【KL母子留学】入学後に感じたギャップについて
2024年4月からクアラルンプールに母子留学中のSunnyです。
KL市内のインターナショナルスクールでは、毎学期終わるごとに日本人が増えている話を耳にしますが、例にもれず子供たちが通う学校も新学期から多くの日本人が入学しています。低学年においては3分の1〜半数が日本人というクラスもあり、学校の下見に来た去年とは、国籍比率がだいぶ違ってきている今日この頃です。
当時「校内では母国語を禁止にしている」と学校側は言っていましたが、子供の様子を見る限り、まったく徹底されておらず、毎日気兼ねなく日本語を話しています。さすがに授業中は「No Japanese」と先生によっては注意されるようですが、聞いていたニュアンスと実情はリンクしていません。日本人が少ない上に母国語が禁止なら、早く英語ができるようになりたい意欲が高まるはず♪と淡い期待を持って入学したのですが、環境としてそうなっていなかったこと+決して積極的な性格ではない我が子たちにとって、ハードルが高すぎる話だったと思い知り、まずは「学校に行っただけで良し!」からのスタートでした。
まったく英語ができないで入学したどころか、まだまだ日本語も拙い小1男子とまだまだ日本語を磨く必要がある小3女子。ゆくゆく日本社会に戻るであろう彼らには、日本語で同学年との関わりを持ち、言葉づかいや振る舞いを学んでおくことも必要なので、むしろガチガチに「母国語禁止!」と注意される環境じゃなくて良かったのかなと。
国籍が同じだと会話のハードルが低い分、自ずと関わる機会が多くなりますが、面倒なトラブルに発展したり、学業に大きく影響さえしなければ、ハードな環境に身を置く同志がいるのはやはり心強いはず。日本人だけに限りませんが、これからも切磋琢磨できる仲間との出会いに恵まれて欲しいと願うばかりです。
話は飛びますが、見学に行った学校の中には、教科書も宿題もなく、ディスカッションをメインに授業を進めているところがいくつかありました。グローバルで見るとそういった学校が主流になっている雰囲気を感じてはいますが、なんせ2人は日本生まれ日本育ち。英語の習い事経験もないフレッシュスタートだったので、登校するだけで自然とアカデミックな英語力が身につくとは思えず、クラスディスカッションに参加できる英語力や思考力を持ち合わせていない状態で「はい、アウトプット頑張れ!」と放り込むのは酷な気がして、まずは周囲とのコミュニケーションがとれるようになるための英語力と読み書き能力を伸ばすべく、宿題もきっちりある慣れ親しんだ従来型のカリキュラムを取り入れている学校に決めました。
入学して間もない頃に比べて、確実に英語力が伸びたのは、ひとえに先生方のおかげであり、学習成果はしっかり得られている実感はあります。しかし、在学している学校は、音楽、アート、スポーツには力を入れておらず、文化面において学びを深めるような活動はほぼ皆無。基礎教科で葛藤が多い分、語学の壁のない分野でうっぷんを晴らしたり、得意な分野で輝ける機会があれば学校生活もより充実したものになったと思いますが、小規模の学校では課外活動に特化した先生が不在、外部から招くほどの需要がそもそもない、練習施設や発表の場がない等、文化活動が盛んにある学校じゃないと、何事もお遊びレベルで完結しちゃうんだなと身にしみました。小規模だからこそ目が行き届き、上の学年の子達が下の子に優しいなどアットホームな良さもあるので、子供の性格や特性によって一人一人合う学校は違ってくるし、どこの学校に入れても良い点と不満点は大体セットでついてくるのが常。
英語学習が最優先の低学年のうちは、どこの学校に入学しようとも、やることはさほど変わらないと思っていましたが、成長と共にできることが増え、視野が広がっていった時に「これがやりたい」という意思も今後出てくると思うので、次なる学校選びの際は、本人たちが思いっきり好きなことに取り組める環境があるかどうかなど、総合的に検討しないとだなーなんて想像しています。
Visa取得に関しては、聞いていた話と全然違うじゃん!と思う最高峰です。
去年までは、Student Visaは2週間あれば承認がおりていて、その後1ヶ月程度でGuardian Visaも発行されていたようですが、学校のVisa担当者いわく、ここにきて留学生が増えていることに加え、当局の中でも人事や内部の仕組みが変わったりと混乱が生じているせいで時間がかかっているのだとか。今後、劇的に改善して以前のように数週間で取得できるようになる可能性もゼロではありませんが、発給できていない未処理のVisaが山積みだとすれば、そちらから捌かれていくはずなので、ウルトラC以外は長期戦になると腹をくくっておいた方がガッカリせずに済みそうです。
我が家は4月半ばにStudent Visaを申請して、承認がおりたのが7月半ば。しかし、Visaシールの在庫切れで正式に手続き完了とはならず、Visaページが完了してパスポートが戻ってきたのは9月下旬でした。5ヶ月かかってStudent Visaは取得できましたが、Guardian Visaは承認済みなのに発給されないという状況で待機中です。
また、新学期に入った途端、身なりにまつわる校則が厳しくなり、前学期まではOKであったあれもこれもダメと慣れない締めつけに違和感を覚える部分もあり、国や業界問わずあるあるですが、トップの方針転換で学校の雰囲気がガラッと変わったりします。入学するまで実情はわからないし、入学してからもいつだって良い方・悪い方へ変わっていく可能性を孕んでいるので、高い理想や期待を持つべからずと己に言い聞かせております。
というわけで、入学後〜現在に至るまでのギャップについて、思いつくままに書いてみました。
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