0から楽しむeスポーツ スト5プロゲーマー紹介 海外選手編
こんにちは。ウルトラの叔父です。前回まで、国内スト5プロゲーマーの面白さと、どのような方が応援するのに向いているかを端的ではありますが紹介してきました。
そこで今回は少し趣向を変え、日本プロゲーマーの前に立ちはだかる強力な海外のライバルゲーマーの方々を紹介したいと思います。
海外選手の強さを理解できれば、応援し始めた日本人選手との闘いになった際、更に楽しめると思うので、拙い文章ではありますが参考にしていただけると幸いです。
※プロゲーマー紹介となっていますが、強敵となる選手を優先でチョイスしたので実際はスポンサーのいない選手も混ざっています。ご了承ください。
Punk(パンク)選手
「日本人選手にとって最も脅威になる海外選手は?」とスト5ファンに聞くと、恐らく一番名前が挙げられるのがPunk選手です。
弱冠20歳にしてカプコンプロツアー2017と2019で獲得ポイント1位通過。優勝したタイトルは数知れずの、最強クラスの強さを持つアメリカ出身の若手選手です。
↑Punk選手。劣勢に陥った時以外は基本笑顔で、好きな選手が勝ちあがってきたときにも燥いで喜ぶ等、まだ若い故ピュアなところも。
彼の強さの理由となっているのは、「AI」「マシーン」とまで評されるその反応速度でしょう。相手の攻撃に異常なスピードで対応する完璧な防御力。格闘ゲームにおける高等テクニック"ヒット確認"(自キャラの攻撃がヒットしているのを確かめてから連続攻撃につなげること。決めるには人並外れた入力速度と反射神経を要する)を確実に決める攻撃力。攻守ともに人間が出来る限界レベルとも言える速度を兼ね備えており、多くのプレイヤーを苦しめます。
また、気分で使用キャラクターを変えるのも大きな特徴です。「ここであのキャラを!?」「そんなキャラ今まで使ってた!?」と実況やファン、更には相手選手まで驚かせます。遊びと舐めるなかれ、どのキャラを使用しても1線級の強さを持つので番狂わせが起きるのも珍しくありません。
そんな名実共に最強とも言えるPunk選手ですが、ツアー獲得ポイントが1位という一方で「EVO」「カプコンカップ」の2大ビッグタイトルでは準優勝に終わっているので、今年こそビッグタイトルで優勝したいはず。そのため今年も日本選手の前に最大の壁として立ちふさがることでしょう。
ちなみに、以前紹介したときど選手とは並々ならぬ因縁があるのですが話が長くなるのでまたの機会に…。
iDom(アイドム)選手
iDom選手は、昨年のカプコンプロツアー成績優秀者のみが参加できる「カプコンカップ2019」で優勝を勝ち取ったアメリカの選手です。
使用キャラクターはブラジル美女キャラクター"ララ"とファイナルファイト世代には懐かしい美女?キャラクター"ポイズン"の美女二刀流。
特にララは例え世界中に配信されている大会の大舞台だとしてもセクシーな水着コスチュームを必ず使用することから、ドスケベプレイヤーと弄られることもしばしばあります。
しかしスケベな事とプレイヤーとしての腕前は別物。ララとポイズンでの優勝は、この2キャラが強いと考えていなかった日本のスト5ファンに衝撃を与えました。
またカプコンカップ優勝以前、アメリカで開催されたチーム戦「ストリートファイターリーグ」の第一回では、特殊ルールであるBAN(キャラクターを一人指名し、相手チームにそのキャラの使用を禁止させる)でララを選ばれ続けたことでもちょっとした話題になりました。それほど、iDom選手のララは戦いたくない相手だということです。
↑カプコンカップ2019決勝で戦うiDom選手(左)とPunk選手(右)。日本が強いスト5界において、決勝がアメリカ選手二人ということでも話題に
iDom選手が操るララは「暴れだしたら止まらない」という言葉がピッタリのスタイルで、体力の少ない状態からでも一度相手に触れれば大逆転することも珍しくない疾風怒濤の攻め姿勢を見せます。そしてララが苦手とするキャラ相手には、リーチが長くかつまだ対策が進んでいないポイズンを対抗馬として使用するという魂胆です。
ララ・ポイズン両キャラとも日本のプロゲーマーに使い手がいないこと、またどちらも今年の調整で強化を受けたことから、今年のプロツアーでは日本選手がiDom選手に苦戦を強いられるのではないでしょうか。
Infiltration(インフィルトレーション)選手
eスポーツ大国の韓国が誇る、最強プレイヤーがInfiltration選手です。日本のファンからは「インフィル」の愛称で親しまれています。
