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京都市山科区にある「熟成豚かわむら」に行ってきた。

私が主に書くのはお菓子の感想だ。しかし、たまには料理の感想も書きたい。特に、これは絶対に書きたいと思う店に先日出会った。京都市山科区にある豚カツ屋「熟成豚かわむら」である。食べログのとんかつ百名店(2022)に選出されている評判の店で、ミシュランのビブグルマンも獲得している。

どうやら、ここでは豚カツを低温でじっくりと揚げているらしい。提供には時間がかかるとのこと。豚カツが到着するまでの間、心はワクワク、しかし腹はペコペコで、どうにかなりそうだった。仕方ないので、卓上にあった「豚の佃煮」とやらを小皿に乗せ、少し食べてみた。するとどうだ、これが実に美味い。どう見てもご飯のお供だが、単体で食べても美味い。素晴らしい。写真を撮っていなかったのが少々悔やまれるが、まあ仕方ない。とにかく、この豚の佃煮をつつきながら、豚カツの到着を待つことにした。

そして、とうとうやってきた。

熟成豚かわむら「ロースかつ定食170g」

上質な肉から独特の甘い香りがする事があるが、まさにそれだ。甘い肉の香りがする。油臭さではなく、肉の甘い香りがムンムンと漂っている。そしてこの美しい桜色。たまらん。早速食べてみる。

とても美味い。分厚い。そして、柔らかい。脂身も難なく歯で噛み切れる。卓上には色々調味料があり、とりあえず塩とソースを試してみたが、何もつけなくても既に美味い。しかし、下味が濃い目に付いているわけではない。塩気は控えめで、とにかく肉の味が濃い。濃い味付けが好きな人は自分で調節する、ということなのだろう。ただ、もう一度書くが、何もつけなくても既に美味い。また、皿の左側にからしが盛られていたので、こちらも豚カツにたっぷりとつけて食べてみたが、からしの味に肉の味が全く負けていなかった。感動した。豚カツはあっという間になくなった。

しかし、米を半分以上残したまま豚カツを食べきってしまった。豚カツに夢中になるあまり、途中から完全に米の存在を忘れてしまった。とはいえ、卓上にあった豚の佃煮のおかげで、余った米も最後まで楽しめた。何も問題はなかった。

また、写真の端に少し移り込んでいるのが豚汁。この豚汁は野菜がどっさりと入っていて、豚カツ同様に塩気は控えめ。そして豚の脂の甘みがジワリと広がる。心も身体も温まった。

実に素晴らしかった。満足度が高い。ちなみにこの「熟成豚かわむら」だが、店までのアクセスも良い。JR京都駅の1つ隣にある「JR山科駅」から歩いて行ける場所にある。豚カツ好きには是非オススメしたい。ただし、座席数があまり多くないので、時間に余裕がある時に行く方がよい。そして、私は必ずまた行く。必ず。


<資料>
・食べログ「熟成豚 かわむら」紹介ページ
・ミシュランガイド「熟成豚 かわむら」紹介ページ

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