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これさえ言えば通ぶれる!?ストⅤ大会で流れやすい用語集

まえがき

最近コロナウイルスの影響で切り抜き動画や生放送が大きく広まり、日に日に視聴者数が増加するストリートファイター5(以下スト5)のeスポーツシーン。自分の周りでも「最近見始めたけど面白い」という人が目立つようになってきました。
一方、ストリートファイターのeスポーツの歴史が長いこともあり、コメント等で流れる用語にまだイマイチピンと来ていない新規ファンの方も多いと思います。

そこで、大会でよく流れるコメントやスラングをまとめてみようと思いました。この用語を覚えれば、大会や選手の理解度がより深まったり、ちょっと通ぶることが出来る…かもしれません。

ちなみに本記事はあくまでゲーム外のスラング・用語に範囲を絞って紹介します。大会の実況・解説で頻出するゲーム内の用語については、カプコン公式にて「初心者向け大会観戦ガイド」として紹介されているのでそちらを参考するととてもわかりやすいです。
https://sf.esports.capcom.com/sp/guide/

また、既にそういったスラングに詳しい方にとっては絶対物足りないと思うので、あくまで最近見始めた方向けに作っています。少しでも「ああ、あのコメントってそういう意味だったのか!」となれば幸いです。

それではスト5大会等でよく見られる用語について解説していきます。

数字

【2-0は危険なスコア】
大会で頻出するコメント。スト5の大会ではTOP8以降は3本先取制(2ラウンド先取で1本)であることが基本であり、2-0になった際に必ずと言っていい程流れる。実際にはリードしてる側がそのまま勝利することも多々あるのだが、逆転勝利は視聴者の印象に残りやすいためか半ばジンクスと化している。元々はサッカーファンの間で使われていた言葉らしい。

【2先・3先】
それぞれ2本先取制・3本先取制の略称。先述のようにTOP8以降は3先、それ以前は2先であることがほとんどだが、ユーザー生配信等では10本先取制で選手間の優劣をハッキリつけるイベントが組まれることも時々あり、その場合は10先と呼ばれる。

あ行

【アイドル】
格ゲーマーユニット「RoundⅤ」のメンバーである選手のこと。スト5プロではカワノ選手・水派選手・ナウマン選手・もけ選手の4人を指す。
デビュー曲は「名無しの勇者」。

【アイハブ〇〇(選手名】
〇〇選手と練習していたおかげで、その選手と同じキャラを使っている強豪相手に勝利出来た際に流れるコメント。元ネタは、ときど選手がEVO2017優勝インタビューで「I have マゴ」と発言したことから。

【いけんく】
"いけなくもない"の略語。板橋ザンギエフ選手提唱。
そのため、彼の使用キャラが対戦相手に対して不利っぽい組み合わせの際によく流れる。

【インターバル】
休憩時間のこと。大会では、1セット取られた側が一度キャラクターセレクト画面に戻り、キャラを変更したり呼吸を整えたりすることを指す。
キャラやVスキルVトリガーを変更しなくても、相手の動きに対応するため落ち着くことで流れが変わることもあるので重要なシーンと言える。

【ヴァロ】
人気FPSゲーム"ヴァロラント"のこと。2022年8月現在、スト5プロゲーマーが配信でよくプレイしているため、名前が上がりやすい。
特にマゴ選手は配信内でよくプレイしているので"ヴァロさん"と呼ばれることも。

【ウィナーズ・ルーザーズ】
格ゲー大会において一般的な大会方式である、ダブルエリミネーショントーナメントにおいて使われる用語。
非常にややこしいので簡単に言うと、ウィナーズは一度も負けずに勝ち上がってきた選手で構成され、ここで敗北しても敗退にはならずルーザーズ側に回される。一方ルーザーズは一度敗北している選手達で構成され、ここで敗けた選手はそのまま敗退となる。
よってグランドファイナル(決勝戦)では「ウィナーズで勝ち続け一度も負けていない選手」と「ルーザーズで勝ち残った選手」の対決となり、ウィナーズ側の選手が勝った場合はそのまま優勝となるが、ウィナーズ側の選手は敗れてもルーザーズ扱いとなるだけで敗退にはならず、仕切り直しでもう一度真のグランドファイナルを行う。この現象をリセットと呼ぶ。

