津軽弁ラップ ねらいね
津軽弁YouTuberすんたろすです
今回は歌詞が津軽弁のラップ局
ねらいね
の歌詞解説をしていきたいと思います
ねらいね
こちらが津軽弁ラップ ねらいねです
タイトルの意味は"眠れない"
眠れない夜や明け方を青森の情景を思い浮かばせながら書いた曲です
YouTubeの概要欄に歌詞を記載しているので、まずは動画で青森の情景を見て、次に歌詞を見ながら何を言っているのか見ていただきたいです
突然の宣伝でした。
では次からが歌詞の解説です
ねらいね 歌詞解説1
歌詞 標準語訳
ねねね ねらいね はぁもう まいね
眠らない 眠れない もうとっくに ダメだ
ねねばねばて うだですげね
眠らないとダメなのに とても寂しい
まなぐがっぱど あいてまった
目がぱっちりと 開いてしまってる
It doesn't matter
そんなことは問題ない
あがしけさねば あさまなってまる
灯りを消さないと 朝になってしまう
ねこまる はぁ ねらいね
身動きがとれない* もうねむれない
*(本来は車が泥にハマって動けない状態などを表す)
解説:これはサビの部分です
とにかく眠れない夜のことを表しています
1人の時間は好きだけど どこか寂しくなる
はやく眠らないと そう思うほどに
眠れなくなって もうダメだって思って
灯りを消してはまたつけてしまう
そんな時のことを歌っています
最後の"ねこまる"は本来の意味では人に対してあまり使うのは見聞きしたことがないのですが、もがいたりしてもどうにもならないことの例えとしてそう言っています
前の記事にもある通り 僕の根本にあるネガティヴを歌っている曲です
曲の落ち着きに相反した眠れない時の焦りや不安が歌詞には散りばめられています
ねらいね 歌詞解説2
歌詞 標準語訳
あがしこねのが ばけはくらすぎだでゃ
灯りは無いのか? 夜は暗すぎる
あさまさなねば だもはぁ かもんね
朝にならないと 誰も構ってくれない
わぁふとり パム裏の辺り あさいでまったり 海のかまり
僕1人 アスパムの裏の辺り 歩いてしまったり 海の匂い
さげっこねえな すげねばげにじょっぱり
酒がないな 寂しい夜には"じょっぱり"
すかふぇねえなおめだっきゃなもかもおべだふり
教えないよ お前はなんでも知ったかぶり
うだでへずねでばな わいは おめっきゃどひゃいだのや さきた
とても切ないな 君はどこにいたのさっき
なもはぁわがね んだっきゃ 31よりSum41
何ももう分かんない そうだよ 31よりSum41
解説:
夜の暗さと心の不安や寂しさを表した部分です
深夜になってみんなが寝静まった時に1人起きていて、誰かに連絡をとっても朝までは返ってこない
1人でアスパムの裏の辺りを歩いてしまうくらい、何かしていないと落ち着かない。灯りの少ないあの辺りでただ感じるのは海の匂い
家には眠くなる為のお酒もない。1人でじょっぱり*飲みたいな。
ネットを見れば浅い話ばかり。見る気にも話す気にもならない。
切なく思っているとふと来た連絡。さっきまで何してたんだろうと気になってしまう。
考えるのもめんどくさいなぁ。
前の記事でも取り上げたSum41でも聴こうかな
そんな情景を表しています。
見返してみるととことんネガティヴですね
でも誰にでもあるこんな感情が青森の綺麗だけどどこか物寂しげな情景にマッチしている部分なのかもしれません
*じょっぱり:青森の地酒
ねらいね 歌詞解説3
歌詞 標準語訳
もあんかで じっこど おぎでくるでゃ
もう少しでじいちゃん達が起きてくるよ
えさければ あさまま でぎでらんだが
家に帰れば朝ご飯が出来ているかな
どひゃいだて きぐばで Don't care about me
「どこにいたの」って聞くけど気にしないで
へぐままかにゃまねべな どんきけばいい
早くご飯食べなきゃダメだな どんくらい食べたらいい?
