何でも時給換算する癖
僕は現在大学生で、バイトをしています。もちろんバイトをするとお金がもらえますが、僕はお金が関わるとすぐに「この商品はn時間分」「安いほうを買うとn時間分得」という具合に、お金の価値を自分の時給に換算する癖があります。どうでもよい情報ですが、僕の時給は1300円だったはずです。
例えば、昨日は年末年始の帰省のために特急に乗ることになりました。その時に「指定席ではなく自由席のチケットを取ると、(確か)2200円安くできる」ということに気づきました。また、この果てしなくどうでもよい話を語るうえでの重要な情報として、僕が乗る予定の列車の場合、「到着時刻の10分前に搭乗口の前に列ができ始める」ということも知っていました。ここで、他の多くの人は「で?」で終わりです。しかし、僕には前述したように時給に換算する癖があります。つまり、
「10分前に搭乗口の列の先頭近くに並び始めれば、降りる人がいないことはありえないから、年末の帰省ラッシュの自由席であろうと絶対に座れる。そのうえ、たった10分で指定席を取るときにかかる2200円を節約できるわけだから、60分で考えると13200円というわけか。」という、論理的かつケチなことを僕は考えたのです。実際、時給13200円は僕のそれの10倍以上ですから、極めて得であることは間違いないんですけどね。
結局僕は一番乗りで列車に入り、重い自分の鞄やお土産が入った荷物を持ったまま立ちっぱなしになることもなく、空いている席に座ることが出来ました。
乗ったあとに判明したことですが、僕の後ろに並んでいた人は全員座ることが出来ていて、そのうえいくつか空席も見受けられました。そこで僕は、わざわざ10分前に列の先頭に並ぶ必要性のないことに気が付いたのです。僕は昨日、時給13200円を失いました。