就職活動について
今日は本格的に活動が始まった就職活動について書こうと思います。
私が思う就職活動の最大の利点は「大学受験よりは低コストであること」だと思っています。大学受験のためには受験料を支払う必要があり、また入学試験のために予備校に何十万というお金をかけて通うことになります。反対に就職活動はどの企業も無料で受けることが出来る、アドバイスが必要であれば大学の就職課に行けば貰うことが出来る。挙げ句の果てには内定を掛け持ちして後から内定辞退しても大きな影響は無い。こう考えると私は就職活動というのはお手頃なものだと思います。
反対に就職活動の嫌な点は学歴フィルターがあり、「得点」ではなく「相性」で選ばれるところです。確かに自分が今後数十年在籍する環境であれば「相性」が合うか否かを判断することはとても大事だと思います。しかし学歴フィルターや学歴マウントが本当に存在していて、自分自身がマウントの対象になることが本当にあると驚いたことは一度ではありませんでした。
このように就職活動はネガティブなモノと捉えられがちですが就職活動と学生生活への向き合い方によって大きく変わることもあります。確かに就職活動は本当に早期化していると思います。3年生の後期には外資系コンサルタントや外資系銀行へ内定を決めている人、面接を受けている人が沢山いました。インターンシップも夏から本格な複数日開催のものに参加しないと「出遅れる」という印象が強くなります。秋からはOB訪問を重ね、自分が本当に行きたい企業なら「1社につき10人は当たり前!」位のことを言う人も本当にいました。
しかし、本当にそれが正解か?と言われると私はそうでも無い気がしました。就職活動に早期からやっていた人にはどこか「自分は先取りしている」と言う満足感が見え、反対に「目の前にあるやらないといけないこと」を盛大に犠牲にしている気がしました。そして、そういう人が望む会社に内定をもらえたのか?決してそうとは限らないと思います。
春からの就職活動では多くの面接で「ガクチカ」を聞かれます。そしてそれに派生して学生時代の勉強や生活、アルバイトについて多く聞かれました。面接官は「この学生がどれだけ早くからインターンに参加しているか、何人のOB訪問をしているか、何回採用マイページをクリックしているか」なんて見ていない気がします。あくまでそれは最後判断の材料の一つであり、大事なのは「今まで何をしてきたのか?」を「飾らずに」伝えられるかを見ている。そう思いました。
飾って話している人は素人目でも「この人は無理をして言っている」と分かります。飾ることは大した苦労でありませんが、後々飾りはポロッと落ちます。だからこそ目の前にある学生生活を送ることが大事です。そして「何もしない学生生活じゃなくて、何かをやってみる学生生活」の方がよっぽど中身のある「ガクチカ」を伝えられると思います。
最後に大事なことがもう一つあります。志望業界の選択を間違わないことです。相性の合わない企業、業界に拘り続けると先行きが見えなくなります。
自分が内定をもらう企業にはどこか「ピン」と合う感覚が必ずあります。OB/OG訪問や面接がそのカギです。話の進め方、伝わり方などが合います。これが「相性」だと思います。選択を間違わなければ必ず出会うはず。
個人的な就職活動の振り返りはせず、私が自分自身や周りの人を見て持った感想を述べてみました。これが多くの就職活動を控えた学生には届かないでしょう。たまたま見た方の参考になれば嬉しいです。あ、webテストの勉強はした方が良いです。私はこっちの方がよっぽど時間かかりました。