元気を出す(89/100回)
元気がない時に、「元気を出そう!」と思っても出てくるものではない。
やる気がない時に「やる気を出そう!」と思っても、これもまた出てこない。
文章にすると当たり前のことだけど、結構こういう考え方をしてしまう。
元気もやる気も内面から出てくるもので、有限なものだ。
根性で捻り出して出てくることもあるけど、あれはやる気や元気ではなく「生気」だと思う。
例えるなら定期預金や、虎の子のへそくりのようなもの。
あるにはあるけど、使ってしまえば後が無いし、使わないに越したことは無い。
この生気まで使い果たしてしまうと人は病んでしまったり、病気になってしまう。
体が悲鳴をあげてはじめて無くなったことに気がつく。
ないものを無理やり捻り出して病む前に、いつでも元気がある人になりたい。
先日、とある専門家の人と面談をする機会があった。
自分の抱えている困りごとを話して、専門家としてアドバイスをくれたり、単純にうんうんと話を聞いてくれる。
こんがらがった悩み事を解きほぐすだけで、自分の中に元気が出てくる。
悩み自体は解決していなくても、すっきりするだけでわずかでも湧いてくるものだ。
財布の中を整理して、家計を見直したら余剰が出てきた。みたいな感じ。
ここまで書いてきて、以前にも似たようなことを書いたなと思い返す。
似たようなことをぐるぐると考えてしまっている。
「もう少しへそくりがあれば気持ちに余裕が持て、元気が出る」という話を書きたかったわけではないけど、つまりはそういうことなんだと思うと、妙に納得してしまった。
ぐるぐる考えた割に下世話なオチになった。
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