【ひさしぶり】

初めての場所　重い扉をあけると　
懐かしい顔が暗がりで笑ってた
昔一緒にステージで暴れてた　
彼もすっかり笑顔のいいおじいさん
久しぶり　久しぶり　何年ぶりかな
その言葉はきっと僕らが生き延びてるから
久しぶり　久しぶり　あんま変わらないな
それはきっと昔の姿　今に重なるから

お金がないから　一本をちびちび飲んでた　
今も変わらないけど　話ははずむよ
もう20年も昔の思い出が　
昨日のことのように　うっちらかってる

抱えた荷物はそれぞれ違うなんて偉そうに　
20年も前から歌っていたんだぜ
なんにもわかっちゃいなかったよな
僕は思い上がりと向上心でここを飛び出した

昔やってたあの曲を聴いたよ　
はじめて客席でリズムに乗りながら
ずっと続けていてくれてサンキュー　
こうして死に損ないが集まる場所になる
親の介護でいっぱいいっぱいの君　
事業拡大覚悟を決めた君
体の調子がずっと悪いままの君　
時の流れがゆるやかに咳き込む

楽しけりゃいいじゃん　きっとそれは真実
それぞれに楽しめる時間が降りますように