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【KL母子留学】日本人ママの話を聞いて、マレーシアに来たばかりの頃や昔のことを思い出す

2024年4月からクアラルンプールに母子留学中のSunnyです。

今秋9月に入学されたYEAR3の日本人ママたちと話していると

「宿題のメールが次々に入ってきて追いかけきれない」
「終わらせるのに夜11時過ぎまでかかった」
「週末は宿題でつぶれた」
「課題の内容がむずかし過ぎる」
「ちゃんとした発音で読んであげられないから、せめて音声が欲しい」
「自分も問題の意味がわからないから教えてあげられない」
「行けば何とかなると思っていたのに、こんなに大変なの!?と思うことばかり」
「授業もさっぱりわからないし、宿題も自力ではできなくて、本人は達成感がないと言ってる」etc…

不安や不満が出るわ出るわ。
軌道に乗るまでが本当に大変で、学校生活がはじまったばかりの頃が我が家にとっても一番しんどい時期だったと振り返ってみて思います。

マレーシアに来たことは少しも後悔していませんが、異国でのワンオペ育児はどうしても疲れが蓄積してくるので、生活に慣れてきた今でさえ喜怒哀楽を爆発させて母子留学を営んでおります。

学校の宿題事情

YEAR4の娘とYEAR2の息子が通うイギリス式インターナショナルスクールは、ほぼ毎日宿題があります。

息子の宿題は、色ぬり、絵と単語を切り貼りしてマッチング、簡単な計算、フォニックスなど遊び要素が多めで、今ではEasy Easy♪とノリノリでやっていることもしばしば。

一方の姉は、ある程度の語彙力、読解力、文章力がないと終わらない内容が大半で、最初のうちは子供の宿題というより親の宿題になっていました。我が子や周りの子の授業内容を見聞きする限り、YEAR3を境目に一段難易度が上がる印象。半年が経ち、自力で取り組めるようになった教科もありますが、文章を読んで問いに答えるようなものは、まだまだサポートが必要です。

同じ学年であってもAとBのクラスでは授業も宿題内容も異なり、担任によって方針がまちまち。毎週スペリングテストの実施に加え、ちょこちょこプリントが出てくるのに対して、隣のクラスは週末にまとめてワークが出されていたりなんかも。面倒見のいい先生だと、授業外の時間に補講をやっているクラスもあり、追加ワークをもらって個別支援を受けている方もいます。

親は加担しすぎなくていい

私もかつて、アルファベットすら書けるか怪しい状態でインターナショナルスクールに入学し、訳のわからない宿題に苦戦していました。

当時はメールもWhatsAppもGoogle Classroomも存在しておらず、親からしたら日頃なにをしているのか不明状態。口を出したところで代わりにやってあげられるわけでもないってことで、学業において母が手取り足取り手伝うことはなく、「勉強しなさい」と言われたこともなかったです。

その昔、休み中の出来事を書く宿題があったのですが、まず文章の書き方がわからない。余白をなんとか埋めるために、ひたすら絵を描いて、紙の辞書で引いた単語をとりあえず並べる作業を深夜までやった記憶があります。毎日出される宿題は、わからないこと尽くしだけど、宿題の趣旨とは違っちゃっていて、トンチンカンなことを書いてしまっていることは何となくわかる。それでも「何もしないよりはマシ」と、取り繕うように終わらせるの繰り返しでした。

もし、両親の英語が堪能で、授業の予習や復習、宿題を一緒にやってくれていたら、調べる手間や分からないままでいる時間が短縮できたので、もう少し早くESLを卒業できたかもしれません。英語が聞き取れるようになるのも話せるようになるタイミングも違っていたのかも。

でも、子供たちの宿題を見ていると、つい口にしてしまうキツイ言葉たち。

「何でわからないの?」
「まだ終わってないの?」
「さっき出てきたよ?」
「この間も教えたよね?」

自分は言われなくて幸せだったのにな。
「こんな大変なことやっててすごいね」と言って、一緒に遅くまで起きててくれただけで救われていたのに、やらかしてるなーと反省。

「自分が教えてあげなきゃ」「できるようになってもらわなきゃ困る」と躍起にならず、間接的に支え続けてくれた両親に心底感謝です。

学校生活に入ると、終日英語を浴び続けて頭はヘトヘト。
脳内はハテナしか浮かばないのに、何かを口にしろとせがまれ、言ったら言ったで誰かに笑われたような気がする。
どれだけ集中して聞いても、相手の言っていることがわからない。
自分の想いを伝えたいのに伝えられない。
伝わらない。
さまざまな年齢や国籍の子供たちが集まればハプニングは日常茶飯事。
その中で、言い返したいのに言い返せない。
何を言っているのかわからないけど、変なことを言われているのは視線や雰囲気で感じ取れてしまう。
こちらが何も言えないから、相手の都合の言いように解釈されてしまった。
何度も涙が出そうになる瞬間があるけど、その都度グッと堪える。
悔しい。恥ずかしい。やるせない。できない。
来る日も来る日も大変。

日本の学校から海外の学校に来たばかりの子たちは、程度は違えど疲弊した気持ちを抱えて毎日家に帰っているはず。

そんな中、イライラがビンビン伝わってくる親が横について「今日習ってきたことは?宿題は?」なんて言われたら、勘弁してくれよって迷惑でしかない。

新生活をはじめたばかり。英語を学びはじめたばかり。
そんなビックチャレンジをしている子供に、あれもこれもできていないとダメなんて要求してくる先生がいたら、そっちの方が問題。
他の子とは育ってきた環境が違い、ただただやってきたことが違うだけ。
どっちが良い悪いもないから、比べる必要はない。
今できていないことを学ぶために学校へ行っているのであって、最初からできていたら学ぶ必要はない。
明日明後日でできるようになれというのは、誰にとっても無理な話。

最初のうちは宿題だって何だって、出来るところまでで良いと思う派です。

大人になってしまったばかりに忘れがちですが、子供の適応能力、そして頭のやわらかさは凄まじいものがあります。

地道の努力を数ヶ月もつづけていれば、あらゆる面で良い変化が待っているので乞うご期待。

一度言語を習得してしまえば、言葉が分からずに苦労した期間の方が短くなってくるので、孤独や葛藤の末に得られた自信や喜びは、むしろ貴重な財産となるはず。

子供たちは十分プレッシャーを感じて日々がんばっているのだから、私がプレッシャーを与えてどうする。

親の一番の仕事は、急がず、焦らず、比べず、本人に寄り添って気長に待てば良し。

それが超絶難しいのですが、ママたちのお話を伺っていて、改めて忘れないでおこうと思いました。

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