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うちの子 ピーチ🐶
アロハ❤
うちには9歳になる保護犬ピーチがいます。
オアフ島にある保護動物施設 Human Society で出会いうちにやってきました❤(ここには 犬、猫、亀、魚、鳥、など飼えなくなったペットたちが里親が決まるまで住める場所です。)
ハワイでは ペットショップでケージに入れて犬を売るということはなく、ほとんどがブリーダーや保護施設に出向き その犬にあった条件や自分たちのライフスタイルに合うかどうかを確認した上で 2週間お試し期間つきでお家に迎え入れるという形です。
うちもハワイに越してきて4年目で子供達も少しは責任を持てる年齢に近づいたかな、などとこじつけ (自分もワンコを飼いたかったので)念願の犬を飼うということを真剣に考え始めて毎週保護施設に行っては お気に入りのパピーを探していました。
しかし 子犬争奪戦の競争率は高く 毎週保護施設に行くのですがあっという間に子犬がもらわれていくのです。
そんなある週末 子供達と3人で(主人には内緒にしていたので)保護施設に行くことになり うちの子ピーチと出会いました❤
ズラッと並んだケージの1つに 他のワンコとは全く違う反応の小さく細く白い子犬がいました。ケージのさくから 一番遠く離れた隅っこで縮こまって人に近寄ろうともせず こちらを眺めているのです。
隣のケージの子犬は尻尾をちぎれんばかりに振って可愛さ爆発❤。
さくから手や顔を出して必死で人にアピールしています。
そのうち この子に夢中にさせられた家族が連れ出しお散歩したり抱っこしたりと盛り上がっていました。
気がつくと 周りのケージの元気いっぱいなパピーちゃん達は次々連れ出されて あの白い子犬だけが残っていました。
子供達は1匹だけになった子犬のこの子と散歩したいと言い出し 私もあの寂しそうで全く人を信用してない目つきが気になったので 施設内を散歩してみようかと思いボランティアの方にお願いしてケージから出してもらいました。
案の定 全く人を信用してなく怯えきって尻尾を後ろ足の間にはさみながらそろりと出てきました。
上目遣いで 私達をちらっと見るのですが 目は合わせてはくれません。
気を取り直してボール遊びならするかもと ボールを投げてみましたが追いかけることもせず その場でじっとしているのです。
あまりにも歩こうとしないのでベンチに座って様子を見ることにしたところ
私の足の後ろに身を隠すように近づいてきました。
隠れる子犬なんて珍しいよな、今は私を頼って近くに来てくれたんかな。でもこの性格 そのうち変わって心開いてくれると思うけど 子供達は付き合いきれるかな。とか 色々と考え子供達にも話したところ
それでもこの子を連れて帰ろうと言い出しました。
それからは 言うまでもありません。
主人に連絡もせず笑(反対するのは目に見えていたので) 3人でこの子をうちの子として連れ帰る覚悟を決めました!
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子犬が来てからの毎日
それからの毎日は このシャイで怖がりで人嫌いの子犬ピーチと一緒にお互い心地よく暮らしていくために ありとあらゆる事を試しました。
まず、散歩に行きたがらない。外に連れ出すのにリードをつけてみましたが ビビって家から出ない。裏庭には何故かいくので そこで用を足し さっさと家に戻ってダイニングテーブルの下に隠れる毎日。
食欲はあり ご飯はしっかり食べてくれたので少しは安心しましたが まだまだ不安な目つきでちらっと私達を見るばかりでした。
それでも子供達は 子犬との生活を楽しんでテーブルの下に潜り込んで並んで寝転がったりしていました。
やっと外に出るようにはなったのですが 引張グセがひどく他の犬に対しても攻撃体制をとり 子供達が散歩に行くには危ないと思いました。
そこでこのままでは駄目だと 色々なサイトを読んだりアメリカで人気のドッグトレーナーの番組をみて勉強してみたりして 良さそうなことを試したりしましたが変わらず 縄をもすがる思いでウェブサイトで探したドッグトレーナーに来てもらうことにしました。
今考えると笑えるのですが このドッグトレーナーは長いリードととびきり美味しいおやつかソーセージを用意して欲しいと言ってきました。
言われるままに用意して その人を待ち みんなで近くの公園へ行きました。そこでその人は私達に何が起きても普通の顔をしてほしいと言ってピーチと公園の芝生に向かってあるきはじめました。
すると突然 そのトレーナーが倒れてうめき声を上げ出しました。
演技なのです。でもなぜ???
引っ張ると飼い主が転んで怪我する!という法則を教えるための演技だったのですが 私達も笑いをこらえて見ていると確かに何度かの演技のあとは引っ張らなくなっていたのです!そしてすかさずとびきり美味しいご褒美をあげての繰り返しをしました。
それから 順番に私達も試して叫び声を上げながら転ぶ真似をしました😂。
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今考えると苦労も楽しい笑い話でしかないし 本当にピーチがうちの子になってくれて良かったとしか言いようがありません。
固く閉ざされた心も 家族と過ごす日々の中で徐々に開いてくれ 今では全く別のワンコのようです。ビビリは中々治りませんが それは性格だし全く問題なく毎日を過ごせています。他のワンコに対してもフレンドリーになり いまでは吠えられても吠え返すことさえしないほど落ち着いてお散歩に行けるようになりました。
家族のアイドル❤として 今日もエアコンの真下の定位置でお昼寝をしています。
保護犬、保護猫達はほんとにいい子が多いと思います。人間の都合で手放したりするのは簡単ですが命を預かる覚悟を決めてから決断して飼うということを決めることが大事だと思います。
人間を信じることを諦めて生きていくペット達が少しでも減るような社会になって欲しいと願っています。
そして その子達もあなたの愛情で変われることも忘れないでください。
うちのピーちゃんのように❤
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