バイクのスプロケット交換!丁数変更の効果と乗り味の関係は?
バイクのスプロケットは、エンジンの動力をリアタイヤに伝えるための重要なパーツです。
このスプロケットは歯車状の部品ですが、この、歯数(丁数)を変更することで、バイクの乗り味を変える事ができます。
ここでは、バイクのスプロケットについて
丁数(歯数)の変更の効果
スプロケットのギア比計算
丁数変更の注意点
などについて解説しています。
チェーンドライブのバイクの場合には、エンジンの動力をスプロケットとチェーンでリアタイヤに伝えています。
このスプロケットは歯車状のパーツですが、この歯の数を「丁数」と呼びます。
また、英語の「T」で表記されることもあります。(※T=「Teeth」のこと)
純正ノーマルのバイクだと、車種によっても違いますが
フロント13~18丁
リア33丁~52丁
くらいのスプロケットが付いています。
丁数は多い方が良い、少ない方が良いと言うわけではなく、フロントとリア丁数のバランスでそのバイクの特性が出ると言う事ですね。
前述の通り、スプロケットは交換するときに、歯の数(丁数)を変える事ができます。
では、スプロケットの丁数を変えると、どのような効果があるのでしょう。
専門用語では「二次減速比」と言うのですが、「リアプロケットの歯数÷フロントスプロケット歯数」で算出される減速比が変わることによって、バイクの走行特性が変わると言う事です。
基本的には
◆エンジン側のフロントスプロケット(ドライブスプロケット)の丁数を
上げると最高速重視
下げると加速性重視
◆タイヤ側のリアスプロケット(ドリブンスプロケット)の丁数を
上げると加速性能重視
下げると最高速重視
と言うような特性に振れると言う事になります。
丁数の関係をまとめると、以下のようになります。
前項で少し触れましたが、スプロケットの減速比は「リアプロケットの歯数÷フロントスプロケット歯数」で算出ができます。
例えば、フロントのスプロケが
15丁、リアが30丁だったとすると、
「30÷15=2」となります。
これは、フロントスプロケットが2回まわると、リアのスプロケが1回まわると言う事ですね。
具体的な例を見てみましょう。
純正ノーマルのスプロケットがフロント15T、リア40Tであったとすると、減速比は2.667ですね。
フロント、リアのスプロケの丁数をそれぞれひとつ上げる(下げる)と、減速比も変わります。
純正の減速比を基準として、
減速比が小さくなると最高速重視
減速比が大きくなると加速重視
へ振れるということです。
スプロケットの丁数を変える時には
フロントスプロケットの丁数を変える
リアスプロケットの丁数を変える
両方の丁数を変える
という3つの選択肢があります。
ただ、始めの丁数変更の場合には、フロントから変更をすることをおすすめします。
その理由としては、
フロント側を1丁変えると、リア側で3丁交換したのとほぼ同じ変化となる
フロント側スプロケットの方が安い
現在使用しているチェーンがそのまま使える事が多い
と言うような事があげられます。
そのため、初めてスプロケットの丁数をかえる時には、フロントから変えてみると良いでしょう。
参考解説動画