【母子留学準備】渡航前の英語教育について
日本での英語準備はなし
区立小学校に2年間在籍していた娘は、学校の授業で週1、2回英語の授業がありましたが、英語の習い事には通っていなかったので、挨拶や色の単語ぐらいは知っているけれど、かろうじてアルファベットが書けるレベル。
幼稚園を卒業して間もない弟も英語の習い事は皆無で、渡航直前にアルファベットを教えましたが、小文字は覚えきれていない状態でインターナショナルスクールに入学しました。
なぜ、英語教育をやらなかったか?
留学を予定しているなら尚更、授業に困らないようにできる限り英語にふれさせ、読み書き、会話をある程度できるようにしておくのが理想的だと思います。
中学生や高校生であれば、理想というよりもはや必須でしょうが、6歳と8歳の我が子たちに、時間とお金と労力をかけて日常生活で使うことのない英語を教えたところで、どれぐらい身につくのか疑問でした。
現地に着いて学校生活をはじめたら、数週間で身につくようなことを今やる必要があるのか?
我慢を強いて本人が必要性を感じていないことをやらせる方が代償が大きい気がしてならず、成長とともに机に向かう時間はどうしたって増えるのだから好きなことをやってもらいたいと思う反面、下の子に関してはひらがなとカタカナを定着させて渡航したかったので渋々読み書きの練習をさせていました。大人しく机に座ってドリルを淡々とこなすたちではない彼に対して、ひらがなとカタカナ練習が限界で、英語を教える気力も習わせる発想も湧かなかったです。
上の子に関しても漢字が読めれば読書の幅も広がるし、あらゆる教科において少しでも触れたことがある内容であれば、多少言語の壁があっても話の内容が想像できる(英語が分かっても内容が理解できない方が辛い)。今は漢字力を上げて、日本語でたくさん本を読んだり体験学習を積んでおくことが何より大事だから、英語準備の時間をそちらに充てているんだと自信をもって英語教育をさぼりました。
姉は陸上、弟はサッカーが大好きで、運動能力や体力をつけておけば英語ができなくても好きなスポーツを通して友達を作ることができるだろうし、アニメや漫画を見ることだって日本のことを学んでいるうちに入る(マレーシアのNETFLIXでは、ハイキューが日本語で見れて喜んでいました)。海外生活をはじめたら図書館で日本語の本を好きなだけ借りて読書に没頭する時間を持つことだって難しくなるから日本にいる間は日本でしかできないことを優先させたって、行けばどうにかなると思っていました。
学校生活がはじまってみて思うこと
案の定、学校生活は苦労しています(笑)
YEAR1の息子
お遊びメインの授業ばかりとはいえ、英語のシャワー生活がはじまり、ただでさえ人見知り、場所見知りをする性格なのに、先生や生徒たちが言っていることが理解できないことに戸惑い悲しみ、2週間毎朝泣いて登校していました。
ただ、彼の性格上、言葉がわかったとしても、新しい環境にすぐには馴染めずしばらく泣いていただろうから英語をやらせておけば良かったといった後悔はありません。家に帰ってからは相変わらずお調子ものだし、体調もすこぶる良好なので、甘え泣きは時間とともに落ち着くだろうとみています。
YEAR3の娘
登校拒否をすることもなく颯爽とクラスに向かっていく娘ですが、ESLの授業でMondayからSunday/ElevenからTwentyまでのスペルすら書けない子が、発言はできないにしろ、よくこんな内容をやっているなと。
一つ一つ単語をノートにリストアップして、日本語を調べて自分の単語帳を作っています。一つずつ調べると、そうゆうことか!と理解できますが、単語の発音も文法もわからぬままぶっつけ本番っぷりが、もう頑張れという他ありません。
グーグル翻訳にかけると、このホワイトボードの画面が一瞬で日本語になったりするのですが、翻訳がおかしい部分もあるし、ボタンひとつで操作しているだけでは読み書き能力は上がっていかず、やはり一つずつ書き写して日本語で確認して自分で解釈することで理解を深めることができるんだよと、応援だけは一人前に娘を鼓舞しています。時間はかかりますが復習資料があるものは分からないままにしないを鉄則に、地道な努力を重ねていくのみです。
言語の壁だけでなく、新しい環境で思ってもみなかった出来事や性格的なところでの葛藤は、日本でいくら英語準備をしたところで同じように大変さを味わっていたかと思います。
この苦労は間違いなく本人たちの生きる力につながっていくと信じているので、どんどん良い苦労をしてもらいたいし、子供の順応力はすさまじいものがあるので、いつまでも授業がわからない状態には陥らないんじゃないかなと。
子供本人が楽しんでいるなら英語勉強を進めておく方がもちろん得策ですが、英語勉強よりもやりたいことがあったり、親側がしんどい思いをするくらいだったら、現地に行ってから頑張れば(頑張ってもらえば)いいや〜くらいで小学生の場合は大丈夫です。
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