【ウメハラさんは出ていますか?】
大会でよく流れるコメント。コロナウイルス発生後のCPTは世界の各地域・国毎にオンラインで行われているため、ウメハラ選手は日本大会以外にはエントリーできない仕組みになっている。もしこのコメントが流れてきたら「今日は〇〇(国・地域名)の大会なのでウメハラさんは出ていませんよ~」と優しく教えてあげよう。

【ウメフラッシュ】
ウメハラ選手がガイル使用時に放つ、EXサマーソルトキックによる切り返しのこと。リュウやケンを使用していた頃はウメ昇龍と呼ばれ「小足見てから昇龍余裕でした」という逸話まで生み出したが、現在の使用キャラであるガイルに合わせて名付けられた。ちなみにフラッシュなのは、サマーソルトキックの海外名がフラッシュキックだからである。

【売り切れコス】
ラシードのCPT2019コスチューム(以下コス)のことで、野球ユニフォームを着ている。このコスはカプコンカップ2019において見事優勝したガチくん選手がデザインしたもので(カプコンカップ優勝者にはコス考案の権利が与えられる)その見た目の微妙さから使用者が非常に少なく、課金しないと手に入らないこともあり「人気すぎて販売停止」「売り切れで手に入らない」と弄られ一気に定着した。
大会でガチくん以外でこのコスを着たラシードが登場すると、必ずと言っていい程コメントで流れる。
このデザインにした経緯等は、こちらの動画でガチくん選手本人が詳しく語っている。
https://www.youtube.com/watch?v=YBjh2_9pKT4

【EVO(エボ)】
Evolution Championship Seriesの略称。アメリカで年に一度開かれる格闘ゲームの大型大会。数ある大会の中でもダントツで規模が大きく世界中から多くの参加者が集まるため、ファンの間ではこの大会もしくは後述のカプコンカップで優勝した選手を"世界王者""世界大会優勝"とすることが多い。(稀に海外の大会で優勝した選手を世界大会優勝と取り上げるテレビ番組もあるが)

【おじ】
格ゲー歴の長いプレイヤー・選手のこと。若手の対義語といえばベテランや古豪などあるが、この界隈ではもっぱら"おじ"と称される。どこを線引きに若手・おじと分けるかは諸説ある。

【オオヌキ理論】
ヌキさんによる「無敵技はガードされると死ぬのにあったら打ってしまうので、無いほうが強い」という理論。これに対しこくじん氏は「だったら打たなきゃいい」と返したがヌキさんは「でもどっかで打たなきゃじゃん」と言い放ったと言われている。
無敵技はあるだけで相手にプレッシャーを与えるので有利という定説を覆すトンデモ理論だが、提唱者が提唱者なので謎の説得力がある…と思いきや、後日ヌキさんの配信でこの話題が出た際「いや無敵ないのキツいね」と言い切った。

【オオヌキ理論の体現者】
Shuto選手のこと。
当時結果が振るっていなかったShuto選手が、調整により持ちキャラであるユリアンの無敵技削除という弱体化を受けるも、何故か直後の大会で快進撃を続けたことから「無敵技が無い方が強い」というオオヌキ理論を証明してしまったことから名付けられた。

か行

【カプコンカップ(CC)】カプコンが主催する招待制の大型大会。その年に優秀な成績を収めたプレイヤーのみが招待されるため、先述のEVOと並びこの大会優勝者を"世界王者"とすることが多い。
コロナウイルスの蔓延により2019年を最後に開かれておらず、今後の開催が切望される。

【カムコムカップ】
CPT2021日本大会カプコン公式放送の優勝インタビューにて、通訳さんが英語→日本語でやらかしてしまった間違い。もちろん本来はカプコンカップである。
この間違いより前にも素人耳で聞いても非常にあいまいな通訳をしており、大多数の視聴者が不満がっていた所で発言し、その語感の良さから出演者共々一気に笑いが巻き起こった。
以降も不安定な通訳の代名詞となり、インタビューでそれらしき場面が訪れるとコメントで流れるようになった。

