こめかみがジーンとする音たち
今の会社に入社して半年以上の月日が経った
研修が終わりある程度仕事に慣れてきた頃、在宅勤務が始まり気付けばこの働き方が主流になっていた。
定時キッカリに業務終了の日もあれば、締切に追われ背中を丸めて黙々とデスクに向かっている日もある訳だが
今日の仕事は久々にこたえた。22時を回っても片付かず長時間のデスクワークによって腰も限界をむかえていた。
時計の針が23時を差したころパソコンの電源を切り解放された。明日は有給を頂いているからこれで思う存分安らげる。
営業兼ライターを務めており、月に何度かは原稿の締切に追われる。言葉を綴る事がたのしくて、生きてる心地がして好きなのだが仕事として限られた時間の中で焦りながら作成するのには精神的にも肉体的にも体力を使う。
電源プラグをそそくさと抜き、ありったけのバスボムやスクラブを抱え風呂場へダッシュした
普段なら躊躇していた頂き物のすこしリッチなバスボムやシャワージェルも今日は、今日だけは開封してしまう。
防水のスピーカーも手に取り、湯船に浸かる。普段は作業でしか無かった億劫なバスタイムも今日の私には充分極楽に思えた。
頭と目の奥が疲労でいっぱいだから、何も考えず安らかに吸収できる音楽を求めた。
最近以前に増して頻繁に聴いているクラシックやジャズ。その中でもkenny Gやカークウェイラムといったサクソフォン奏者の音楽を楽しむことが多い。
彼らの音色には透明感、情熱、厚み、たくさんの感情や印象が感じられる。心に響くのは勿論だが、頭のこめかみのあたりにジーンと響いてくるような感覚がする。
どうしようもなくドキドキしてアロマのように癒されて、激務で溜まったストレスも数分で帳消しにしてしまう。
そしてまた今日も、こんな音楽に出逢えたことに心から感謝をするのだった。
週末たっぷり充電して、また前を向いて仕事と向き合っていこう。おやすみなさい
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