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2.4 プライベートブランド

   ひさびさに四人そろっての田園調布ひるま寄席の打ち上げ。毎回、誰かしらいなかったり、ほかにお客さんが一緒だったりだったが、四人いるので、じゃあ、イゴーさんとこ行くか。と、洗足池のたこ焼笛吹へ。イゴーさんとは、笛吹の主人のこと。
   辰乃助と市寿に割材の緑茶をたのんで、三朝と先に笛吹へ。あとから辰乃助、市寿。
   「市寿さ、この前、お茶買ってくるとき、プライベートブランドじゃないやつにしてって俺言ったよな。」と、わたし。
   「あっ、逆のことを言われたと思ってました!」
   「長いつきあいで、俺がプライベートブランドのほうを好むと思われていたというのは心外だよ。」
   別にプライベートブランドだっていいのにね。なんだろ、この、こだわりは。
   そしたら辰乃助が「師匠は──わたしのこと。師匠は逆のこだわりで、かえってこっちがいいんだよ。って感じかと思いました。」って、なんなんだそのイメージも。
   そしたら、一連のやりとりを聞いてたイゴーさんが、言い捨てるように、ひと言。

   めんどくせぇ。

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三遊亭 司
書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。