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MERIDA REACTO TEAM-Eインプレ

みなさんこんにちは。
サイタマサイクルプロジェクトのK平です。

今回は標題の通り、購入から4ヶ月程が経ち様々なシチュエーション下で約4,000km程乗り込んだのでインプレ的なお話です。

〈公式ラインナップ〉

2021年モデル

完成車仕様イメージ
※イメージはメーカーHPより。
画像クリックで出典元にジャンプします。

完成車参考価格 : ¥1,375,000-(税込)
フレームセット参考価格 : ¥405,900-(税込)
※いずれも値上げ前価格です。

2022年モデル

完成車仕様イメージ
※イメージはメーカーHPより。
画像クリックで出典元にジャンプします。

完成車参考価格 : ¥1,595,000-(税込)
フレームセット参考価格 : ¥462,000-(税込)

新型12sコンポーネントや、こちらも新型のVision METRON 60 SLなどを採用しつつもフレームマテリアルは変更なしでCF5。
フレームカラーはチームキットの更新に合わせ赤みを帯びた鮮やかなオレンジへ。

触れ込み的にはいずれも第4世代のREACTOであり、前作(第3世代)からは形状変更や重量軽減など進化を遂げています。

〈使用機材〉

彩湖にて

・MERIDA REACTO TEAM-E
・ZIPP 404 Firecrest
・SHIMANO ULTEGRA Di2(11s)
・SCHWALBE ONE TLE 25c
・MOST LYNX
・Vision SMR 100mm
・S-WORKS AEROFLYⅡ 400mm

〈主な比較対象〉

奥多摩湖にて

・PINARELLO PRINCE 2020
・BORA ONE 50 CL
・SHIMANO ULTEGRA Di2(11s)
・Continental GP5000 25c


〈感想〉

・平坦

どう考えてもフレーム設計的に得意とする点ですね。
そもそもの性能に関してはいちいち語らなくても察してもらえるでしょう。

ただ個人的な、率直な感想はあまり懐が深くないこと。

と言ってもある種当たり前の理屈ではありますが、綺麗な回し方には素直なレスポンスがある感じ。
適当に力込めて踏み倒しても速度は乗らないし巡航もさほど楽になりませんでした。

例えば荒川サイクリングロードを単独で走っているとき。
淡々と踏んでいて一定速度からさほど加減速をさせないシーンにおいても踏み方を間違えると途端に伸びが悪く感じます。

逆にペダリングをしっかり考えて(無意識でも綺麗に回して)踏んでいるとスルスル速度が乗ってきますし、流石はレーシングバイク。
剛性感などによるデメリットは感じさせず、踏んだだけパワーが推進力に変換されるイメージ。
海外トッププロや、ましてやガチガチのスプリンターでもない僕にとっては不要な撓み等は一切感じません。

筑波は5位でした。
チームメイトに腹パンされました。

個人的には平坦区間はシッティングのまま加速させた時の感覚が心地良くて好きです。

・登坂

購入を検討されている方にとってはもしかするとこれが一番懸念材料かもしれません。
なにせエアロフレームですから。

山伏峠にて
当然PRINCEでのタイムを更新

まずREACTO TEAM-Eの公式ラインナップのよれば先述の完成車仕様で公表値7.4kg。
申し訳ないですが自分の仕様は重量測ったことありません。
恐らく7kg後半じゃないでしょうか。

最近は軽くてエアロなフレームが増えていて、この間発表された新型PROPELなんかは凄いですね。

表現としては「あれ(新型PROPEL)らと比べたら重い」といったところでしょうか。
ただ走りを考えたら特にデメリットは感じません。

特徴的なのは登坂中のダンシングの感触の良さ。
これは以前社内試乗会で同マテリアル(CF5)の8000-Eをお借りした際にも感じたこと。
というか購入にあたって一番惚れ込んだ要素でもあります。

