【ペット業界と“推し”の文化】
【ペット業界と“推し”の文化〜獣医師ができること〜】
What can vet do in the culture of supporting one’s favorite.
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みなさんは最近、「推しの子」見ましたか?
Amazonprimeで第一部が公開され、
近々第2部が公開されるようです。
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小学校の父母会でもみんな面白いと
言っていたので、見てみました。
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めちゃくちゃ面白かった
・・・要するに僕はハマったわけですが笑
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そのアニメの題名にもあるように「推し」の文化を世界に発信し
続けている日本人としては、その推しの文化をペットの治療に
いかに応用するかを考えてしまうわけです。
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以前から「推し」の活動が人生を豊かにするという情報を
薄々知っていた方もいらっしゃると思いますが、
今回は少しそれらの情報を整理してわかりやすく
しておこうと思います。
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▼「推し」活動の効果
「推し」活動の効果をざっくりまとめると下のようになります。
・自肯定感を上昇させる
・健康感を上昇させる
・コミュニケーション/交流が増加する
・充実感は推しの人数、費やすお金に左右されない
・自己効力感を上昇させる
ここから、推し活動は精神的にも人間関係的にも、
社会生活を生きやすくする可能性を秘めています。
(それによって起こるデメリットもあるが)
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▼飼い主と推し活動の関係
ペットの生活は飼い主が作っています。
毎日ご飯をあげているだけではなく、
そこに鼻歌や、雰囲気や、匂い、色など
さまざまな食材が生活に彩を与えているわけです。
自己肯定感や、健康感、
人間関係がうまくいっている人が作る生活環境と、
自己肯定感や、健康感、
人間関係がうまくいっていない人が作る生活環境と、
どちらが安心を感じれるのでしょう。
どちらが幸せの中で眠りにつけるのでしょう。
以前Youtubeチャンネルでもお話ししたようにペットたちは、
人間が持っている感覚の何万倍も鋭い感覚を持っているので、
場所、距離関係なく、飼い主の状態をキャッチすることが
できることを考慮すると、
ペットたちの健康にとって、飼い主の幸福感はとても大切なわけです。
(参考)
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▼推し文化の中で獣医師はどうする?
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結論から言うと、2つ。
①獣医師は「推される存在」になるほうが優しい。
②知識だけではなくコミュニティーを提供できたほうが優しい。
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「推し」活動により精神的にも健康観的にも人間は好影響を受けることができることから、
飼い主さんもよりその好影響を受けることで、飼い主さんが作るペットの生活環境は改善される可能性があり、それによりペットの病気の予防や治療の効率が上がることが容易に予想されます。
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要するに、獣医師の仕事は「ペットの治療」と限定されがちですが、そもそもその状況を作っている飼い主さんへベクトルをきちんと向け、飼い主さんを幸せにすることも獣医師の重要な仕事だということがわかります。
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そして、「推し」活動によりコミュニケーションや友達が増え、より多くの体験や出会い、今までできなかったことの達成ができることにより「自己効力感(※)」も上昇することがわかっているので、知識だけではなく、その後の新たな専門家との出会いを斡旋したり、新たな体験を提供して、より飼い主さんの人生を豊かにするサポートができたほうが、本当の意味で優しい医療に近づくのかなと思います。
(※自己効力感:仕事のパフォーマンスや人生の満足度をあげるために必要な認知能力)
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今日は、
▼「推し」活動の効果
▼飼い主と推し活動の関係
▼推し文化の中で獣医師はどうする?
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についてお話をさせていただきました。
より多くの専門家や飼い主さんが本当の意味で幸せになれるように僕らもめっちゃ頑張っていきますので、
一緒に頑張っていきましょうー!よろしくお願いします^ ^
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Today is the best day of my life!!
(2024年サニクリスタッフ新年会!)