#045 自宅購入の話2
本業が佳境のためしばらく更新できていませんました。ちょっとづつでも書いていきます。
前回の#045 自宅購入の話1は物件を見つけてつよつよの助っ人としてコンサルタントを雇った話でした。
今日は内覧の様子とその住宅診断について書いてみます。
住宅相談センター代表の吉田さんが建築士資格を持っている方を連れて2名でやってきました。そこからは実にてきぱきと建物をくまなくチェックしていきます。
内覧とインスペクション
内覧へ行った時の話です。数年前の3月でした。
購入前に住宅診断をさせてほしいと伝えると、断られるケースもあると聞いていましたので心配していましたが問題なくOKいただき、内覧と同時に実施する段取となりました。
内覧
家の持ち主はかわいらしい小さいおばあちゃんでした。
家を売って、娘夫妻の家に同居するとのこと。土地しか価値がないと思い込んでいたので内覧の申し込みがあるとは思っていなかったと言ってました。
私たちとしては更地にして家を建てるより古家をリフォームして住む方が出費が少なくなるので「建築物あり」の部分に興味あり、妻と一緒に見に行きました。
訪れてみると当たり前ですが、生活感がブリブリ。
長年蓄積したモノが中に外に満載にでした。
DK+5Lの家は一人で住むには大きすぎるので実際に使用している部屋は2部屋のみほとんどDKで生活しているようでした。
建物の見える部分はだいぶボロになっていましたが、壁紙などは修理は大変でないので気になりませんでした。
水回りとしてお風呂や給湯設備については8年前にユニットバスに更新されており問題なく使えるものでした。キッチン含めオール電化されており現状のまま使える感じ。
住宅診断(インスペクション)
私が思っていたよりもずっと細かいポイントまで
丁寧に迅速に見てくれていました。
実際にどこを見ているのかその場ではよくわかりませんでしたが、
てきぱきと二人で手分けして確認し、写真を撮っていました。
私がわかったのはレーザー測定器で床や建物の傾きを測定していたこと、
天井裏や床下まで潜ってなにやら見てくれていたことでした。
私だったらそこまでやらないよなと感心。
青焼き図面登場
最後に売主さんから建築図面を見せていただいて面白いことがわかりました。この家、昭和48年建築なのですが、最初は平屋で建築されて6年後に2階建てへ増築されているのでした。しかも増築した際に2回部分は鉄骨造。一階の構造に抱き込むように6本の鉄骨でやぐらを組み2階部分を宙づりで支えているのです。木造と鉄骨の混構造。
私は機械製図は読むことができますが、建築図面は分野が違うのでわからないのです。建築士資格を持つ方が解説してくれたのですぐ理解できました。
住宅診断の報告書
中身をざっくり書くとこんな感じ。
---------------チェック項目--------------------------
敷地に関する項目
・境界
・配管
・水栓
・擁壁
・量水器
・枡
建物の傾き
・レーザー測定器での計測結果
建物外周
・基礎
・外壁
・樋
・室外機
・給湯器
建物内部
・ホール/階段
・キッチン/ダイニング/リビング
・浴室
・洗面所
・トイレ
・各部屋
・天井裏/小屋裏
・床下
・その他の設備
[やった方が良い補修工事]
1.ベランダの防水工事
2.ベランダ手する周りのコーキングなど打ち直し
3.床下の換気が悪い箇所の換気改善
[その他の注意]
隣家の建物の屋根が越境している可能性あり。
購入前に隣家と取り交わし要。
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総評として
雨漏りの跡はありましたが、
継続的な雨漏りやシロアリなど構造として致命的な問題は見つからなかったのでしばらく住む分には問題ないだろうとの見解でした。
その他の細かい指摘も写真付きでわかりやすく
リフォームのする際に補修するべきポイントも明瞭に示してくれました。
雨漏りの跡とかは素人で気づきませんし、隣地との境界の件も不動産会社に任せていて気を効かせてやってくれるとは限らないので最初に気づけて良かったです。
さすがプロの仕事。
リフォーム提案と相場観
住宅診断の際にコンサルタントの方にそして補修/リフォームの相場観を聞いてみました。
一番気になったのは「2Fにトイレをいくらで追加設置できるか」でした。
「70万円あればまちがいなくできます」とあっさり回答。
ベランダの防水工事も30万円ほどとのこと。
技術的/金銭的課題はクリアになりました。
妻の反応
最も重要なのはお妻様の意見。彼女は足にトラブルを抱えているので極力段差が少ない方が望ましいのです。(それまで住んでいた家が階段を上らないと玄関にたどり着かないことに苦労していたのも新居を探していた理由の一つです。)
今回の家は10センチの段差だけでカーポートから玄関へアクセスできます。
彼女の意見は「私、このまま住めるよ」でした。ボロボロの壁紙や床板でも構わないとのこと。
契約内容の事前確認
担当してくれた不動産会社さんは、小さいながらもしっかりしたところで書類関連を契約日の1週間前にはすべて揃えてメールしてくれていたので前述コンサルタントのダブルチェックしてもらって安心して無事契約できました。
プロの仕事
値引きの可能性をンサルタントに相談してみました。
「提示金額のうち十万円の桁は値引き用ですよ。即決するからと言えば安くなりますよ」ということで早速、値引きのお願いを先方へしたところ了承いただきました。(おばあちゃんありがとう)
セコイ言い方ですがこの一往復のやり取りだけでコンサル料金の「もとが取れた」ということになります。
住宅診断のクオリティや質問したことへの明快な回答など「プロの仕事だな」と感じました。
専門家として、フィー以上の価値を私に提供してくれた吉田さんに感謝。
本シリーズ その3は
リフォーム編です。
ばいちゃ!
https://housing-consultation-center.com/blog/author/hcc-yoshida/
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