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[原価公開]自家焙煎コーヒーのドリップバッグについて公開

今回は私が副業として営む通信販売用のドリップバッグについて公開します。

かなりテク二カルに寄った話を書いていきます。
原料の購入先から、包装資材まで金額含めて開示するためこれを見ると私のドリップバッグが1個売れると、どれくらいの利益が出るのかがわかります。原価公開の部分についてはご興味ある方向けということで有料記事としました、興味ある方は読み進めてください。

考え方

 ・小額の投資で実施できること
 ・少しずつ注文に応じて生産できること

上記を考慮して道具類を選定しました。どちらかと言うと、作業効率は度外視しています。まずは少しだけでも始めてみて、自分の手でちょっとずつ改善することを目指して始めました。

大量生産したいのであれば自動でたくさんのドリップバッグを生産できる設備が存在しますが、私の目指すところとは異なります。スモールスタートで初めて最終的には安い設備を自分で作ってしまうことも考えています。

材料/梱包材

 直接必要な材料としては、以下の3つです。
外袋
 商品の顔であるパッケージ印刷(ジャケット)を含む外袋です。外袋を販売している会社で指定のイラストを印刷してもらい、我が家で追加工して使用しています。

ドリップバッグ空袋
 コーヒー豆を入れる不織布の袋。カップに引っ掛けるタイプが多いですが、私はあえてカップの上に乗せるタイプを選択しています。お湯を注ぎ切ればコーヒー豆がお湯の中に浸ったままにならないため、すっきりとした味わいになるからです。自動機に対応していない形状のため、市販の自動設備で使う事はできません。

コーヒー豆
 好きな豆をご用意ください。私の場合は家のガレージで焙煎したフレッシュな焙煎豆をドリップバッグに詰めています。

外袋(表面印刷済み)
ドリップバッグ空袋
焙煎済みコーヒー豆

道具類

コーヒーグラインダー(ミル)
 手回しのものでも作ることができますが、あまりに工数がかかりすぎるので、電動ミルを使うことをお勧めします。ただし、プロペラ式のものは粒度分布が安定しないためお勧めしません。

ヒートシーラー
 あまりお金をかけずに始めるために、ブログ(サラリーマンのコーヒーライフを考える)を参考にして、手でぎゅっと押し付けるタイプのヒートシーラーを採用しました。
 ヒートシーラーは、出力を調整できるものなら、安いものを選べば良いと思います。不織布を熱圧着できるものを選んでください。私はアマゾンで2000円位のものを購入してもう5年ほど使用しています。使ってみて具合が悪ければ自分に合ったものを探していく位の気持ちが良いかと思います。

キッチンスケール
 キッチンスケールは0.5グラム単位まで表示できて10グラム前後がそれなりにきちんと測れれば問題ないかと思います。

グラインダー(ミル)
ヒートシーラー
キッチンスケール

手順

まずは道具を並べて、必要な数の材料を用意しておきます。

準備完了

手順
1、コーヒー豆を11グラム測り取ります。
2、電動ミルへ投入。
3、ドリップバッグ空袋へ電動ミルで挽いた豆を入れる。
4、そしてヒートシーラーでドリップバッグを圧着
5、外袋に入れヒートシーラーで封入します。

①外袋印刷(事前にやっておく)

 外袋の表面に指示したイラストを印刷した状態で納入してもらい、我が家で裏面へ家庭用プリンターで食品衛生法の要求事項※を印字します。そして賞味期限の日付を書き入れ、豆の産地を筆書き。家内制手工業工業です。

 ※食品衛生法で要求のある項目として、名称、原材料、生豆生産国、内容量、賞味期限、保存方法、使用上の注意、製造者を印字します。

ウチは妻の希望で手書き

②豆粉砕~ドリップバッグへ封入

一杯分ずつ、豆を計量スプーンですくい、スケールで量ってからミルへ投入します。同時にドリップバッグ空袋を指で押し広げながらミルの下へセットします。そしてミルのスイッチON、ドリップバッグの中に粉砕された豆が落ちていきます。

ミルから直接ドリップバッグへ

ヒートシーラーでドリップバッグの口元を熱圧着。

ヒートシーラー

③外袋へ封入

 外袋はクラフト紙タイプを使用しているため、圧着に時間がかかります。私のヒートシーラーでは10秒x2回くらいかかります。
このとき、できるだけ中の空気を抜くときれいに仕上がります。

外袋の圧着

④完成

少量多種に対応した生産体制

以上でドリップバックの制作は完了です。
ここから先は具体的な数字で原価構成などを紹介します。

木下斉さんへ差し入れ

ここからは原価情報を公開しています。興味ある方は読み進めて下さい。

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