見出し画像

ひきこもりは氷河期世代の男性が圧倒的に多い

ロスジェネ世代、就職氷河期世代に届ける、世相音声動画を見つけました。

氷河期世代の諸問題のうち、ひきこもり問題の統計データをまとめ言語化している動画です。

息苦しい生き方や苦しんでる人、現在引きこもりの方、社会を彷徨い微睡みな生活しているモヤモヤしてる方への処方箋動画です。

ぜひ、視聴してスッキリしてみましょう。
中高年のひきこもり問題に関して切り込んでる動画でした。

若者の問題でなく、中高年の引きこもりのほうが問題であることを皆が支え支援する気持ちを持ちましょう。引きこもりが普通の出来事であることをデータが示し社会問題として認識していきましょう。


ここのチャンネルさんを紹介します。

ジェロム君の社会問題研究所というチャンネルです。ぜひ、素晴らしい動画を作ってるクリエイターさんです。



以下引用文 文字起こし



ひきこもりは氷河期世代の男性が圧倒的に多いという。実際、中高年のひきこもりという命にもかかわる深刻な社会問題です。

2018年12月に内閣府が初めて、40歳から64歳の五千世帯の男女を対象に行った。

実態調査生活状況に関する調査に基づいて中高年ひきこもりの現場に迫っていきます。

内閣府でこの調査では、引きこもりを狭義の引きこもり準ひきこもりの二つに分類し、この二つを合わせて広義のひきこもりと定義して調査を行ないました。

狭義の引きこもりは、普段は家にいるが近所のコンビニなどには出掛ける実室からは出るが家からはほとんど出ない、三、実室からほとんど出ないの
三つの状態をさします。

ひきこもり度が高くなっているのが分かります。

そして、これが部屋からほとんど出てこないといった多くの人が想像する引きこもりの姿でしょう。

準ひきこもりは、引きこもりに準ずるということで普段は家にいるが自分の趣味に関する用事の時だけ外出する人たちを示します。

狭義の引きこもりと準ひきこもりを合わせたのが広義のひきこもりですがこのような状態が6ヶ月以上連続していることです。

更に、身体的な病気が理由だったり、仕事のために家にひきこもっていたりする場合は、引きこもりの対象から除外すると記されています。

ですから、例えば3ヶ月間家に閉じこもっただけでその後、外へ出ていけるようになった方は、この引きこもりの定義には当てはまりません。また、寝たきりの方とかあるいは、執筆活動や作曲などの創作活動のために外へ出られない方は、その状態がたとえ6ヶ月以上続いていても引きこもりの定義からは外れることになります。

以上が内閣府が定義づけした引きこもりの状態です。
ひきこもりの一般的なイメージとはかなり違うことに気づかれたことでしょう。


 実室や自宅からほとんど出られないばかりではなくて、コンビニに出かけることができたりあるいは趣味の用心のために外出したりする方も引きこもりと定義しているのです。

次に中高年引きこもりの数について見ていきましょう。

40歳から64歳の引きこもりの人数は63万人です。前回2015年に行われた15歳から39歳の若年層を対象にした調査ではその数が54.1万人でした。

同時期の調査ではないにしろ大まかには若年層よりも中高年層の引きこもりの方が多いと考えてよいでしょう。

 これらの数字から引きこもりが若者に特有の現象ではないこと、そして、ひきこもりの高齢化が見て取れます。また15歳から39歳の54.1万人と40歳から64歳の61.3万人を合計すると100万人の150万人もの方々が引きこもっていることになります。

日本の総人口が約一億二千万人ですから約百人に一人の割合です。この数字を改めて突きつけられた時には衝撃を受けました。


続いて61.3三万人という数字を男女別で見てみましょう。

76.6パーセントが男性で占められていて数が男性です。過去二回の若年層の実態調査における男女比も男性75から80パーセント女性20~25パーセントとほぼ変わりがなく、中高年でも若年層でも男性の割合が非常に高いことが分かります。

これは一体なぜなのかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし一般的な感覚に沿って考えてみる見えてくるものがあります。

 例えば、女性の社会進出が進んだとはいえ、今なお男性の方が女性よりもはるかに社会参加を求められる存在と言える点です。実際昼間から仕事もせずにぶらぶらしている男性には厳しい視線が向けられやすく、場合によってはきな臭い存在とみなされがちです。そのため職を失って無職になった男性達は世間の厳しい目にやらされる。辛さから外出することに対して気が重くなってしまいます。それがやがて不安を引き起こし心を委縮させていき引きこもってしまうけすも多いのです。

