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現代ビジネスでも常に支形への対応が必要!?

『我出づるも不利、彼の出づるも不利なるは、支と曰う。支なる形には、敵、我を利すると雖も、我は出づること無くして、引きて之を去り、敵をして半ば出で令(し)めて之を撃つは利なり。』(「孫子の兵法」地形篇)

通解は、こちらです。

「勝利の条件」の1つは、「戦うべきタイミング」を弁えること

自軍が如何に敵軍よりも「有利なポジション」を取れるかは、勝利の為には重要な鍵です。

「有利なポジション」を取りづらければ、一旦後退してでも「有利なポジション」が取れるチャンスを待つ。それが勝利につながっていくのではないかと思います。

これは先に触れた「挂形」にない点です。

適切な「勢力の分割」かどうか?

「支形」に触れて、誰もが想像するのが多分「勢力の分散」は各個撃破される可能性があるので、それを避けることを念頭に置いていると考えたはずです。

私もそう思いました。

もっと言うなら、「支形」の地でわざわざ(現状より小軍になるので弱くなるにも拘わらず)自軍を分ける必要があるのか?

あるとするならば、手負いの敵軍が逃げ込んで、どう転んでも勝てる見込みがある場合だけではないでしょうか。自軍を分けても、敵軍よりも多い場合など。

「勢力の分割」は、適切なタイミングで行うべきなのです。

現代のビジネス上は、常に「支形」を求められています。

求められているけど、出来ないでいるのが現状ではないでしょうか。

現代ビジネスの「支形」とは?

現代ビジネスにおいて、経営上「支形」とは。

常に時代は変化していることを考えると、このように自社の事業を分けることができます。

「過去の事業」「今日の事業」、「明日の事業」の3つにです。

「今日の事業」で成果を上げながら、「明日の事業」を模索しながら、事業の明日を作っていく必要があります。それはどの会社でも同じです。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、「通形」は「今日の事業」のことを言っています。

「挂形」に陥らない為には?

それでは、「挂形」に陥る可能性があるのでは?と考える方もいらっしゃると思います。

そこで、「挂形」に陥る可能性が低くなる考え方をご紹介します。

それは、「全体的に体系立てた戦略に基づいて活動する」ことです。

「孫子の兵法」では、『支なる形には、敵、我を利すると雖も、我は出づること無くして、引きて之を去り、敵をして半ば出で令(し)めて之を撃つは利なり。』と言っている通りです。

競合会社は、各部署ごとで活動して、共通するものがない。

でも、自社は、競合会社と同じ分野に進出していたとしても、①元々ある「自社の技術」を使って多角化・新規事業を立ち上げている、②「既存の顧客」に対して多角化・新規事業を立ち上げている。

更に言えば、どの部署でも「共通のデータ」を扱っている。

このような発想で事業活動をしているとしたら、競合会社とは後々大きな差を開くことは間違いないのではないでしょうか。

ま と め

現代ビジネスでも常に「支形」を意識するべきあり、全社で体系立てた戦略で競合に打ち勝つ方針を決めること。

孫子の兵法 一覧

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