前作スト4シリーズで「EVO2012」を初め数々の大型大会で優勝。スト5においても「EVO2016」「Redbullkumite2016」「EVOJAPAN2018」といった大型タイトルでの優勝経歴を持つ超実力派選手で、先ほど紹介したPunk選手を初めとする海外若手プレイヤーが頭角を現すまでは日本人選手にとって最大の脅威として常に最強プレイヤーの座に君臨していました。
Infiltration選手のプレイスタイルは「観察型」とも言うべき独特のもの。相手プレイヤーの動きやクセを理解し、それに応じてキャラや動きを巧みに変え、試合終盤にはペースを完全に握り勝利を掴みます。
彼の優勝時の名言「DOWNLOAD COMPLETE」はそんな彼のプレイを表しているといえるでしょう。
そのため「インフィルに勝つには、インフィルがダウンロードし終わる前に勝つしかない」とファンの間でネタにされています。
↑「Red Bull Kumite2019 LCQ」の優勝を争う、ストーム久保選手(左)とInfiltration選手(右)。本格復帰後いきなりの決勝はファンをよろこばせた
先述のように相手に応じて使用キャラクターを変えてきますが、その中でも彼と同じく韓国出身のキャラ"ジュリ”の強さは別格で、ジュリを使う著名プレイヤーが日本にいないこともあり多くの日本人選手を葬ってきました。
さて。そんなInfiltration選手ですが諸事情で2018年・2019年の大会出場がほとんど無かった中、2019年12月開催の「Red Bull Kumite2019 LCQ」で本格復帰を宣言。早くも優勝あと一歩の準優勝を納め、続く今年最初の大型大会「EVO JAPAN2020」でも5位入賞と、衰えを感じさせない好スタートを切り、「あのインフィルが帰ってきた!」状態。
世界各国の、近年力をつけてきたニュージェネレーション選手達と古豪とも言えるInfiltration選手。どちらが強いか多くのファンが注目しています。
Infexious(インフェクシャス)選手
まずはこちらの画像をご覧ください。
彼がInfexious選手です。もう一つ画像を上げます。
ときど選手と戦うInfexious選手です。そう、彼は超ポーカーフェイスが特徴なのです。劇的な逆転勝利をしようが、何もできず敗北しようが、終始この顔のままゲームをプレイし続けます。その姿は、「静止画」「カメラが壊れたわけではありません!」と実況で弄られ、海外でも「jpg」等とコメントが打たれるのがお約束となっています。
そういった不気味キャラである一方、プレイスタイルもこれまた摩訶不思議なものとなっています。
彼の操る"是空"は、老と若の2つの姿を任意で切り替えて戦う特殊なキャラクターで、基本的に攻撃力の高い"若"中心でリードを取るのが定石です。
しかしInfexious選手はそんな国内外プレイヤー達の常識を覆し、"老"を中心にのらりくらりとした立ち回りでペースを常に相手に渡さない戦いを展開します。つまりそれは、通常の対是空対策がInfexious選手には通用しないことを意味しているのです。
↑二つのスタイルで戦う是空。ファイナルファイトのガイの師匠であり、"若"の見た目はストライダー飛竜とも何等かの関係を匂わせる
元々知る人ぞ知る存在だった中、2019年にはスポンサーがついたことで例年より多くの大会に参加し結果を残すことに成功。「EVO2019」3位「Red Bull Kumite2019」準優勝と、スポンサーへの恩返しと言わんばかりの好調ぶりをみせ、その濃いキャラクターと独特な戦闘スタイルから一躍人気選手に。昨年最も知名度を上げた海外選手といっても過言ではないと思います。
今年もポーカーフェイス芸から目が離せません。
余談ですが、法学部卒業後実際に法律事務所でも働いていたという超インテリということがインタビューで発覚。色んな意味で衝撃を与えました笑
まとめ
如何でしたでしょうか。海外選手にも日本のプロゲーマーにも負けず劣らずの実力と人気があり、因縁がある選手も多いです。導入でも書きましたが、海外選手を知れば知るほどeスポーツ観戦が楽しくなるのは間違いないですし、彼ら以外にも沢山のプレイヤーがいるのでファンになる日もくるかもしれません
いつか機会があれば、他の選手達や日本選手との激闘等も紹介したいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?