 一方、女性の場合は広角効果日本には家事手伝いや専業主婦といった肩書きが違和感なく受け入れられる風土があります。そのため社会参加をしていなくてもまた無職であった。星のように厳しい視線を感じなくて済むように思います。そのため引きこもりたいという思いや衝動は男性よりも軽減され結果としてひきこもる女性の人数は男性よりも少ないと考えられてきました。 

 ただし、女性の引きこもりには見えづらい面があり実際には調査結果の数字よりもはるかに多く男性の引きこもりとさして変わらないのではないかとも言われて、残りの期間については三年以上五年未満が21.3パーセントと最多ではありますが七年以上の方たちを合計すると46.7パーセントにもなります。

半数近くの方々が七年以上もの長期にわたりひきこもっているわけで一旦ひきこもると再び外出できるようになるのが容易ではないことが見て取れます。今回の調査では、注目すべき結果があります。中でも驚いたのが35歳での無職を経験した人が53.2パーセントもいるという事実です。


35歳以上で初めて無職になったのですから、それまでは働いていたわけです。しかも働いた経験という項目を見ると正社員として働いたことがある人が73.9パーセントもいるのです。これはある意味驚くべき数字だと言えます。35歳になる前は正社員として働いていた人たちが中高年のひきこもりの中にはかなりの割合でいると言ってよいでしょう。

 働きにも出ない怠け者が引きこもりになるのだといった自己責任論はこれらの数字の前ではもはや通用しないと言ってもいいと思います。中高年ひきこもりの人数の中で最も多い年齢層が40歳から44歳と60歳から64歳の25.5パーセントでした。40歳から44歳はまだまだ働き盛りの世代です。そして40歳から44歳の方々といえば就職氷河期の直撃をモロに受けた年代だと言えるでしょう。


就職氷河期とは1993年から2005年頃に大学を卒業した人たちが戦後最大の就職難に見舞われた時期のことです。2003年の大卒の就職率は実に55.1パーセントまで落ち込んでいるのですから半分近くの人たちが大学は出たけれど就職できなかったことになります。

更に40歳から44歳では33.3パーセントもの方たちが20歳から24歳で引きこもり状態になっているのです。就職氷河期によって就職できなかったことでひきこもるようになった方が多くいるという可能性が考えられます。


 ひきこもりの方々の暮らし向きについてはどうでしょうか。


調査項目の中に生活水準を自分の時間で答える項目があります。ひきこもっている方々の中ではあると答えた人が66パーセントで最も多くでは31.9パーセントです。これに対し引きこもりでない人たちでは中が78.2パーセントで下が16.7パーセントです。

ひきこもりの人たちは、そうでない人に比べて生活水準が低い状態にあることが読み取れます。とはいえひきこもりの方でも自分を中流と感じている人が六割以上もいるではないかと思われた方もいるかもしれません。

そこで中央をさらに下に分けて見ていくと中の場と答えた人8.5パーセントよりも中の13,14パーセント中の下に13.4パーセントの人が圧倒的多数を占めているのですが中であっても元に近いと感じている方が比較的多くいることがわかります。


さらにどのように生計を立てているのかも見てみましょう。

本人と答えた人が29.8パーセント父親が24パーセント母親が12.8パーセントそして配偶者が17パセントでした。ひきこもっている本人がなぜ生計を担うことができるのかこれは恐らく貯金や親の遺産を切り崩しながら生活をしているからだと考えられます。


ひきこもったきっかけを訊ねた場合を見てみましょう。


質問複数回答では、退職したことが36.2パーセントで最多でついで人間関係がうまくいかなかったことと病気が共に21.3パーセントそして職場に馴染めなかったのが19.1パーセントと続きます。

やはり仕事をなくしたと同時に引き篭もってしまうというのが中高年のひきこもりには多いことが伺えます。

 最後にご紹介したいのが就職を希望するかという質問への答えです。希望していないの回答が60.9パーセントにも及びました。

これはかなり異様な数字です。
就職先で傷つけられた体験などから疲れはて社会そのものに希望を失って今ではもうすっかり諦め仕事を探す意欲も湧かない人たちが数多くいることをこの数字は物語っているのだと思います。

 ひきこもっている中高年の方々は、今のところステージや福祉政策によっても救われることのない経済的弱者であるとも考えられ中高年のひきこもりは個人の性格や資質や自己責任といった問題以上に国の経済政策をはじめとする社会的要因環境的な要因が大きく作用しているのです



ただのオッサンの備忘録ですが、応援コメントなど頂ければ励みになります。