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国際交流会「やさしい日本語」に参加してみた話。

今週のはじめ、実家に帰省した。

私が生まれたのは和歌山県のちいさな海町「那智勝浦町」だ。
現在はいろんなご縁で、県庁所在地である和歌山市に住んでいる。

帰省最終日、帰る日に、和歌山市と那智勝浦町の間の白浜町で
何やら面白そうなイベントがあるのをみつけた。

「やさしい日本語 交流会 in 白浜」と言うものだった。
たしか、Instagramの広告だったかで見つけて、日程もちょうどいいし
国際交流なんて大好物なワード、見逃すわけにはいかない。

和歌山市に国際交流センターがあるのは数年前から知っていた。
興味があり、何度か調べてみたりもしていた。
しかし、タイミングが合わずになかなかイベントなどに参加できずにいた。
そのまま月日は流れすっかり忘れこけていたのだ。

よし、参加しよう!
そう思い立った瞬間、そのまま申し込みを行なった。

当日のプログラムは

12:30 ~ 13:30 やさしい日本語研修会(日本人対象)
13:30 ~ 14:30 やさしい日本語交流会(地域に暮らす外国人が参加)


という二部構成だった。
一部の講師は、
(公財)とよなか国際交流教会 常務理事・事務局長 
地域国際推進アドバイザー 山野上さん

なにやら硬そうな人が来るのかと思いきや、
やさしい雰囲気の関西のおっちゃんで、つかみのギャグも面白かった。(笑)あれ毎回やってるんやろうな(笑)

内容としては、日本に暮らす、あるいは旅行できている外国人に対して、
難しい言葉を、簡単な言葉に言い換えたり、具体的に話す、曖昧な表現や、方言を使わないなど「やさしい日本語」をつかってコミュニケーションをとりましょうね。というもの。

簡単なワークもあり、関西人のおばちゃんがごてごての関西弁で話している会話文の一部を、「やさしい日本語」に書き換えましょうというものだった。
とても学びになったし、外国人だけでなく、小さな子どもにも使えるとおもう。言い換え力を鍛えようと心に決めた。

実は、この会に参加する以前から私は違和感を感じていることがあった。

日本人は、なぜか、外国人というだけで、全員が英語を話せるとおもっている。
だから、どこの国の人に対しても、英語でなんとかコミュニケーションを取ろうとする。

まずはこの勝手な偏見(外国人みんな英語話せる)をとっぱらい、その人にはその人の言語があるということをまず再認識するべきだと思っている。

実際に私が外国人に遭遇し、あるいは話しかけられた際、英語で話しかけられたら、英語で対応するが、英語がわからない外国人だっているのだ。

昔、駅で出会った韓国人の迷子の方は、英語がほとんどわからず、日本語も同じくらい話せない状態で道に迷っていた。
時間があったので、彼女の行き先を聞いて、一緒に連れて行ったことがあるが、これがリアルだとおもう。

じゃあどうやってコミュニケーションをとるのか。

それが「やさしい日本語」である。
もちろん日本語勉強中の方には、一番使えるだろうし、旅行のために少しだけ勉強してきましたって方にも使えることがあるだろう。
もちろん、ジェスチャーをしたり、画像を見せたり、翻訳アプリも駆使すればいい。十分コミュニケーションは取れる。

だから、話しかけられても、「英語むりいいいいい」とビビらずに「やさしい日本語」でコミュニケーションをとるべきだと思う。

さて、日本で暮らしているだけなら、日本語が話せたら十分だ!
と、たかを括っているあなたにいいたい。その日本語はやさしいですか?

話が逸れたが、第一部ではそのように、「やさしい日本語」についてを学んだ。

第二部では、実際に日本に暮らす外国人の方も交えて実践的にやさしい日本語を使う交流会を行なった。
本当にいろんな国から集まっており、ベトナム、ネパール、バングラデシュ、中国、フィリピン、インドネシア、アメリカ、フランスと、日本人も合わせて総勢50名の参加者がいた。もちろん年齢も性別も様々。

グループ分けされ、自己紹介から、同じ誕生日の人を見つけるゲームや、好きな食べ物が同じ人を見つけるゲーム、グループに戻って、講師の先生が用意したトピックで雑談したりと、さっき学んだやさしい日本語を駆使して、とても盛り上がった。

同じグループだったベトナム人の女の子が、
参加するの嫌だったけど、きてよかった!!ありがとう!たのしかった!
と言ってくれたのがとても印象的だった。


ちらっと運営の人が話しているのをきいたが
和歌山市には日本語教室が少ないらしい。2校とか。

昔から国際交流に興味のある私は、何かできることがないかと、
動きたい気持ちがふつふつと湧き上がってきている。

日本語教師の資格もなければ勉強もしていない。
(実は昔資格を取ろうと14マンくらい払って講座を購入したが、全く動画を見ずにお金を捨ててしまったようなもんだった。。。教材はまだ手元にあるけど、、、、)

勉強が苦手な私でも、日本語を学びたい外国人と、リアルな日本語で雑談をすることはできる。だって日本人だから。

2024年6月末のデータでは、和歌山県に住む外国人は9572人だそうだ。
需要はありそう。

よし、イベント的に、日本語で雑談をする会を計画しよう。

国際交流会「やさしい日本語」に参加してみたら、そんなアイデアが浮かんだ。


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