イーロン・マスクが「テスラの支払いにBTC受け付けない」と前言を翻したのはなぜか?
■答えは市中金利
イーロンマスクにとって最も大きな財産はTSLAでありBTCではありません。
TSLAのバリュエーションは①市中金利、②業績の二つのドライバーにより駆動されています。いま長期金利はインフレ懸念で上昇中、それがTSLAを圧迫しています。
インフレ懸念のひとつの大きな要素はエネルギー価格……だからマイニングでエネルギーを消費するBTCには反対。
カンタンな話です。
■10年債利回りが1.7%に乗せたことで投資家の不安が広がっています。
今回のインフレの高騰は一過性だと思います。細目を見ると値上がりが激しいのは中古車。これは車載半導体の不足で新車の供給が少ないという、経済のボトルネックが原因。
いずれ……量的緩和政策の手仕舞いは、始まります。テーパー・タントラムの時は、まるまる2年後、ようやく削減に着手しました。(2013/5/22)
今回も今年からテーパーすることは、あ・り・え・な・い・です。
去年世界経済がズッコケた後、量的緩和政策で、子供が自転車乗りのけいこをするときの補助輪に相当する、債券買い入れプログラムという支援が始まりました。それで自転車に乗ることができるようになった。でも……そろそろ補助輪を外すべき時が近づいている。
子供が補助輪を外すのを「イヤイヤ!」している、、、それと今回の状況は全く同じ。
でも補助輪を外すのは「世界の終焉」ですか?
幼い子供にとっては、それは世界の終わりみたいな怖い事かもしれない。でもオトナから見れば補助輪が無い方がスイスイ走れる。
金融相場から業績相場への移行とは、、、つまりそういうことなんです!
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