確かブリッツェンの小野寺選手も同様のことを仰っていた記憶があります。

REACTO 8000-E
TEAM-Eとの大きな差は完成車仕様のコンポと
ホイール変更くらい

自分は登りにおいては割とダンシングを多用するのですが、登り区間ではダンシングでパワーをかけた際のレスポンスと車体の振りに関する感触がピカイチです。

ただしこれらのシーンでもただ踏んだだけでは推進力はあまり得られず、テンポよく綺麗に回していくとスルスルと登ってくれます。

走り慣れた山伏峠や、そこに至るまでの道中に設定された登りセグメントを確認するとさほど苦労せず軒並み更新してましたし、キツイ登りが含まれた富士イチもかなり楽しめました。

自衛隊の演習場を抜けていく道

端的にまとめてしまうと『大して重くないし、登坂性能はかなり高いから安心して買おう。』って感じ。


直近だと先日約半年ぶりに白石峠へ向かいました。
自宅出発時点であまり調子が良くなく、そもそもその日は松郷峠を2本ないしは横松峠とのミックスをこなそうと考えていました。
しかし田中セブンあたりで気が変わり、久しぶりに白石へ行く気になったわけです。
これで人生4度目です。

正直勝負平あたりまでは淡々と踏んでいて、25分台でまとめるのが目標。
しかし残り1/3を切ったあたりでタイムを確認すると、どう見てもPR更新ペース。
またまた急遽目的を切り替えて踏み始め、更新を狙いました。

サイクリストがたくさん居ました

ダンシングの踏み方を意識すると本当に心地よく登ります。
あんまりいうと忖度だ何だを疑われそうですが、『登れるエアロロード』は伊達じゃありません。

斜度が8%を超えていてもさほどデメリットにはならず、丁寧に踏めばグイグイ前に進みます。
リムハイトの高さも相まって、流石に軽量オールラウンダー(及びそのような組み方)のようなクイックな反応性は少し劣りますが問題ありません。

スルッと更新

これまた当然のごとく更新しました。
まぁ23分台で推移してるだけなので、22分台に乗せてからより詳しくわかることもあるでしょう。
続報乞うご期待。

言い方悪いかもしれませんが……

SCULTURA Ⅴ
X-BASEにて

そもそもメーカーラインナップ見ればオールラウンダーのSCULTURAがあるんだから適材適所ですよ。
僕は新型SCULTURAと比較し、トータルのバランスでREACTOを選びました。


・快適性

これはもうレースグレードですからある程度諦めもつくでしょう。
しかしご安心を。実は(?)このフレーム、アノParis-Roubaixを制しています。

過酷な石畳の上となると最早快適性を飛び越えて選手のポテンシャルなんじゃないかと思ってしまいますが……。

ともあれ実際にロングライド(150km程度)をした後の疲労感は相応の感覚で抑えられていて、変にどこかが痛いとか疲れたというのは感じたことがないのでかなり乗り心地も良いんでしょう。

あとはもうZIPPサマサマです。
チューブレス対応で普段は高くても4.0barがマックス。

ZIPP 404 Firecrest

フレームを選んだ時点で
『多分硬さはあるからホイール/タイヤで足あたりを好みに合わせた方が良いな』
と考えていましたがベストチョイスでした。

良い意味で足回りの剛性感が与える印象のほうが大きいことに助けられましたね。 


総評

秩父宮杯 エリートクラス

青梅駅前〜奥多摩湖区間のようなアップダウンは当然お手のものであり、更には白石峠のような純粋な登りをもカバーするエアロフレームのREACTO TEAM-E。

カラーリングも他社ではあまりない鮮やかなオレンジカラーでカッコ良いですし、何と言ってもプログレードです。
予算と用途さえ合えば非常にオススメです。

今組み替えのためのパーツを集めていて、月末のJBCF 群馬CSCロードが終わったら施行をお願いする心算です。
こちらも乞うご期待。

長くなりましたが、それっぽい感想を交えた文章はここまで。

ではまた。

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