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ブランク10年、それでも『水の戯れ』を弾きたい同人字書き Op.0

特に好きな作曲家はショパンとラヴェル。趣味で小説を書く者が「字書き」を自称することの是非につき様々な意見があると認識しつつも便宜上タイトルに使ってしまいました、夕影です。

【追記】
この記事(Op.0)ではまだ練習は始まりません。練習記が始まるのは次の記事(Op.1)からなので、そちらから読んでいただいてOKです。


失礼しました「『水の戯れ』の楽譜」が出てしまいました


私は夕影巴絵という名前で同人小説を書き、恐れ多くも文学フリマ等のイベントで販売しているわけですが、その中にはピアノを題材とした作品が多くあります。特に『エレガント・セレナード』は徹頭徹尾ピアノを弾く男子高校生の話で、それこそ中学時代の登場人物が『水の戯れ』を演奏するシーンも存在します。

そんな私自身は、ピアノを4歳から10年続けて、やめています。10年間は毎日練習していたけれど、やめてからは一瞬たりともピアノに触れない日の方が圧倒的に多かったので、ブランクはもうすぐ10年、といったところでしょうか(自分で書きながら時の流れの速さに本気で慄いています)。一日練習しなかった場合、取り戻すのには二日かかる、なんて言いますが、あれは本当です。取り戻せる気が全くしません。

そして4ヶ月ほど前、とある夢を見て、勢いでこんな記事を書いてしまいました。色々とひどいので公開はしていません。問題の記事の下書き共有リンク(載せておいてなんですが、時間の無駄なので本当に読まなくていいです)

とにかくコンプレックスを拗らせている!

要約すると、ピアノを中途半端な状態で(自業自得で)やめさせられて以降、ずっとコンプレックスを拗らせているよ〜という話です。普通に何言ってるかわかんないし、自分のこんな醜態を全世界に晒すことはできないので、下書きとして残すに留めましたが(いま晒しているが……?)、いまだにぐちゃぐちゃしてるんだと自分でもビックリしました。これはまずいぞ、と。

「音楽鑑賞が趣味になったり趣味の小説に昇華できたり、なんだかんだピアノやっててよかったな〜」といい感じにまとめようとしても、やはり、今は全然弾けないという事実には変わりありません。そして、来年度からは一人暮らしを始めるので、実家の生ピアノとはおさらばです。

これはまずい。

せめて、何かやり遂げてからピアノとお別れしたい。中途半端な状態でやめたことを引き摺っているのなら、多少は緩和させたい。何より、ラヴェルの綺麗な曲を自分でも弾いてみたい。「やり遂げる」というからには、いつもより難しめなものを(発表会の選曲のように)。困難でも「弾けるようになりたい」と思えるような、好きな曲を。

ラヴェル、大好きなんですよー。でも、ラヴェルを好きになったのはピアノをやめた数年後なので、レッスンでは一度も弾かずに終わってしまいました……。

『水の戯れ』の難易度はどうでしょうね。「ラヴェルの中では」そこまで難しくはない……と私は思っているのですが……(難しいは難しいけれど、「クープランの墓」の『トッカータ』とは全く別の、なんとかなるタイプの難しさ)。

しかし、私が通して弾いたことのある他のラヴェル作品(『ソナチネ』第1・2楽章、『リゴドン』、『亡き王女のためのパヴァーヌ』、『ハイドンの名によるメヌエット』、『マ・メール・ロワ』)と比較すると、(単純にテクニックのみ考慮すれば)ダンゼン難しそうです。

……まあ、指が転びまくっていてもいいから、とりあえず最後まで音を出すことを目標としましょう。

実は夏ごろに受験勉強からの逃避行動の一環として13ページあるうち4.5ページくらいまでは譜読みしていた(そしてずっと放置していた)ので、残り65%を弾けるようになれば終わりです。


次はこのへんから



といっても、4.5ページまではメロディラインがハッキリしているし、聞き覚えが特にある部分だし、譜読みしやすい部分なんだと思います。それに、たいてい再現部の方が技術的に凝っていると相場が決まっています。油断せずに行こう。

目標は年末まで!

 もっとも、次の新刊の準備がありますし、ナンタラ特訓やらナンタラ講習やらでバイトも繁忙期なので、そううまくはいかないでしょう。編集者のみが知る本当のデッドラインは1月末ということにします。

……え、年末まであと3週間……?

がんばるぞ〜! 打倒、諦め!

(つづく)

つづきました↓



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