就職氷河期の現在

私は現在４９歳なので、いわゆる就職氷河期にあたる世代だ。
就職ができないといったことはなかったが、思い描いていた企業では働く機会が得られなかった。
それでも金融業の営業職に就いて、それなりに会社から認められ、株式ディーリングに携われたのはうれしかった。
ディーラーとして一人前になる時期に、ディーラーを主とする証券会社に転職し、順風満帆かと思っていた35歳の時に会社がつぶれた。
そこから１社（ブラック）挟んで今の企業では法人営業を担当している。

１社（ブラック）を除いてはそこそこの規模の会社で勤めてきて、結構頑張ってきた。
子供たちが小学生の高学年に差し掛かるころ、妻は働き始めた。
現在は共働きで、世帯年収もそれなりといえる。
それでも、大学生と高校生を抱える現在は、それほど余裕のない状況だ。
いや、学費を出して、わずかながら小遣いも渡してあげれているというのは、余裕があると言えるのかもしれない。
妻に感謝しているといえば、それは妻に失礼なのかもしれない。

高齢者や収入の少ない世帯に対する手厚い政策は、日々耳にする。
若者世代、少子化対策も耳にすることが多くなってきた。
それらは大切なんだろう。反対はしないよ。
でもね。恵まれない環境の中で、今ではパワハラ・セクハラといわれることに耐え、何度か失敗しても跳ね返し、必死に子育てしている我々世代はどうなんだろう？
共働きで頑張ると各種子供手当はなくなるし、職場ではパワハラだなんだと気を使わないといけない。光戦士じゃないし『ゾス』とは言わないけど、Youtubeでみるブラック企業の話に違和感を感じないくらいブラック耐性が強いので仕事量も他の人の２倍近くやることになる。
我々が高齢者になるころには高齢者負担も増えていくんだろう？暮らしていけないほどの年金はもらえるかも怪しい。60歳で定年退職して隠居生活が送れるとは思っていないけど、なんなら死ぬまで働くつもりだけど、かってに受給年齢を引き上げていくのはやめてくれ。

この上、パーカーも着ちゃダメらしい。
20代のころと服装が変わっていないおっさんが多いなとは思うけど、今の若い方々の自由さ、開放感をうらやましく思っているんだなと大目にみてあげてよね。多様化が大切なんでしょ？いいじゃんおっさんがどんな格好していても。どうでもいいだろう。
こっちは仕事の指示一つでも、伝え方を考えているんだよ。結構ね。
週末にパーカーでも着て、自由を楽しもうと思ったら持っていなかった。
今回のボーナスでは娘にiPhoneを買ったから、ちょっと先になるけど買うぞパーカー。そのうちに。

こんなふうに、いろいろと書いてみても悪くない人生だと思っている。なんなら満足だ。
でも、なんだかんだで、いろいろと受け入れている我々世代には、少し感謝してほしい。全然失礼じゃないから、ぜひ頼む。