12.15 小言忠臣蔵
きのうは令和六年最後の独演会、毎月蕎麦屋の三階で開催している落語会でした。なので、すこし早めの年越そばをズズズッと。おりしも12月14日、忠臣蔵のその当日と言えば、やっぱり蕎麦屋。と、いうはなしが、もうすっかり通じないというはなしを、最近よく耳にする。考えてみると、忠臣蔵のようなものは日本の歴史のひとコマだけれども、日本史で教わるようなものではない。気がつくと身のまわりにあったもの。それは、歌舞伎だったり、講談だったり、時代劇だったり。そうだ、忠臣蔵を題材にした『元禄繚乱』という大河ドラマもありました。先師四代目桂三木助も出演してたので、NHKにもよく行きました。そうだ、勘九郎だった中村勘三郎丈や中村屋の御兄弟にもお会いしたのも、あの待合室だった。
師匠からお前がそばにいるとイライラするから、あそこに座って稽古でもしてろって、指された椅子で『手紙無筆』を覚えてたら、隣に勘九郎、目の前に勘太郎、七之助。「うわっ、中村屋に囲まれてる」と思いながらも、師匠に言われたからなぁと稽古してたら、師匠から腕をぐぃとひっぱらて「なんでお前が真ん中にいるんだッ」って。なんでったって、座ってたところに集まってきたんですがね。ああ、あのころ叱られてばっかりだったなぁ。
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書くことは、落語を演るのと同じように好きです。
高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。
2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。