CoderDojoと出逢ってからの1年を振り返る。【CoderDojo Advent Calendar 2022】
1.はじめまして
初めまして、Sunnyです。小学生二人の母です。
10年間がむしゃらに子育てしていたら、いつの間にか
『テクノロジー時差ボケ』
になっていて、この浦島太郎状態を解消したくて、子供達に遊んでもらいながらテクノロジーを楽しく学んでいます。
この記事は、我が家がCoderDojoと出逢ってからの1年あまりを振り返ります。私は非エンジニア・非プログラマーで、CoderDojoニンジャの保護者です。下記のCoderDojo Advent Calendar 2022に参加しています。
2.CoderDojoを知ったきっかけ
2018年からフィリピンに母子留学していたところ、コロナ禍で2020年3月に帰国することになりました。
日本は小3からプログラミング教育が導入されるという状況で、
「子供たちのプログラミング教育どうしよう」、と右も左も分からず情報を集め始めました。
当時なかなか人と会えず、学校で何が起こっているのか話を聞く相手もいなくて、Twitterで情報を収集する日々。
Twitterには親切にも様々なテクノロジーやプログラミング教育の情報を発信・共有されている方々がいて、そこでCoderDojoを知りました。
CoderDojoが何かは、他でググって頂ければたくさんでてきます。
私の理解はこんな感じです。
アイルランドで創設され、瞬く間に世界に広がったボランティアベースの草の根コミュニティ
子供に無償でプログラミングを学ぶ場と機会を提供する
各Dojoにはチャンピオン、メンター、ニンジャとニンジャの保護者が参加、子供が主役
プログラミングを教えてくれる塾ではない。自分でやりたいことを決めてやる、共に学びあう
有難いことに日本は各地にDojoが沢山あります。
好きなDojoに問い合わせて参加することができます。
各Dojoごとに、チャンピオン、メンターさんのバックグラウンドや、ニンジャが取り組まれていることが違っていて、
各地の開催報告を眺めているだけでも楽しくて仕方ありません。
3.CoderDojoへの初参加
初めてCoderDojoに参加したのは、2021年の10月24日でした。
ScratchもMinecraftもやったことない状態での参加。
チャンピオンさんがセットアップやログインについていろいろ教えてくれました。
最初の数か月は何をしたらいいか分からず、とにかくScratchとMinecraftを手探りであれこれ本を見ながら作っていました。
子供達は「ゲームは30分以内!」と𠮟られずにやりたい放題できるので、毎月CoderDojoへ行く日を楽しみにしていました。
同時に、参加されているニンジャのみんなが何をしているか一人ひとり話かけて教えてもらいました。
保護者の方々にも勇気を出して話しかけていろいろ教えていただきました。
各種プログラミングコンテストの情報、電子工作のマイコンの種類、
電子パーツを買う場所や、Maker Faire等の面白いイベント等、目からうろこの情報の宝庫でした。
コロナ禍で人に積極的に話しかけにくい中、興味を持っている分野について、他の保護者の皆さんと気軽に話しあえるということ自体が自分にとっても嬉しくてうきうきしました。
ScratchやMinecraftに没頭しているニンジャ、ラズパイで何かしている親子、ProgateでJavaScriptを自学しているニンジャ、
toioで何か作っているニンジャ、micro:bitで電子工作しているニンジャ、UnityとBlenderで何か作ってVRチャットで遊んでいるニンジャ、WordpressでWebサイト作っているニンジャ。
毎回新しいことを知り、学び、手を動かして何かを作って、みんなに会うのが楽しくて、
気づけば我が家の週末は、毎月新しいチャレンジを自分たちで考え、
CoderDojoに行く日を中心にスケジュールするようになっていました。
4.CoderDojoで作ったもの
Dojoで作ったものをいくつかのせてみます。
micro:bit財団よりCoderDojoのニンジャたちにmicro:bitを寄付頂いてから作るものへのワクワク感が増していった気がします。
CoderDojoに通っていると、各企業からの支援があったり、プログラミング学習リソース、コンテスト情報等、随時新しい情報が入ってきます。
5.我が家に起こった変化
今年は新学期になって子供が学校に行きたくないと言い出したり、先生との面談ではイエローカードを頂いたり、子供にとっての最適な学びの環境について考えさせられる年でした。
CoderDojoがきっかけとなって様々なテクノロジーを試して、面白いもの作ったり、
手を動かしたものづくりや学びを繰り返しているうちに、自分の子育ての価値観が大きく変わっていくのに気づきました。
好きな事や面白いもの探しに没頭し、手を動かし、試行錯誤しながら自分で学ぶのが楽しくて仕方ないサイクルで、
子供たちのはじける笑顔や楽しそうな学びの様子を見ていると、
