進学校で知った「教育」という営業 ー教育現場11ー
こんにちは😀
久々に教育現場について書きます。
転職した2つ目の学校でのお話です。
その学校は「高い進路実績」というのを売りに、地元の公立高校に落ちた生徒を中心に集めた学校で、レベルの高い生徒ばかりでした。
前の学校ではbとdの区別のつかない生徒が多かった学校に勤めていた私にとっては、いきなりレベル差を感じました。
私は高1の副担任を任されましたが、前の学校で担任を務めていたこともあり、生徒のどういったところを見てあげるべきか、よくわかっていました。
その学校では、とにかく「上司Aのいうことに従っておけ」的な雰囲気(というか上司Aが面倒な人なだけ)に押され、「毎日課題」という毎日やらないといけない学習を生徒はやらされていました。
その毎日課題は最初私にとっては良い物だと思っていました。
しかし、時間が経つにつれて、その考えに批判的になりました。
確かに、毎日、+αの勉強をすることは大事です。
大事ですが、それによって、部活(+塾)+学校の宿題で毎日追われる生徒の様子を見ていて、心苦しくなりました。
毎日課題の作成担当も私でしたし、私もやれと言われてしまった物でもあったので、毎日心の葛藤がありました。
それに、「毎日課題のチェックを誰が行うのか?」を巡る討論が毎日繰り広げられ、科目担当外の担任の先生もよく愚痴をはいていました。
そして僅かながらではありますが、転校をしてしまった生徒もいました。
それでも生徒は賢かったので、うまく付き合いながら、うまく我慢しながら耐えて耐えていました。
そして、別業務で募集広報の係にあっていた私は、附属の大学でマスコットキャラクターの格好をさせられ、まだ季節が暑い頃に、倒れそうになりながらも宣伝のために幼い子供達と接していました。
でも結局は全部は学校経営のためで、学校に入れば地獄のように毎日勉強勉強と言われる環境で、何か騙してしまっているような感覚にさえ陥ったこともありました。
それは大阪の私立高校で、近くにたくさんの私立高校があり、否が応でも争いになります。
教育の品質保証、愉快な学校、優しい先生たち、全部幻想のように思わせて営業をしている様は、今客観的に見て、「誰のための学校なのか?」と思いました。
1人でも多くの生徒をいい学校に、と思いは大事ですが、生徒は経営スタッフのコマにしかすぎず、転学したい生徒には引き留めるように説得して、生徒を苦しませて何がやりたいのか、全くわからないです。
「商戦」という言葉がピッタリで、生徒のことを考えているようで、裏では「実績」というコマとしか見ておらず、学校ってそんなところではないでしょう?と思わざる得ない感じでした。
今思い出して、色々な嫌な思いを抱いてしまい、やはり学校に戻るという選択はしたくないと思いを新たにしました。
自分が思う、自分が正しいと感じる、理想的な教育環境を作りたいと思っています。
商業面に関しては仕方がないところはあれど、それを盾にして生徒を守ったり、奪ったりするのは絶対に違うと思います。
いっそ、塾なら潔くなれるので、ある意味、今の在り方が自分にあっているようにも思えます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。