さんさーらとヤギの物語⑱オスヤギの去勢と徐角について聞いてみた
生後10日を超えて、ミルクも哺乳瓶でぐいぐい飲むようになって、リンクは目に見えて体も大きくなりすっかり安定。
もう、大事に大事にと神経質にならなくても、ある程度は気楽に見守ることができるようになりました。
これはへその緒。お母さんとつながってた証。オスは、へそのすぐ下に尿道口があって、おしっこがびちゃびちゃかかってしまうんだけど、感染症おこすこともなく、きちんと乾燥。
生後13日目、きれいに取れました!!
放牧タイムはお母さんの周りをついて回って。
まだ草たべれないくせに、お母さんの真似する^^
あ、そうそう、ユリルは授乳拒否してリンクを頭突きする行動をとっていたので、危ないので一時期完全に離していたんですけど、リンクがユリルのお乳を吸おうとするのをあきらめた(?)のか、お乳に寄らなくなりました。
すると、ユリルもリンクのことを受け入れて、一緒にいても怒らなくなったので、今は一緒の柵内に入れています。
ユリルは寂しがりやなので、私がそばを離れるとメーメーメーメーずーっと鳴いて呼ぶんですが、リンクがそばにいることで少しそれも軽減されています。
2匹なりのいい距離感がみつかったみたいです(^^)
ただ、今はいいのですが、2匹はオス♂メス♀の組み合わせなので、リンクの生殖機能が整ったら、近いうちに交配する可能性があります。
これからの飼い方についてどうしようか悩みます。
繁殖を望まない場合は、だいたい生後3か月頃にはオスとメスは別々にする必要があるそうです。
しかも、2匹は親子です。近親相姦になります。ヤギの近親相姦は、珍しいことではないのですが、生まれてくる子ヤギにリスクはあります。
今回のような早産、未熟児、ほかには奇形児など。
ユリルも生後すぐ(元の飼い主さんの話から推測すると、推定生後1~2か月の頃妊娠してたことになる。驚愕!!)妊娠してしまったため、今回のような事態になっています。
今回はなんとか奇跡的に危険な出産から生還してますが、
次またすぐ妊娠しちゃったら。。と色々考えます。
うちは宿でお客さんに触れ合ってもらう目的が大きいので、去勢によって、性格が穏やかになるという記事もみかけて、やったほうがいいのかなあという考えにもなりました。ただ、一度去勢をしたらもう生殖能力は戻ってきません。やる前にしっかり考える必要があります。
あと、角。角のないヤギをよく見かけるので、安全のために角も切ったほうがいいのかなあとか。そんな疑問も。
リンクは角が生える予定のところがうっすら盛り上がり、すでに生えかけていました。
このように、角の生える予定の場所につむじができています。
今後のためにも早めに聞いておきたくて、獣医さんに聞いてみました。
獣医さんの見解としては以下の通りでした。
〇徐角について
・徐角はやるなら生後(生後7日~10日ごろ)すぐにやる必要があるので、今すぐにでも予定を決めなければいけない時期。
・処置は簡単ではなく、子ヤギへの負担も大きい。これによって命を落とすリスクも0とは言い切れない。リスクを負ってまでやるメリットがあるかどうか、、。
参考にと、獣医さんが教えてくれた徐角についてのサイト→山羊の徐角
・よく見る角のないヤギはおそらくもともと生えてこないヤギの可能性が。生えてこないヤギもいる。宮古島ではヤギの徐角を獣医さんに頼む例はあまり一般的ではなく、そのままにしてることがほとんどと思う。
〇去勢について
・基本的には、ヤギを増やさないための処置である。増やしたいかどうかで決めるのがよいのでは。性格が穏やかになるかどうかについては、実際いろんなヤギをみている限りではもともとの性格によるところが大きい気がする。ただ、オスヤギは発情期は強烈なにおいを放つようになるので、ふれあい目的で飼うなら、うちの環境からしてやるのをお勧めする。
・去勢をするなら適切な時期は生後3か月頃。処置は徐角に比べるとリスクも少ない。
以上のような内容を教えてくれました。
夫にも相談して、徐角はしないという結論に。去勢についても夫は必要ないとの考えのようですが、私はまだ迷っています。やるとしても生後3か月ということなので、もう少し2匹の様子を見ながら、考えたいと思います。
ヤギとの関係性や暮らし方は人それぞれ。
ほっておけばいい、不自然に手を加えるな。それも一つなんでしょう。
でも、人もヤギも快適に共存していくために、考えなければいけないことはあると思います。