【グッパチ】
プロゲーミングチーム"Good 8 Squad"の略称。カワノ選手・ガチくん選手・ぷげら選手が所属している。

【倉持号泣】
ふ~ど選手が優勝したり、逆転勝利した際に流れるコメント。奥さんである倉持由香氏がふ~ど選手を応援する時に阿鼻叫喚しがちで、感極まることも多々あることから。
EVO2011の応援パブリックビューイング放送にて、板橋ザンギエフ選手がふ~ど選手の逆転勝利に感動した名シーン"板ザン号泣"から取られた。

【コーディーは守り弱いから】
コーディーが大会で暴れると免罪符としてネタ混じりに言われるコメント。ももち選手が、コーディーの弱い部分だとこれみよがしにアピールしがちなため広まった。
実際に守りが弱いかは、無敵技がない・3F小技が無いので「本当に弱い」という意見と、身長が高いわけでもない・トリガーやEXゲージさえあれば小技キャンセルで強引に自分のターンにもっていけるので「弱くはない」と意見が分かれている。

【古来からの〇〇使い】
昔からそのキャラを使って来た人のこと。
実際は新キャラクターが参戦し見るからに強そうだった場合、例えそんな記録は1ミリも無くとも「俺は古来からの〇〇使いだったんだよ」とプロが発言するのがお約束となっている。

さ行

【ザンギ戦は人生の無駄】
大の投げキャラ嫌いで知られるネモ選手の座右の銘。実際は板橋ザンギエフ選手の発言が初出と彼が語っている。
そのあまりの嫌いぶりがファンに浸透していることから、ネモ選手が戦っていなかっり出場していないにもかかわらずザンギエフが活躍するだけで「ネモさん画面の前で溜息ついてそう」「根元ブチギレ案件」などとコメントされることも。

【CPT(シーピーティー)】
カプコンプロツアーの略称で、カプコン公式で世界各国で行われる大会のこと。この各地で開かれる大会において優秀な成績を収めた選手が、シーズン末にカプコンカップに招待されるルールになっている。
コロナ以前はツアーの名の通り、世界中の大会に足を運んで上位入賞することで獲得できるポイントを競いあうものであったが、現在はCPTオンラインとして各地域・国ごとに完全に住み分けされたうえで優秀選手のみがカプコンカップに招待されるようになっている。

【CPT精神】
大会におけるスポーツマンシップのようなもの。視認性の悪いカラーやコスチューム・規定外のコントローラーはカプコン公式大会では使用禁止にされており、それらは「CPT精神に反した〇〇」と言われる。また、明確に禁止されていないが"屈伸煽り"が大会中に行われた場合もコメントで「CPT精神に反している」「CPT精神的にアウト」等と言われる。

【ストリートファイターリーグ(SFL)】
カプコン公式の大会で、先述のCPTとは別枠になっている。大きな特徴として
・所属チームによる団体戦
・年度毎に特殊ルールが設けられる
・チームが規定人数以下の場合プロライセンス所持者からドラフトを行う
・日にちを分けて行う、数か月に及ぶ長期戦
等が挙げられる。
また、アメリカ・ヨーロッパでも執り行われておりコロナ以降実現していないが、それぞれの優秀チーム同士での国際試合も執り行われることになっている。

【説教】
忍ism所属の若手選手が試合中にミスをしたり、敗北した際に流れるコメント。特に同チーム所属の藤村選手とチームを組んでいる際や、同じく同チーム所属のジョニィ選手がミスしてしまった際によく流れる。
忍ismのレギュラー放送「説教TV」からとられ(上記二人はこの放送のレギュラー)、さらに元を辿ると藤村選手が若手選手のプレイに対して説教しがちだとネタにされることから名付けられた。

【仙人】
熟練したダルシム使いのこと。ダルシム使いであるYHC-餅-選手が"島根の仙人"の異名を誇っていたことに由来する。そのため海外大会で登場したダルシム使いが"〇〇(国名)の仙人"と呼ばれることもある。

