英文法 be Ving / Vp.p ー英文法の紐解きー
こんにちは😀
今回は英文法について考えていきます。
よく聞くのが「Ving(進行形)はわかるけどVp.p(過去分詞形)は知らない。」です。
確かに、多くの学校の先生は、進行形の意味をそれとなく答えていますが、意外と過去分詞形の事を聞かれても「え、えーと・・・」と戸惑ってしまいます。
今回はそれを解消していきましょう!
① 実は分詞が先にできた!?
実は、進行形や受動態は分詞が確立してから作られたものなんです。
つまり、元々は
という具合に句から節に進化したんですね。
a)は「走っている少年」➡︎「少年が走っている」
という意味で、Vingは「目の前で起こっている状態」です。
b)は「壊れた窓」➡︎ 「その窓は壊れている」
という意味です。Vp.pは過去分詞形と言われていますが、この日本語文を見ると、「どこに過去の要素があるんだ?」と疑問に思うでしょう。これは「過去」という「昔の話」をしているのではなく、「動作が完了した結果」を表すんです。
そしたら次はこう思うでしょう。「じゃあ The window was broken. という過去形を使うのが基本になるんじゃない?」と。
日本語でも過去を表す「た」がありますよね?でもあれって別に過去だけでなく、完了・結果の意味を持つのをご存知でしょうか?例えば、野球観戦をしていて、選手がまさにスーパープレイをして実況はこう叫びますよね?「〇〇選手!ボールを捕った!」と。これは目の前に起こった出来事なのに、「過去形でいうのはなぜ?」と思ったことはないでしょうか。これは「完了・結果」の意味で、英語で言うと、“He makes a catch!’’ と言い、過去形ですらないんですよ。英語では目の前に起こった出来事に関しては現在形を用いるんです。
少し逸れてしまいましたが、要するに、「動作の結果」に着目しており、「どんな過程を経ても必ずVという結果が訪れる」という意味になるんです。“break”という動作をした結果を“broken”となったわけです。
② be の正体
「じゃあ”be”ってなんやねん」っとお想いになるでしょう。これって実は動詞ではなく、助動詞なんですね。助動詞と言われれば、「あー、助動詞の後ろに動詞の原形がくるあれですよね?でもなんで原形じゃないの?」と思うでしょう。
そもそも「助動詞」とはなんでしょうか?これを私は高校生たちに度々尋ねるんですが、みんなこう答えます。「動詞を助けるやつ」と。私は意地悪になって聞きます。「動詞をどう助けるの?」と。彼らは沈黙になります。
これ、惜しいことに、「教科書」に書いてあることなんですよね。みーんな無視しています。助動詞とは「話し手の判断・気持ち」という意味で、「主観的な見方」をしているんです。その時に使われる助動詞はmust / may / can / will など様々ありますが、どれも「今起こっている話ではない」から原形を使うんです。これについては別の機会に論じたいと思います。
でもbeの後には、VingとVp.pが続くんですね。まさにその時の話し手の「目の前に起こっている」現象を映し出して、「今(その時)!」とか「動作の結果!」という意味合いを主観的に強めているんですね。つまり、VingとVp.pを強調したい時にbeを使うんです。
それゆえ、上の例文a)b)のように、助動詞の “is” が使われているんですね。
以上のように、今回は助動詞beと分詞について論じていきました。
どの言語もそうですが、特に英語という言語は「論理的ルール」に則って出来ている言語なんです。
英文法をマスターしたい方は、この論理的ルールを把握し、どんな文法にも理論やルールがあるということを理解した上で勉強すると、意外と気づかなかった事実と向き合うことになり、その事実こそが英語という言語の理解に繋がっていきます。
「見えない」ものを「見える」ようにすれば、語学は数学のような論理的な学習になります。文法はその言語バージョンだと思っていただけるとわかりやすいかと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。