18-19 PL 第4節 Cardiff City×Arsenal
試合結果:Cardiff City 2 × 3 Arsenal
得点
11分:ムスタフィ(アシスト:ジャカ)
46分:カマラサ(アシスト:ベネット)
61分:オーバメヤン(アシスト:ラカゼット)
69分:ウォード(アシスト:モリソン)
80分:ラカゼット(アシスト:トレイラ)
交代
70分:ゲンドゥージ → トレイラ
83分:エジル → ウェルベック
83分:ウォード → ゾホレ
88分:オーバメヤン → ムヒタリアン
88分:カマラサ → マディン
チーム概要
・カーディフ(監督:ニール・ワーノック)
フォーメーション
基本:4-4-2
保持:4-4-2
非保持:4-4-2
・アーセナル(監督:ウナイ・エメリ)
フォーメーション
基本:4-2-3-1
保持:2-4-2-2
非保持:4-5-1
■カーディフのゲームプラン
【オフェンス】
自陣深い位置からは、ロングボールを主体にFWとDFを走らせてこぼれ球を拾うか、プレーを切って押し上げる。
基本的にはカウンター狙い。アーセナルのビルドアップミスを誘発してのショートカウンター、またはアーセナルの両SBが上がった後のスペースを使ったロングカウンター。
特にアーセナルの右側エジルサイドは意識的に狙っていたように見えた。
【ディフェンス】
アーセナルのビルドアップに対して、2CBには2トップで前線からプレス。
マンツーマンでプレッシングを行い、GKチェフにボールを下げた時には積極的にプレスを行いミスを誘発する狙い。
ファーストプレッシャーラインを突破され、ミドルサードまで運ばれると撤退守備に切り替え。4-4-2のブロックを作る。
■アーセナルのゲームプラン
【オフェンス】
ビルドアップでは、2CBと2CHでいつも通りひし形または四角形を作る形がベース。
カーディフが4-4-2で守るため、ミドルサードからはFW-SH間のスペースをジャカが利用して相手を押し込みにかかる。両SBは高い位置へ。エジルはかなり中へ絞ることが多く、左利きということもあり、ベジェリンを使う頻度はムヒタリアンが右SHで出場していた今までよりも少なく、左に偏重したオフェンスとなっていた。
【ディフェンス】
アーセナルがボールを保持している時間が長く、カーディフがカウンター狙いということもあって、前線からのプレス、守備ブロックを作るような機会は少なかった。
トランジションで前線が前残りしていることが多く、特にエジルが中へ絞っていた右サイドは数的不利になる状況が多く、CHやSBが釣り出されていた。
■ゴールシーンと気になった点
■オフェンスとのディフェンスのバランス
この試合、右SHにエジル。左SHにオーバメヤンが入った。
ミドルサードあたりからは、エジルが積極的に中へ絞りトップ下の位置へ。
オーバメヤンも同じように中へ絞るが高さが異なりトップの位置へ。
これにより相手を押し込んだ状態では、2-2-4-2のようなフォーメーションになり、厚みを持たせたオフェンスが可能になっていた。
特にこの試合ではエジルがトップ下の位置にいることで、今まではサイドからの崩しがほとんどだったのに対して、中からの崩しが増えていた。
また、エジルがCHの位置へ下がりビルドアップに参加し、DFとFWのリンクを行い、前線ではラカゼットとオーバメヤンが近い位置にポジショニングすることで、効果的な崩しが出来ていた。
その反面、SB裏に広大なスペースが生じ、カウンターで何度もピンチを迎えていたのも事実。
被カウンターの問題は、シーズンが始まってからずっと生じている問題なので、何かしら手を打ちたいところだが、オフェンスで両SBを高く上げる今の形だと根本的な解決は難しそう。
やはり片方のSBを残して置けるように、質的優位を発揮できるWGの獲得が解決案の1つではないかと感じる。
■トレイラのスタメン
そろそろ見たいトレイラのスタメン。
この試合では70分からの出場だったものの、トランジションでの強さ、ボール奪取能力の高さ、ビルドアップでの細かい動き直し、更にはラカゼットの勝ち越しゴールを演出するアシストまで決めてくれた。
トレイラが入ったからといって被カウンターの問題が解消されるわけではないだろうけど、トランジションでボールを回収できる可能性は高くなりそう。
対戦相手の特性やチーム力の差にもよるけれど、現状では個人的にトレイラとゲンドゥージのCHコンビがスタメンで見たい。
■まとめ
個人的にはエジルのオフェンス面での素晴らしさと、ディフェンス面での脆さが顕著に出た試合だと感じた。
結果的に殴り合いで勝てる相手だったので良かったが、オフェンスとディフェンスのバランスはもう少し考えていきたいところ。
ただ、これもまたアーセナルらしくて好きではある 笑
戦力的に下位チームだろうと思われる8連戦も出だしから2つを勝てた。
この調子で残りの6つを勝ちきり、徐々にチームを成熟させてほしい。
次節はアウェイ。武藤が移籍したニューカッスルで現順位は降格圏の18位。ここも必勝で頼むよエメリさん。