甘ったるいキャラメルミルク
仕事がテレワークになり、仕事終わりや休日も自宅でなんとなく時間が過ぎる事が増えたように思う。
ボタンを押せば暖房が付いてすぐに空間が暖まり、カプセルを投入してボタンを押せばふわふわのコーヒーが出来上がる。
名古屋から車を二時間ほど走らせて、昨日から滋賀県のキャンプ場に宿泊している。
パジャマの下にタイツを履いて寝袋に入って電気毛布にくるまれ、ちょっぴりダサい腹巻までして万全の状態で寝たが電気毛布の電源が落ちて朝は身震いするほどの極寒だった。
石油ストーブを付けようと試みたが、いまいちやり方が分からず助けを求めようとしたが友人は気持ち良さそうにスヤスヤと眠りについていた。気持ちよさそうな寝顔を見ながら寒さに堪えた私は決意を固めた。
ポッケに小銭をすこし放り込んでダウンのフードを深く被って朝っぱらから全力疾走。
少し離れている自動販売機まで走り、普段なら飲まない甘ったるいキャラメルミルク。蓋を開けるのすら一苦労な寒さの中温かいミルクが喉を通って体と心に染み渡った。
波の音が聞こえてきて、せっかくだからもうすこし聞いていたい。と思い小さな椅子を持って海辺へと黄昏にきた。
私は車も持っていないし、あまりアクティブに出掛けることが無い。隣でスヤスヤと眠る友人に感謝の気持ちでいっぱいだ。滋賀県は現在3°
肩が震えるほどの寒さだけど、この寒さがなかったら一筋の陽の暖かさにここまで幸せは感じられないだろう。
特別な早起きになった。右を向けばご夫婦が火を焚いて暖をとっている。左を向けば小さい子供と、そのお母さんが海辺ではしゃいでいる。
いつもなら部屋のベッドの上でなんとなく携帯を触りながら、なんとなく迎える朝。
普段と違った場所で、違った空気と匂いを感じ取りながら迎える朝がこんなにも気持ちいいなんて。
伸び伸びと出かけずらいご時世ではあるけれどちいさな幸せを逃さぬよう、たまには外へ足を伸ばしてみてもいいんじゃないかと感じられた朝だった。
今日もすてきな一日となりますように☀️
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