【じゃけぇ】
広島出身であるガチくん選手の訛り。彼の出る試合のコメントでも本人の代弁のように流れることがある。
例:「ラシードはこの組み合わせキツイじゃけぇ…」

【昇天】
死ぬこと。格ゲーにおいては、勝ち濃厚の場面からありえないミスで逆転敗北することを指すことが多い。特にマゴ選手が劇的な逆転敗北を喫した際に流れやすく"昇天芸"と神格化されている。

【昭和】
ギルのクリティカルアーツ「セラフィックウイング」のこと。
セリフである「調和に還る時だ」が「昭和に帰れ」に聞こえることから。

【セプテンバーマゴ】
シーズン序盤の成績が振るわないマゴ選手が9月に強くなりがちなことから名付けられた敬称。
そのため9月以前に活躍すると「もう9月か」10月に活躍すると「今9月〇〇日やぞ」等とコメントされる。

た行

【ダイゴの飲み物をチェックしろ】
ウメハラ選手が凄まじい反射神経で刺し返したり、上述のウメフラッシュを決めまくった際に流れるコメント。
元ネタはアメリカトップクラスのプロゲーマー、Punk選手がウメハラ選手の試合を見る個人配信で発した言葉から。

【対空出た】
ベガが対空に成功したことを驚く様。日本ベガ使いのトップであるどぐら選手が、並外れた防御の上手さを誇る一方で対空が出ないことが多いため、どぐらベガが対空するだけで上記コメントが流れるようになった。海外のベガ使いが対空に成功すると「このベガは対空出るな」とネタ混じりに言われることもある。

【脱衣】
衣服を脱ぐこと。スト5では一部コスチュームで試合開始時もしくはラウンド開始前の暗転中にコマンド入力することで、上着を脱いだり装飾品を外すことができるのでそのことを指す。
日本ではそこまで大会で見ることはないが、海外大会ではラウンド間に実行されることがちょこちょこあり、「本気を出した」と実況解説陣はたまたコメントまで盛り上がりがち。

【胆力】
無敵技をぶっぱなす度胸の強さのこと。
元ネタは、どぐら選手がCPT2021でももち選手相手にEX昇龍を決められてしまった際に流れた視聴者コメント「相手の胆力すごかったな」から。
そのため、どぐら選手及びももち選手が絡んでいる試合で無敵技が決まると流れやすい。

【ちゃんこ】
E本田のEX大銀杏投げのこと。「もっと!ちゃんこ!食わんか~い!」というセリフから名付けられた。
ウメハラ選手の本田がトドメの一撃でよく使うため印象に残りやすく、切り抜き動画ブームも相まって急速に広まった。

【使うっしょ】
EXゲージの吐きどころを見極めてクリティカルアーツを使用すること。
スト5においてEXゲージの有無は試合を左右するので、トドメを刺す時以外で全て放出するのは得策ではないとされている。しかし相手のEXゲージが満タンであったり、序盤に打つことで後半にゲージを回収できる見込みがある等、撃つべき場面もあるのでその見極めが大事。
発言者である板橋ザンギエフ選手のアビゲイルがクリティカルアーツを撃つ際に特に流れやすく、実況解説も発言する。

【吊り橋】
sako選手が試合中危ない状況に陥った際に流れるコメント及びスタンプ。危ない吊り橋を渡ってるという意味合いがある。
2019年のサイゴン大会において、sako選手の奥さんakiki氏による応援配信で誕生し定着した。

【TOPANGA(トパンガ)】
格闘ゲームイベントの企画や配信を行っている団体。マゴ選手や水派選手が所属するチーム"魚群”もこのTOPANGAから発足している。
大会も主催しており、特にTOPANGAチャンピオンシップは日本最強を決めるリーグ戦大会として名高く、大会そのものをトパンガと略すファンも多い。(トパリー・トパチャンと略す場合もある)

