生命は儚い… 訪問介護士@オーストラリア

この仕事をしていて一番辛い瞬間は、クライアントさんが亡くなったという連絡を受ける時…。こればかりは何年やっていても、慣れることはありません。この仕事を長く続けるほど、特定のクライアントさんとの付き合いが長くなるので、逆にその辛さも大きくなっている気がします。

そして、生命って儚いものだな…と思うのです。全ての人が年齢と共に徐々に身体が弱っていって、亡くなるわけではないのです。急に亡くなる方も沢山いらっしゃいます。今日も、昨日会ったばかりのクライアントさんがその日のうちに亡くなったと連絡がありました。昨日、お会いした時は、特に変わった様子もなく、気になることもなく、本当に元気だったのです。死因はわかりませんが…。驚きと悲しみが一気に押し寄せてきます。

「アメリカに住む娘が来年も来てくれるって連絡があったんだよ~。チケットが安かったのかなぁ」なんて嬉しそうに話していたのが、ついこの前のこと。私も日本に住む両親と離れて暮らしているので、娘さんは突然の訃報をどんな気持ちで受け止めたんだろうと思わずにはいられませんでした。

そしていつも思うのです。私はその方のためにベストを尽くしてきただろうか、最後の日、最高の笑顔で「See you next week!」と言っていただろうかと…。もし突然のお別れの日が来ても、後悔しないよう、常にベストを尽くそう、笑顔で対応しよう、と訃報を受ける度にいつも心に誓い、気を引き締めるのでした。

ふと、夫にもそういう思いで接しているかな…、と思い、後悔しきり…。そばにいてくれるのは当たり前ではなく、突然別れが来るかもしれないですよね…。自分がいつ死ぬかもわからないですし。今日は帰ってきた時に最高の笑顔で「お疲れ様!」とお迎えしたいと思います。

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