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ボードゲーム考察:ユーザーと色覚とデザインについて

Sunnyです

今日は少しだけ難しい話題。


前にゲームを作ったとき、こんなようなことを言われました。

「このゲーム、色がわかりづらい」

普通に見たら確かにわかりづらい色をしていてそれ自体も反省なのですが、詳しく聞くと、その方は色がよく見えない方でした。いわゆる、色覚異常・もしくは色覚弱者と呼ばれる人です。

そこから半年経った最近、他のゲームを遊んでいる中で、違う友人から

「このゲームで使うこれって何色なん?」

と聞かれました。半年に2回も「ゲームの色がよくわからない状態になっている人がいる」ということが起こると、さすがにこの状況ってまずいっていうのが肌にしみてわかりました。

なので、それに対してどうするのがいいんだろう、という記事です。



そもそも、色覚異常とは

簡単にいえば、色が正しく見えないことを指します。

(ちなみに、本当に自分が見ている色と相手が見てる色が同じなのかというクォークの話はしません。)

男性の5パーセント、女性の0.2パーセントがこういった色覚異常をもっているとされています。

仮に男女20人づつで40人の学校のクラスがあったら、男子1人はこういう色覚異常をもっているってことになりますね。まぁ、クラスに1人はいるレベルだと。


で、色覚異常にも色んな種類があるわけです。簡単に言うと、RGBのどれかが見えづらいということです。

それに応じて、P型色覚とかD型色覚とかT型色覚と分類されていきます。

これに関しては僕も勉強中なので、まとめ次第またnoteに書いていきたいと思います。



デザインと色覚について

ゲームにかかわらず、デザインをしていると情報の配置や色の選定、様々に考えることがあり、色っていうのはだいぶ重要なファクターなわけです。みんなそれで悩んでるわけです。チラシやウェブやゲーム、なんだって色々とみんな悩んでる。

で、世界観とかやりたいことベースでもちろんゲームを作って行くと、そういう上のような配慮って、結構希薄になっていっちゃうと思うんですよね。



ユニバーサルデザインとは

で、そういうのを忘れないように色々施策やマニュアルが用意がされているわけです。それをユニバーサルデザインと呼びます。誰でも使いやすい見やすいものを作るというのがユニバーサルデザインだと思います。

こうやって様々にやっていってはいますが、ここで僕は思うんですよ。

結局自分が同じ立場にならないと、相手の視点(文字通り)は理解できない。

だから、デザインしていくなかで、忘れてしまうのかなと思います。

これはユニバーサルデザインにおける課題だと思っていて、いわゆる審美性や意匠性をこだわっていくこと、また自分が好きなものを追求していくと、他者への配慮が減ってしまう。

階段しかない学校の校舎や、雨の日は滑りやすいタイルや、急勾配のスロープや、色だけじゃない配慮できていない問題って山積みで。

指摘していくことももちろん大事だけど、相手の立場に本当に立てないと、理解はできないんだと僕は思います。



僕はどうしよう

この手の発信と指摘をうるさいくらいしていきたいと思います。

なので自分が作るものは必ず混同しないようにします。他の人の作品にもうるさいくらい言っていきたい。

気をつける人が増えれば増えれば、気をつける人が増えて欲しいという祈りです。

誰か一緒にやっていきましょう。

考えた施策は言ってやったりするかもしれないし、突発的にやったりするかもしれない。

いいアイデアを求めています。



豆知識

なので、自分が気をつけれるように豆知識です。

イラレ、フォトショだとプレビューでP型色覚やD型色覚の見え方にするものがあるのでぜひ使ってください。








札幌出身、福岡育ち、東京住みのSunnyと申します。 働きながらボードゲームデザインをしています。いただいたご支援は、ボードゲームデザインに使わせていただきます。