【落語】9.12 田園調布ひるま寄席
月に一度の田園調布…と言っても多摩川駅なんだけどね。四人が四人、ほんと彩がちがう面々です。出演者のわたしが聴いていてたのしい。いい時間です。
十徳/柳亭市寿
いつもマクラが危うい市寿。あれ、喋りたくなっちゃうの?と訊くと、そうです。と。着地点を決めてない喋りは、聴いていてはらはらする ── で、噺に入ると安定飛行。こういう噺はきちんと演るときちんとウケる、典型的な噺。
芝居の喧嘩/春風亭三朝
この噺の流れって、談志師匠と一朝師匠しか知らない。訊いてはいないけど、もちろん、師匠である一朝師匠でしょう。何度か演ろうとしたんだけど、どうも「やること」が少ないようで、いざ、手掛けようという手前で止まってしまう。んん、誰か若手を行かせて、ご相伴にあずかるという手もあるか。
紋三郎稲荷/入舟辰乃助
マクラに、おなじみの市寿やら、へんな喋り方をするひとやらが出てこないと思ったら、本編、安定の辰乃助ワールド。で、辰乃助、兄弟子の披露目の興行前の疲れのピークとみえて、長襦袢に帯をしようとしてたから、思わず「おい!」と。
干物箱/三遊亭 司
秋の噺のなかで一番好きかな、この噺。三木助の型式も好きだし、演ることもあるんですが、手紙が出てくる昨日ので演るほうが多いかな。三朝と話してて、もう入れてない、無尽のくだりをどこに入れるか思い出す。
さて、次回の田園調布ひるま寄席は、10月17日です。さらに気疲れがピークであろう、辰乃助がトリです。ご来場、お待ちいたしております。
書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。