今の目の前の時間を生きているなぁ、とこちらもなんだか楽しい気分です。
子供達の会話の変化を観察しているのも楽しいです。
小5「ママママママ見てみてみてみてーーー、Processingでこれ作ったよ!!!かわいくない??」
小2「ママママ見てみてみて、あの自動販売機、レインボーLEDだね!」
小5「今度学校で百人一首大会あるから、まずは覚えるためにScratchでクイズ作るよ」
小2「x軸は右と左でー、y軸は上と下でー」
最近息子はScratchで好きなゲームをリミックスするのに、
左手でiPadのYouTubeを動画再生し、右手でプログラミングするという自前のデュアルモニターセッティングで楽しんでいます。
6.さらなる出逢いとチャレンジ
CoderDojoに通い始めて1年が経過した今秋、さらにエキサイティングな出逢いとご縁を頂きました。
娘が大きなチャレンジをすることになり、初めてのDojoConJapanに参加するためいざ富山へ。
※DojoConJapanとは、CoderDojo コミュニティによる CoderDojo 関係者を対象とした日本最大のカンファレンス、らしいです。海外にもあるようです。
娘は、ボランティアスタッフとして大人と一緒のオンラインミーティングに参加したり、初対面のメンバーと一緒に、子供達にワークショップで電子工作を教えたり、とにかく楽しそうに電池が切れるまでフル回転でした。
DojoConJapanでは、娘の様子を終日観察していたため、私自身はなかなか他のブースを回れませんでした。
でも、思いがけずCoderDojo創始者のJamesとじっくり話したり、Twitterで背中を追いかけている憧れの方々と対面できたり、
他のニンジャたちを観察・おしゃべり・一緒に遊ぶことができたのがとても刺激になり、ますますCoderDojoコミュニティが好きになりました。
あるニンジャくんが、折り紙でドラゴンの折り方を教えてくれたのですが、Jamesも大絶賛。ちなみにJamesは鶴を折るのが上手でした。
7.まとめ
我が家にとって、CoderDojoとのこの1年あまりの出会いを一言で表現するならば
「プログラミング教育どうしよう!?」、という心配事から、
「テクノロジー、めちゃ楽しい!!」
という一家の楽しみに変わった、そしてとても居心地がいい学びのコミュニティを得ることができたことなのかなと思います。
テクノロジー時差ボケはいまだにあるけれど、以前のような焦燥感はなくて、新しいことを子供と学ぶのが楽しい遊びになりました。
子供のプログラミング教育について情報を知りたい、これからCoderDojoに参加してみたい、という方へ。
まずはCoderDojoの理念を読んでみてはいかがでしょうか。
もし共感できたなら、近くのCoderDojoを調べてみたり、子供と一緒に気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
どのDojoにコンタクトするのも自由、行っても行かなくても自由です。
CoderDojoJapan のサイト↓↓
忙しくてなかなか参加できそうにない、興味はあるけど参加する勇気はないという方には、Twitter等のSNSでCoderDojoの発信をされているアカウントの情報を一定期間見てみるという一歩でも良いかと思います。
ちなみにフォローした当初は、皆さんのテクノロジーのつぶやきが理解できなくて違う言語かと思ったほどですが、この1年で少しずつ分かることが増えていっています。
近くにCoderDojoがないという方は、オンライン開催されているDojoもあるようなので調べてみてください。
我が家は今2箇所のDojoにお世話になっていますが、今後機会があれば、奈良、福島、岐阜、沖縄、福岡、佐賀等いろいろ行ってみたいDojoがあります。海外のDojoも行ってみたいです。
CoderDojo参加にあたり、保護者として個人的に心に留めていることはこちらです。
ボランティアベースなので、会場設営の手伝い、会場費用の気持ち程度の寄付金(ある場合)、等自分がもしチャンピオンだったらと想像して自主的・主体的に参加する心を持つ。
子供と一緒に親も手を動かす。一緒にプログラミングしてみたり、他の参加者の方とコミュニケーションとったり。
塾や学校ではないので、教えてくれることが当たり前と思わない、受け身にならない。必要なことは自分で学びながらも、周りの人に相談してみる。
行っても行かなくても自由。やることも自由。
クリスマス、年末ということもあり、最後にサンタさんにお願いごとをしてみたいと思います。
宝くじで5億円当たったら、日本の小中学生全員にmicro:bitをプレゼントして、
scratch、micro:bit、minecraft、tinkercad等で、先生と子供たちが好きなだけ何か作れる時間プレゼントできたらいいなぁ。
理科室か図工室に3DプリンターとかVRゴーグル贈呈できたらいいなぁ。
お読み頂き心から有難うございました。
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