夢で会えたらなんて無責任なこといってんなよ!

私は中学生で、???(名前を覚えていたはずなのだが忘れてしまってとても悲しい。)という友人がいた。
他にユウナという友人もいた。
ある雪の日、いつものように閉門時間まで教室でおしゃべりに興じていた私達は、教師に追い出され3人で校門へ向かって歩いていた。
ちょうど校舎の外へ出た頃祖母から着信があった。なんでもインスタントコーヒーが切れたから買ってきてほしいらしい。私はカブが壊れているから行けないと返事をし、足早に友人のところへ向かおうと顔を上げた。
刹那、少し先を歩いていたはずの2人は姿を消し、ただそこには茫漠たる雪原が広がるのみとなっていた。
私は困惑し探し回ったが、探せば探すほど周りの景色が私から遠ざかってゆくのだ。


今は冬でなく夏であったか?
夏の蝉は夜も鳴くものであったか?

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