オッサンに厳しい世の中について
本記事は統計や数値、そして著者が体験したオッサンの実際を知ることにより、30代以上の成人男性が置かれている状況を今一度見直す機会になればとまとめた記事です。
前提:数値や実際を見ることの重要性について
例えになりますが、男女違わず「最近の若い子って仕事1つさせてもゆとりじゃない?」などといった会話を言ったり聞いたりしたことがあるかと思います。
1つの知識として、約5000年前のエジプトの遺跡の壁画から見つ「最近の若者はけしからん。俺が若い頃は…」という意味の象形文字が出てきたことを知っていればどうなるでしょう。
今も昔も繰り返されている思想・言動なんだなという発想に至ることができ
きっと自分が若い時も言われてた可能性がある、という考えに至ることができます。
その発想ができれば若い世代も、ただ仕事のできないヤツではなくなります。ただし、上記を知らない場合はその発想にも至れません。
という事で、いくつかオッサンについて知っておいて欲しい事を列挙いたします。
知ってほしいオッサンに厳しい世界.1
自らが30代後半の年齢になり、企業の役職にもつき、完全にオッサンというものを実体験した著者が感じた、オッサンに厳しい世界について何個か記載いたします。
・オッサンが悩んでいるとダサい
思春期の子が「大人はわかってくれない」だとか、若い女性がメンヘラにかかって鬱ツイートをしてるだとかよく見かけます。
30~50のオッサンがそれをやってたらどうでしょう?気持ち悪くないですか?かなりダサくないですか?
そういうものなのです。
そしてオッサン自身もそれは承知しているのです。
これが一番悪しき風習だと思います。
働き盛りでしっかりしているはずのオッサンはメランコリックになってこいる事すら、世間は厳しい見方をします。
それが現在の世の中なのです。
・無駄なプレッシャー(押しつけ)
●年相応の役職についてないとダサイ。
●人並みに結婚して子供をもって幸せな家庭を築かなければいけない。
●年相応に仕事で手柄をたてていなければダサイ
オッサンというのは周りであったり、親であったり、うまくいってる友達であったりにそういった押しつけられがちになるものです。
知ってほしいオッサンに厳しい世界.2
厚生労働省から発行されています「自殺対策白書」
※ https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/16/index.html
の「3 年齢階級別の自殺者数の推移」 👈
※ https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/16/dl/1-06.pdf
見ると30代~60代・男性の自殺者数が圧倒的に多いことがわかります。
補足。6 平成 27 年の自殺の状況
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/16/dl/1-06.pdf
こちらの資料によると自殺者の 59.6%が無職者になりますが
60歳以上(9883人)の大多数が定年していて無職扱いになっているであろうことを考えると、定年後を除いた約59%の自殺者が働いていて、6%が学生。
・オッサンは悩んでるのもダサい
・だけど自殺者数は圧倒的にオッサンが多い
誰にも相談できない行き場のない追い込まれたオッサンが自殺しているのが数値を見たうえで見えてくるものがあるかと存じます。
総括
オッサンには生きづらい世の中であるというのは数値上間違いないのではないでしょうか。
ちょっと生きづらすぎないか?と思える数値でもありました。
独り身、家族持ちどちらが自殺者が多いかという数値は探してもなかったが実体験上では家族を持ってたほうが悩みが多いのではないか?とも予想できます。子供や嫁のことで悩みが増えるのは間違いないでしょう。現状の日本ではオッサンが家族を持つのは悩みが増える分リスキーです。
オッサンも良くないところがあると思います。そういったストレスをキャバクラとか風俗とかに逃げると世間の目が冷たくなり、オッサンの立場も悪くなります。
きちんと悩みを発散できるような風潮が必要だと思うし、オッサン自身も知恵をつけていかなければいけないのではないかと思います。