トヨタの予防安全技術|vol.3 パーキングサポートブレーキ
今回ご紹介するトヨタの予防安全技術は、「パーキングサポートブレーキ(PKSB)」です。駐車する時の操作ミスや駐車場の見づらさをサポートし、駐車のアシストをしてくれる機能です。それぞれの場面について詳しく解説します。
ちなみに、トヨタの予防安全技術の中で、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」13種類の機能を簡単に紹介した記事はこちら。
https://note.com/sunsun_ibaraki/n/n69908f6a2aab
パーキングサポートブレーキ(PKSB)とは?
トヨタの予防安全技術の中の一つで、駐車時などの低速走行時に作動し、対象別に4種類あります。静止物だけでなく、接近車両や歩行者との衝突被害軽減もサポート。作動対象を検知すると、警報と衝突被害軽減ブレーキ制御システムで衝突被害の軽減に寄与します。
こんな時に安心!パーキングサポートブレーキが作動する4シーン
パーキングサポートブレーキが作動する具体的なシーンを4つのケースで説明します。
①対 前後方静止物
コンビニなどの駐車場で、アクセルとブレーキを踏み間違えてしまった。
シフトレバーを入れ間違って急発進したことも…
目の前の壁やガラスなどへの衝突におそれがある時など、進行方向前後の静止物をセンサーが検知。障害物との衝突の緩和を最優先に、ドライバーがアクセルを踏んでも、衝突被害軽減ブレーキが作動します。
前後4つずつ、計8つのソナー(超音波)で障害物を検知します。接近を表示とブザーで知らせ急発進・急加速を抑制し、さらに距離が縮まると衝突被害軽減ブレーキをかけます。
②対 後方接近車両
バックで駐車場から出る際、クルマが突然現れてぶつかりそうになった
後退時に自車の左右後方から接近する車両をレーダーで検知し、ドアミラー内のインジケーター点滅とブザーによりドライバーに注意喚起します。さらに衝突の危険性があると判断した場合は、自動的にブレーキ制御を行うことで接近車両との衝突を緩和し衝突被害軽減をサポートします。
③対 後方歩行者
バックで駐車場から出る際、人が突然現れてぶつかりそうになった
後退時に接近してくる歩行者をリヤカメラで検知して、ブザーで警告します。システムが衝突の危険性があると判断した場合に、自動的にブレーキ制御をすることで歩行者との衝突被害軽減をサポートします。
対 周囲静止物
駐車場から出る際、隣のクルマにぶつかりそうになった
静止物の探知機能を前後進行方向のみならず、側方を加えた車両範囲にまで拡大。出庫や後退中のような駐車シーンにおいても周囲の静止物接近を表示とブザーで注意喚起します。システムが衝突の危険性があると判断した場合に、自動的にブレーキ制御をすることで衝突被害軽減をサポートします。
※搭載車種は年式によって異なります。また、現在販売を停止している車種もございます(2024年4月現在)。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
国土交通省の発表では「2021年以降段階的に新車を対象として、乗用車等の衝突被害軽減ブレーキに関する保安基準を設け、義務付けを適用する」としています。
安全にお使いいただくために
▪パーキングサポートブレーキ(対 前後方静止物)は衝突被害軽減ブレーキまで働くシステムではありますが、必ず止まることを約束するものではありません。道路状況、車両状態および天候状態等によっては作動しない場合があります。また、衝突の可能性がなくてもシステムが作動する場合もあります。詳しくは取扱説明書をご覧ください。
▪ソナーの検知範囲、作動速度には限界があります。必ず車両周辺の安全を確認しながら運転してください。
▪運転者自身でパーキングサポートブレーキの衝突被害軽減ブレーキ制御を試すことはおやめください。
車種またはグレードによって、安全技術の名称や予防安全装置の設定が異なります。 各装備について、詳しくは各車種のカタログ、取扱書、販売店、またはWEBサイト(https://toyota.jp)をご覧ください。
次回は、夜間の見やすさをサポートする”「自動ハイビーム」について詳しくお伝えいたします。