サラリーマンと経営者の割り切り方
どの家庭でも夫が夜遅くまで働いて妻が家のこと、なんていう分業スタイルはまだまだ多いと思う。比重は違えど奥さんが家のことをやるケースは多いのではなかろうか。海外に住んでいれば尚更、旦那さんの仕事で来ている場合が多く自然とそうなりがちだ。
夫が夜遅くまで働いていることを友人たちにポロッと溢すと、うちもそうだよと必ずお馴染みの返事が返ってくる。けれど時に妻たちは「そんなにやらなきゃいけないの?」と愚痴をこぼしてくる。サラリーマンであれば自分の会社でもないんだからそこまでやる必要はないんじゃないかという気持ちかららしい。確かにそのロジックも理解できる。
一方で私はというと、夫がどれだけ働こうと「仕方がない」と鼻から腹を括っている。経営者という職業上、それを承知の上で結婚したし自分の父親もそうであったようにそうあるものだ、という前提から入っているので大きな心で受け入れられるのかもしれない。気分的にはイライラしなくてかなり楽だ。
二者を比べると物事の捉えようによるな、とも思う。”サラリーマンだから”身を粉にして働く意味合いがないと取るか、いや、自分たちの生活は夫にかかっているのだから一生懸命働いてもらわないと困ると考えるか。逆に経営者だったらいくらでも働いていても妻は許せるのか?
サラリーマンであれ、経営者であれ、お互いのライフスタイルの認識のずれがあると不満が生じる。今回の事例をもとに色々と考えを巡らせていると妻としてのスタンス、夫婦としてのスタンス、家族のスタンスのすり合わせが大事ではなかろうかと思えてきた。