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モノづくり思った事、考えた事。

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サニーサイドスタジオとしてモノづくりをする中で考えたコトや、頭の中のコトを書いています。
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#ハンドメイド

アイアン看板を作りながら思うこと。

お店の看板を作るのが好きです。 お店に訪れたお客さんが最初に出会う看板は、お店の印象を大きく左右すると思っています。 だからこそ美しい看板を作りたいと以前のnoteにも書きました。 看板一つで売り上げが大きく変わるものではないかもしれません。 それでもお店の顔というのはとても大切で、看板を見かけてふらっとお店に入って来る人もいます。 それがお店とお客の出会いになります。 それにお店の世界観を演出して、入口のドアを開ける人のドキドキを高めることができます。 それが結果的

「なんで職人さんて寡黙なの?」という疑問に自分なりに答えてみた。

職人という言葉を聞いてどんな事を連想しますか? 真面目、とか、強面とか、不器用とか。 人によってもちろん違いますが、よく言われるのが「職人さんって寡黙ですよねー」ということ。 これは特に一般の方が職人の仕事中の様子を見て感じるようです。 僕自身、職人として色々な物を作ってきたし、色んな職人さんと話す機会がありました。 そこで僕なりに「職人が寡黙なのはなぜか」という事を考えてみたので書いてみます。 「没頭しすぎて周りと意識が切れている」まず職人さんはイメージとは裏腹で意外

「気がつけば夕方」という幸せな時間

モノづくりをしていると、ふとした瞬間にまわりの音が消え、時間が止まったような錯覚に陥ることがあります。 そんな一つの対象に「没頭する」という感覚が好きなのですが、自分で没頭できる瞬間を追い求めても、なかなか訪れることはありません。 突然なんの前触れもなくやって来て、気がついた時にはもう過ぎ去ってしまっています。 僕は子供の頃、工作が好きで、ご飯を食べるのも忘れて没頭していました。 ともだちと遊んでいるよりも、アニメを見るよりも何かを作っている時が最も時間を忘れて没頭する

個人事業主の失敗から学ぶ方法と、失敗に対してどう向き合うか。ということを考えてみた。

以前先輩が、上司の仕事は部下の失敗をコントロールすることだと教えてくれました。 上司の仕事は部下に失敗させないのでは無く、部下が失敗からきちんと学びを得ているかの確認や、失敗が致命傷にならないよう管理する事で、決して正解を教える事が仕事ではないと。 ●致命傷を負わずに失敗から学ぶ方法。 では上司のいない個人事業主はどう失敗を重ね学ぶべきかと考えました。 個人事業主は失敗もフォローも傷の手当ても全て自分でしなければなりません。 会社組織のように誰かが助けてくれたり、上司が

看板製作で大切にしていること

●美しい物があれば人は足を止めるものだと思う。 物でも風景でもつい足を止めて見入ってしまうことがあります。 雲の切れ間に沈む夕日、雨に濡れた紫陽花。綺麗な色の絵画。上質な革製の鞄。 僕は色んな物に足を止めてしまうので、怪しいと言われることもしばしばですが、人は無意識のうちに美しい物に惹かれるものかなと思います。 派手さや大きさは無理やりに感情をこじ開け飛び込んできますが、美しいものにはスッと心の中に入ってくるような切れ味があります。 ●街中の看板がちょっとしんどい