共働きが幼稚園に求めるもの、気になるもの

(こちらは以前のブログで公開していた記事です。初出2020年4月)

保育園から幼稚園に転園したので、なぜ?とか、共働きでやっていけるの?とよく訊かれます。
正直な答えとして、「園による」としか言えません。

我が家の場合は的を絞って選びましたが、選ぶ過程や入園してから、「共働き家庭にとってはここ重要だな、気になるな」と思った点をまとめました。

教育カリキュラム

保育園でもカリキュラムのある園もあるようですが、幼稚園の方がわかりやすくアピールされていると思います。
特色として、お勉強重視か体力強化型があるかと思います。
その特色を目当てに幼稚園を検討されている方も多いのでは。

お勉強重視型

お勉強重視だと外部から幼児教室の先生に来てもらったり、オルタナティブ教育(モンテッソーリなど)を取り入れていたり。
英語バイリンガル幼稚園や漢字教育(石井式)など様々です。
図書室の本が充実している園もあります。

体力強化型

体力強化型だと体操教室の先生に来てもらったりするようです。
中にはスポーツスパルタの園もあります。
体力強化型のうち遊び重視で、園庭も室内もとにかく身体を使って遊べる施設が充実している園もあります。

給食

保育園では当たり前の給食、残念ながら都内の幼稚園では当たり前ではありません。
幼保連携型認定こども園では給食施設もあるようです。
給食だとして、自園調理かお弁当配膳があるようです。

自園調理

自園調理は園内に調理室があるタイプで、栄養が考えられた一汁三菜温かいご飯が食べられるのが最大のメリットです。
自園調理の子供にとってのメリットは、食育重視だったり、栄養がきちんと取れるところです。

弁当配膳

一方お弁当配膳は、お弁当屋さんのお弁当を注文する形です。
アレルギーがあると頼めない場合もあり要注意です。
お弁当は汁物が出せないのと出来立てではないので冷たい食事になってしまいますが、家庭から持っていかないで済む(食中毒の心配が減る)のがメリットです。

家庭のお弁当

完全お弁当の園でも、設備によってはお弁当の保温保冷ができたりするので、食中毒の防止や温かい食事のことを考えられているか、チェックポイントです。

預かり保育

これがないと共働き(特に両親ともサラリーマン)で幼稚園はかなりきついと思います。
通常保育は14:00頃までで、週に何日か午前中の日がある園もあります。
ちなみに、預かり保育があったとしても、毎日利用することを想定していなかったりする場合もあり、要確認です。
また預かりの延長保育は基本的にない(預かり保育自体が延長みたいなもの)ので、時間が短い場合もあります。
長期休みも預かりが終日あったり、年間契約できる園は共働きにも寛容だと思います。

内容

内容については、幼稚園の通常保育とは別のため、目の届く範囲で自由遊びをさせることになるようです。
なので保育園とあまり変わらないかもしれません。
娘の園は、通常保育と異なり預かりは異年齢保育なので、年上の子と仲良くしているようで、これはこれで楽しんでいるようです。
もちろんカリキュラムを実施する園もあるかもしれませんが、そもそも預かり実施の園が少なく実態は不明のため要確認です。

生活リズム

保育園から転園すると生活リズムが異なります。
お昼寝は年少さんだと時間を取る園もあるようです。
娘は、預かり保育中の自由遊び時間に眠くなったら寝ているそうです。
また、おやつの時間も16時頃にあるようで、今までの保育園とは少し違って遅いなぁと思っています。

PTA活動

保育園にも保護者組織がある園はあるようです。
娘の幼稚園はPTA活動も緩そうなので、どちらもあまり経験したことがありませんが、
バザーやイベントのボランティアに駆り出されることがあるようです。
園によっては名称がマザー〇〇とか、母の会とか、何故母に限定してる?
と問いたくなるような集まりもあるので、共働きが歓迎されているかスクリーニングできそうです。

園バス

あると嬉しい園バス。
幼稚園自体は遠くても、停留所が近くにあれば登園が5分で終了するのも夢じゃないです。
幼稚園は基本、子供を「いってらっしゃい」と送り出すところ。
保育園のように靴履き替えて支度が終わるまで待たなくても良いのです…
通常保育でさえ門のところで「いってらっしゃい」で済みます。
バスに乗れればそれが停留所までで済むのです。
園の規模により、バスコースが何通りもある場合もあります。
あとは停留所に止まる時間が合うかどうか。
バスコースや時間は安全のため公表していない園が多いので、個別に要確認です。

入園決定時期

一般的に、幼稚園の入園考査は前年秋におこなわれています。
そのため入園決定時期が保育園(4月入園だと1月、2月頃に決まる)に比べると早いです。
特に定住を意識していないなら、入園が決まってからの家探し、引越しも可能です。
(我が家はそのパターン)
ただし、お受験園ではなくてもたいていは入園考査があるため、園によっては希望者全員が必ずしも入園できる訳でもありません。
お受験のような選考だったり、くじ引き、早いもの順だったり、園によって異なります。
選べるけれど、第一志望に入れるとは限らないのは保育園と同じです。

幼稚園の環境が無条件に優れている訳ではない

目的があって幼稚園を検討している方がほとんどだとは思うのですが、自分が幼稚園出身だから幼稚園入園を前提に考えている方も結構いるのでは?
まさに私も、保活前は「幼稚園に入れたいから2歳までは小規模保育でも良いかも…」と考えたこともありました。
でも、幼稚園ならどこでも保育園よりは良い環境だとは言えないんだな、というのが幼稚園選びや入園してから他の園と比較しての感想です。
娘の通っていた認可保育園は、食育活動があったり、もちろん給食でしたし、乳幼児の健康を考えたらありがたく、優先すべき条件だったかもしれません。
なぜ幼稚園に転園したいのか、何の条件を優先させるのか、絶対に家族会議をした方が良いと思っています。
(我が家も夫と家族会議をしましたが、
普段なかなか言えない教育に対する思いを言ったり、夫から聞ける良い機会でした!)

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