な行

【ナウマン、ここだぞ】
ナウマン選手が大事な局面に陥った場合、十中八九流れるコメント。

【謎技術】
CPTオンライン等のカプコン公式オンライン大会にて発揮される謎の技術のこと。本来オンライン対戦ではラグ対策でトレモステージを選択することが一般的だが、CPTオンラインでは配信映えのためトレモステージは禁止されていた。これに対し不満が多かったのか2022年度頃に、プレイヤーがトレモステージを選んでいても大会の公式配信では別のステージが背景に写るようになった。どんな原理なのかは未だによくわかっていない。

【なんかおこれ!なんかおこれ!】
ナリくん選手がウメハラ選手にボコられている際に発した言葉。SFL2022にナリくん選手が参加するので、今後彼がピンチに陥った際に沢山コメントされることが予想される。

【なんか勝つ・なんか勝った】
接戦でごちゃついた挙句、どぐら選手が勝利した際に流れるコメント。互いにミスが目立つも最後にどぐら選手が立っていることが多々あったため言われるようになった。しかし近年はどぐら選手の活躍が目覚ましいこともあり、勝つべくして勝つ試合も多いので使いどころに注意されたし。

【ニガサナイ!】
春麗のクリティカルアーツ「鳳翼扇」が決まった際に流れることがあるコメント。
細かすぎて伝わらない格ゲーモノマネ選手権にて上記技のモノマネが披露されたが、あまりに声が似ていなさすぎて一周回ってインパクトを与えてしまいミーム汚染化した。

は行

【パッド】
手持ちのコントローラーのこと。日本ではゲーセン文化の名残やレバーレスの台頭であまり使用されていないが、海外では多くのプロ選手が愛用している。そのためレバーレスが日本で普及するまでは「レバーの日本・パッドの海外」いう図式になっていたため、どちらが優れたデバイスであるか議論が組み交わされていた。

【ハメやで】
sako選手が驚異的なセットプレイを決めて勝利した際に流れるコメント。特にメナトのVトリガーⅠ「ジェフティの知恵」が絡んだ時によく使われる。

【ひつきぼしの鳳凰の握りこぶしの奥深い意義の天翔の十字の鳳】
ぷげら選手のバイソンが放つターンパンチファイナルのこと。SFL2021にてぷげら自身がインタビューでこの名前を披露した。あまりに長すぎて覚えることが出来ず、実況解説陣が途中放棄することも。
ちなみに元ネタがあり、ニコニコ動画の「【北斗の拳】ケンvsサウザーを再翻訳で演じてみた【エキサイト】」でサウザーが放った"天翔十字鳳"の再翻訳バージョンをそのまま流用している。

【ヒット確認】
通常技・特殊技がヒットしたのを確認して必殺技コマンドを完成させ、コンボを決める上級テクニックこと。通常技がガードされている場合は何も出さないため隙を晒さずに済む強力なテクニックだが、ヒットから入力完成までの猶予が14F前後(1F=1/60秒)しかないため高い集中力を要する。
この精度が高いかどうかが現在のスト5環境において重要である。

【不遜】
思いあがった態度のこと。最若手のひぐち選手が、先輩選手に対して悪気なく失礼な言動をとってしまいがちなので、その度にこのコメントが流れるようになった。元ネタは漫画「ウメハラ FIGHTING GAMERS!」で登場人物であるオオヌキに対してのナレーション「その少年には不遜を許されるだけの"才"があった」から。

【プール】
大会開始時に分けられたブロックのこと。英語圏では一般的にプールと呼ばれるのでそちらに準じている。それに伴い、プールで敗退することを「溺れる」と言う。

ま行

【マーダー〇〇】
ときど選手の一挙一動によくつけられるコメント。ときど選手がマーダーフェイスのプレイヤーとして有名だったことから。
彼の喋る英語を"マーダーイングリッシュ"。試合前のその場走りを"マーダーダッシュ"等々。

