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今後のこと(90/100回)

noteの連続投稿もあと10回になりました。

始めた時は大変そうだし続かないかなと思っていたけれど、力を抜いて書いていたおかげもあって、どうにかここまで続けてこれました。

残りの10回は自分のためではなく、読んでくれる人のために書いてみようと思います。

7年目の定番商品


自営業をはじめて6年になりますが、落ち着いて来月のことを考えられるタイミングってなかなかありませんでした。

仕事のご依頼をたくさん頂けて、納期に追われバタバタしているか、反対に仕事が減ってどうしよう、、と焦る日もあります。

子供が小学生に上がり家庭を考えることも増え、ますます身も心も落ち着かない日々が続いています。

そんな中、昨今の価格高騰がものづくりにも影響してきており、これは先のことを真剣に考えないとヤバいなと感じています。

値上げが必要な製品も出てきており、このままではとても高価な看板になってしまい、気軽に注文できなくなるのではと危惧しています。

僕としては今まで通り、時間とコストをかけ満足いくものを作りたいと願っていますが、理想だけを語っていられるほど甘い状況ではありません。

それに一部のしか買えないような、高級品を作りたいわけでもありません。

特に個人的に好きな真鍮や、色々と技法を試しているステンレスはもともと材料費が高く、製品の値段に直に反映されてしまいます。


今後の課題はお求めやすい価格や納期設定を用意しつつ、どうお客様の満足度を高めていけるか企業努力をする必要があるなと感じています。


個人工房のジレンマから製品作りを逆算する

個人工房なので、大量に作って安くする。という方法は取れません。
「少量多品種」をうちの強みにしてきましたが、「少量であることと」と「多品種」であることが、材料費の高騰で維持することが大変になってきています。

なので、今まで以上にクオリティの高い製品を作ることと同時に、製品の定番化を行おうと考えています。

今までも定番商品として企画することはありましたが、それとは別に今まで作ってきたものを規格化して定番商品にするという、今までとは反対の流れです。


どっちつかずの状態になるのを嫌って、定番化は避けてきました。
ですがオーダーメイドの依頼で余ってしまう材料や副資材をうまく活用することで、どちらにも活かせると考えています。

必要な分だけを少量のみ買うことで割高になっていた材料を、定番商品と合わせてまとめて用意することでコストが抑えられます。

そうすることでオーダーメイドの製品のコストも抑えられますし、定番商品のバリエーションも増やせます。

定番商品であれば納期とコストが抑えられるので、急ぎの方や、そこまでこだわらずに気軽に注文したい方には喜んで頂けると思います。


続けること、変化すること


先日再稼働をはじめたネットショップも活用して、打ち合わせの時間や説明の時間的なコストを抑えることも検討しています。


今までこだわって自由奔放にものづくりをしてきたおかげで、こうやって先のことを考える余裕や、覚悟ができるようになりました(ほとんど覚悟です)

コストのことばかり書いてきましたが、オーダーメイドによるお客さんとのコミュニケーションは今まで通り続けていきたいと思います。

ただサニーサイドスタジオに求められるものが、密なコミュニケーションや手間をかけるオーダーメイドとは別に、利便性やコストであることも感じています。

「どちらしかやりません」という頑固なスタイルではなく、情勢や自分の能力に合わせて柔軟に変化していきます。

noteの連続投稿の残りは、今後の取り組みや考えていることをお客様に伝える記事にしていこうと思います。

残りもお付き合い頂けると嬉しいです。

いつもお読み頂きありがとうございます!