そいだっきゃなんどさ すかふぇらいね
それはあんた達には教えられない
しょうゆきゃ さんじゃらっとでいね
醤油は少しでいいんだよ
わぁふとり パム裏のあたり あさいでまったり ばげいがべあさり
僕1人 アスパムの裏の辺り 歩いてしまったり 夜に行こうよ"あさり"
解説:
陽が出てきて、空が徐々に明るくなるけどまだ風が冷たい朝の時間を表している部分
おじいちゃんたちがチラホラ散歩したりしている街を抜けて帰路に着くと朝ご飯の支度の音や匂いを感じる。
家に着いたら朝ご飯あったりするのかな。そう思って家に帰ると「何してたの」と聞かれるけど、気にしないでいいよ、と。
お腹すいた。けど眠っていないからどのくらい食べれるか自分でもよく分からない。食欲があるようでない。そんな朝。
何してたか別になんて教えないし。じいちゃんは醤油は少しでいいんだよって言うし。
アスパムの裏ぶらぶらして帰ったら朝になってた。「今日夜"あさり"*行こうよ」そう友達に連絡してみる。
夜の暗がりの中では不安や焦りがあるのに対し、朝の柔らかい陽を感じて少しその不安が消えていく心象風景。
しかし不安で眠れないことは言わない。何があったとは言わないけど友達と会う約束を作りたいから連絡しよう。そんな早朝のことです。
明け方の冷たい空気の匂いと陽の光を思い浮かべられる部分です。
*あさり:青森市にあるラーメン屋さん。激辛過ぎて唇がパンパンになるけど、どハマりする味。YouTubeにも食べてきた動画がありますので気になる方は是非見てみてください!
ねらいね 歌詞解説4
歌詞 標準語訳
あさぐふとずゾンビ あすもでぇな わんかあんべわりいでゃ
ゾンビみたいに歩く 足重たいな 少し具合悪いな
だもいねまちだけんた おっかねぇな
誰もいない街みたいだ 怖いな
おめいりゃあずましいな
君がいたら落ち着くな
解説:ここではまた夜の青森の街のことを表しています。
あさぐ ふとず ゾンビ
本来はこんな言い方はしません。ふとず というのは 同じ という意味なので、歩き方がゾンビとふとずと言うのが一般的ですね。
そういう風に捉えてもらえればいいです。
夜の街を当てもなくだらだらと足取り重くゾンビみたいに歩いて、帰る頃には具合も悪い。
人が居なくて真っ暗で怖い道。けど、こんな時に誰か一緒にいる人がいたら楽しいのに。
1人でぐるぐると考えが渦巻いて眠れない。
思考が行き詰まってただ体を動かすだけのゾンビみたいになってしまうそんな感覚。
そんな中また1人を感じてしまう。という歌詞です。
ねらいね 歌詞解説5
歌詞 標準語訳
ぐっどむたどあればはぁ
Goodがいつもあれば
おめそたこどで いいきなっちゅんだがして
お前そんなことでいい気になってんのか
まんだ新しいことばしして
また新しいことばっかりして
わげのさすかふぇねばまねんでねのがや
若い人たちに教えていかないといけないんじゃないのか
すたごどわがちゃ だばてねらいね
そんなの分かってる けど眠れない
あっつままさしゃっけすじこのへでくいてえな
あったかいご飯に冷たい筋子のせて食べたいな
解説: 僕の体験や考えについて
Good、いいねのためにやっているのか。活動当初言われた言葉。
Goodやいいねの為にやって何になる?お金貰えるわけでもないのに。最初からそう思ってた。だから数字には拘らずやりたいアイディアと薄れる文化を掛け合わせて発信してきた。
0から1を作り出すことにこだわってきた。
世の中に無いものを作るように心がけた。
だからショボい奴が語んなとか言われても別にいい。文化を残すこと、伝えることに意味がある。
新しいものを作り続けなきゃ。そう自分で思うんだけど、それで眠れなくなるときもある。
そんな時青森のことを考えていると、ばあちゃんの家でよく食べてた筋子ご飯食べたいな、と思い返す。
まとめ
この曲は僕の実体験と青森の情景を織り交ぜた曲です。
不安や寂しさのような感情と青森の夜の暗さや海沿いの匂い、少しの期待と青森の明け方の冷たい空気みたいなものが合わさった曲です。
人間の根本にあるネガティヴさを綺麗に表せた曲でもあると思います。 ネガティヴはやはり美しいものに昇華できるのだと思います。
またネガティヴな時に思い出すのは青森の情景ということは裏を返すと、故郷のあずましさ(心地よさ)を表した曲でもあります。
昔よくいた場所や景色を感じることで不安を解消出来る、というように
ネガティヴにも捉えられるし、心地いい故郷を歌った曲とも捉えることが出来ます。
眠れない、ただそれだけのことが如何様にも捉えることが出来るような曲になったのかなと思います。
青森の物寂しげだけど綺麗な街の景色や、青森で感じられる海や風の匂いを思い浮かべながら聴いていただきたいです。
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