【間に合った】
追い詰められている選手が相手の動きに対応し始めたこと。
「間に合った形」と断定されたり「間に合ったか?」と疑問符がついたりと用途は様々。

【マニュ研】
マニュ―バ研究所の略称。マニュ―バとは、セスのVトリガーⅡ丹田マニュ―バのこと。
この技は画面に玉を1つ発生させ、自在に操作し任意及び時限爆発させるというゲーム内でもトップクラスに特殊な技であり、セス実装と共にももち選手sako選手はじめ様々なプレイヤーが研究員を称し凶悪な使い方を探ろうとした。
その後セス弱体化に伴い日本では著名なプレイヤーがおらず解体されたが、海外では依然セス及び丹田マニュ―バを巧みに操るプレイヤーが多く、その度「マニュ研〇〇(国名)支部」とコメントされる。

【ミスタークリムゾン】
フランスを代表するスト5プレイヤーの一人で、世界でも指折りのダルシム使い。英語名でMister Crimsonという綴り。
多くの日本勢がミスタークリム"ゾン"呼びする中、東大出身のときど選手が「正しくはミスタークリム"ソン"だから」とやたら訂正を加えるも、海外の実況・解説でもゾン読みされる一幕が、ときど選手のおちゃめエピソードとして鉄板になった。
その影響で当選手が登場する度にコメントや実況解説陣でゾン読みとソン読みが入り乱れ、ネタにされている。

や行・ら行・わ行

【ヨガオッケー】
ダルシムのジャンプ弱パンチのこと。パンチしていない方の手が、親指と人差し指で輪っかを作っているのでこう呼ばれる。
トドメの一撃として大変優秀な技であるため見る機会が多く、実況解説でももっぱら使われがち。

【冷蔵庫】
ユリアンのEXチャリオットタックルのこと。攻撃判定が冷蔵庫並みにデカいことから。他、パチンコ台などとも揶揄される程すごい判定を持つ。

【ラシーダー】
優れたラシード使いのこと(ラシード使いそのものを指す等諸説ある)。さらに最上級のラシード使いをラシーデストと呼ぶ。誰がラシーダーで誰がラシーデストかコロコロ変わることで有名。

【レバーレス】
レバーの代わりにボタンで移動操作が出来る箱型コントローラー全般のこと。レバレスとも略される。
元々はカワノ選手が愛用していたが、歩きガードのしやすさや入力のスムーズさ等が評価され、現在ではウメハラ選手ときど選手はじめ多くの日本選手が採用している。
ちなみに勘違いされやすいがヒットボックスというワードはレバーレスを指すものでなく、レバーレスの中の1ブランドとしてある商品がヒットボックスである。
第一人者でもあるカワノ選手が詳しく紹介している動画があるので参考まで
https://www.youtube.com/watch?v=uSWp4epG66g

【煉獄】
ダンのVスキルⅡ「サイキョー流漢吼え」を利用した画面端での固め連携のこと。通常技をキャンセルしてVスキルを出し、さらにその発生を通常技でキャンセルするという入力を連続でこなす必要があるため難易度が高く、失敗すると大きな隙が生じてしまうので練度が求められる。
ダン使いの第一人者もると選手の専売特許。

【ワラキア式】
ワラキア氏により生み出された連携のこと。スト5においては主に、ガイルのVトリガー1とニーバズーカを絡めた画面端での表裏ネタのことを指す。ウメハラ選手がこのネタを楽しみながら決めまくる切り抜き動画が注目を集めたうえ、大会でも決める機会が多かったので定着した。

【ワールドウォリアー(WW)】
CPTのうちの一つ。2022年から導入された大会で、各地域毎に複数回開催される。上位入賞者はポイントを獲得することができ、最終的にポイントの高い8選手のみで決勝大会を行い、その優勝者がカプコンカップの出場権を得ることができる。

【ワール止める・ワール止めた】
ラシードの必殺技、強ワールウインドショット及びEXワールウインドショットを発生前に潰した際に流れるコメント。
ネモ選手の滑らない話「高橋"絶対ワール止める"正人」が何度使いまわされても笑ってしまう傑作エピソードなため浸透した。以下の動画は初出ではないが、プロゲーマーのトーク力の高さを鑑みることができるのでぜひ見て欲しい。
https://www.youtube.com/watch?v=_0HugZKMFM0

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