ものづくりはマルチタスクと相性が悪い(16/100回目)
今日は銀行、ホームセンターへ消耗品の買い出しと走り回る。
できるだけ時間を取られないようにネットをメインにしているけれど、急に必要になるものもあるし全てオンラインで、というわけにはいかない。
その後は事務所へ戻り発注業務を行う。
ものづくりをしていると工房に籠って黙々と、、というイメージを持たれるのだけど、実際に手を動かしている時間は短い。
固めて作業を行う日もあるけれど、平均すると一日にの中で2〜4時間程度だと思う。
他の時間は今日のように走り回ったり、お客さんと打ち合わせをしたり、iPadとにらめっこをしている。
毎日事務職と職人仕事を行ったり来たりしているけれど、マルチタスクが下手なので毎日to doリストを作ってこなしている。
マルチタスクは効率が良さそうに見えて、別のタスクに切り替える際に集中力が落ちてしまうそうだ。
「えーっとあれはどうするんだったっけ?」
「このお客さんの資料はどこだったかな?」
という無駄なアイドリングの時間が取られてしまうので、この時間をいかに少なくするかがマルチタスクの効率化には重要。
この効率化をうまくできる人がいわゆる「仕事のできる人」なんだろうと思う。
職人の世界では「ひと仕事、ひと片付け」という言葉がある。
一つの仕事が終わって次の仕事にかかる前に一度片付けをする。
一見効率が悪そうだけど、散らかったままの作業場では危険もあるし、汚い場所では丁寧な仕事ができない。
一つの仕事を終わらせてから次の仕事にかかるの職人と、マルチタスクを効率的にこなすことが良しとされる事務職では仕事の進め方がまるで違う。
1人でサニーサイドスタジオをはじめた時、この仕事の進め方の違いに戸惑った。
会社員としてはどちらも経験があったものの、同時並行でやることはなかった。
初めのうちは事務仕事の時はマルチタスクで、製作の時は一仕事づつと切り替えていたけど、そんな器用にできるものではないし、とても疲れてしまう。
事務と職人のマルチタスクはアイドリングがダブルに増えて効率がとにかく悪い。
以前は作業の日と事務の日を分けていたけれど、それもうまくいかった。
現在ではどちらの仕事も「一仕事づつする」を基本にしている。
製作をするときは事務仕事は一切しないし、事務仕事は工房では手をつけない。
切り替えが下手な分、場所を移すことで強制的に仕事を切り替えている。
それくらいしないとずっとアイドリング状態になって、疲れたけど何も仕事が進んでいない。となってしまう(アイドリングしているだけで疲れる)
人のアタマはマルチタスク型と職人型に分かれていて、知らず知らずのうちに得意な方を選んでいるのかもしれない。
自分の能力がストレスなく発揮できる職種だったり、環境について知っておくことは生きやすさに直結しているのだと思う。
ものづくりはマルチタスクと相性が悪い。
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