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一枚絵で説明できるモノがシェアされやすくバズりやすい

SNSが普及する前からテレビのCMの放送時間は15秒か30秒が主流だった。もっと前なら江戸時代のニュース速報である瓦版なども一目で何のニュースなのかがわかる仕組みだった。

数百年前からそうだったように、人間はパッと見の一瞬で判断するようにできている。

だからこそSNSが普及した現代でもほとんどの情報はパッと見の一発勝負であり、より刺激的で目を引いて興味を持ってもらえるように変化していっている。

食べログの主流は一枚絵になるメニュー

グルメレビュー系の最大手でもある食べログでは、投稿数も高評価の多さも一枚絵で数秒で説明できるモノが多い。

パフェ、カレー、ラーメン、ハンバーガー…どれもワンプレートで完結できるが、そのワンプレートの中に多層の情報が盛り込めるようになっている。

対してコース料理では緩急が必要になるので必然的にすべての料理が主役にはならないし、目立つ数皿のスペシャリテが表紙を飾ることになるが、トータルでの魅力を伝えるのは難しい。

どちらが良いとかの話ではなく、どうしても現代では一枚絵で説明できるものが強いのだ。


4コマ漫画と小説

SNSとの相性という点では、4コマ漫画は最強格の一つだろう。4コマに限らず1ページで完結するタイプか、2ページで完結するタイプで1ページめの最後のコマで引っ張って次のページで感情に落差をつけるモノが特にシェアされやすい。

SNS発の1ページ系のマンガではちいかわが有名だが、今でこそ長編をやっているが最初の頃は日常的な1ページで完結するものが多かった。

対して、小説はどうだろうか??

芥川賞や直木賞などの受賞作は毎年出るが、短編や中編はあるが掌編(さらに短いもの)は選ばれない。だが、受賞作を毎回読んでいる人はどれくらいいるだろう??

速読できる人でも数時間…人によっては数日かけないと読めない小説と、数秒で読める1ページマンガ、より多くの人により早く情報を伝えるという点では後者が圧倒的に有利だ。


長時間コンテンツは不利なままのか?

では、楽しむのに長時間かかるコンテンツは不利なままなのだろうか??

コース料理、長期連載マンガ、演劇や舞台公演、オーケストラのコンサート、長時間の映画、連作小説、ナンバリング大作RPG…

これらはユーザーを広げるという点では不利だ。一枚絵で説明するのが難しいものばかりだからだ。

逆に言えば、一枚絵で説明することはネタバレも含むことになり、本来味わえるであろう長編大作ならではの楽しみを薄めてしまうことになる。

犯人がネタバレしている映画の宣伝ポスターでは観客はカタルシスを得難いように、長時間コンテンツが短時間でアピールをするのはそもそも向いていない事が多い。


情報量のリッチさとファンの深さは比例する

では、長時間型のコンテンツは短時間で訴求できるコンテンツには勝てないのだろうか??

そんなことはない。現に、noteを読んでいる人は140文字のX(twitter)では補足しきれない情報の密度を求めている人が多い。

そして情報量のリッチさとファンの深さは比例するので、ハマってくれた人は離脱しにくい。

時間のかかるコンテンツには、時間のかかるコンテンツなりの攻め方と魅力の訴求方法がある。

もちろん、合わせ技的にキャッチーなタイトルや目を引くヘッダー画像が効果があるのも認めるが、長時間型コンテンツの本質はそこにはない。

一枚絵の良さを理解しながら、長文連作の強みを意識して作っていくことがnoteで書いていく上でのコツなんじゃないかと思う。

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