2022年私的アイドル楽曲大賞

はじめに


タイトルの年が間違ってない?という人もいると思うんだけど、楽曲を選んでさぁ書くぞ〜と思っていたら、半分ぐらい書いたところで放置してたら年を越しちゃって、そのまま面倒臭くなって忘れてました…。

ということで後半は新規で感想文を書いており、これを書いている2023年10月までの時点では、既に解散したグループや卒業したメンバーが半分ぐらい、そもそも今や現場に全く通っていないグループが大半というのがアイドル界と一オタクの移ろいの激しさを感じるけど、この記事はあくまでも2022年末に書いたという体で文章を連ねさせてもらいます。
2023年分は12月になったらちゃんと書きます…。

ちなみに選曲ルールとしては、2022年内にシングル、アルバムどちらかの音源で発表された楽曲の中から選ぶ形としています。


20位
Quubi「survivor」


大阪の4人組グループのシングル曲。バンドセットの演奏力も相まってライブ版が圧倒的にいいですね。個人的にサビの裏で鳴ってるギターのワーミーのフレーズがオブリ大賞。

19位
RONLON「R.O.N.L.O.N.」


2022年4月にデビューした4人組のトライバル×EDM風な楽曲。
なんとなく初期のミシェルを彷彿とさせる雰囲気もあって、2023年は来る予感がする。

18位
jubilee jubilee「Electric Love」

島根を拠点に活動する2人組ユニットのシティポップ風楽曲。
シティポップ風のアイドルソングというのはもはや散々擦られている気がするが、それでもかなり高い水準のクオリティの1曲だと思う。ベースラインがめちゃくちゃ好み。

17位
airattic「mixjuice」


元tipToe.の神楽寧々(都塚寧々)を中心に結成された4人組の楽曲。
この曲が収録されたEP「City」はどの曲も良くて選び難いけれども、個人的にツボったこの曲にしてみた。16ビートのミディアムナンバーで、派手さはないものの、音源を通して聴いた際やライブの際には良いアクセントになっていると思う。

16位
ポエトリープ「ミントグリーン」


ピューパ!!の妹分の3人組。
エレクトロポップ要素も多分に含んでいるピューパ!!に比べると、こちらはギターロックに特化した楽曲を多く披露しており、この曲もリヴァーブの強いエモ要素の濃い名曲。

15位
I to U $CREAMing!!「wonder moon」


アユスクのシングル。
ボカロ風の楽曲と見せかけて、イントロのギターの高速カッティングとか、よく聴くと割と人力感が強いのが何気にキモだと思う。
イントロの「ジャッジャッジャッ!」の箇所、振り付けも含めて一番好きなパート。

14位
リリスリバース「ね。リグレット」


7月に発売されたepからの1曲。16ビートでメロウなナンバーだけど、サビのメジャーセブンスのコード感がやっぱり好きで…。基本的に俺の好きなコード感ってメジャーセブンスとナインスなんですよね。ひたすらそこに弱い。

13位
タマネ「どういうこと?」

MIGMA SHELTERのメンバーによるソロ曲。彼女の生誕ライブにヤナミューが出演しており、その際に初披露されて観る機会があったのだけども、初見から一発でハマった。あまりこういうダンスミュージックのジャンルとかはわからないけど、とにかく良いと思う。
というか彼女の声質がとにかく好きだ…こういう鼻に掛かったキッチュな声質。

12位
pipia「Spring Paranoia」


池袋などを拠点に活動しているグループのシングル曲。pageONEのakariちゃんの生誕にメンバーのairaちゃんが出演していたのがきっかけで初めて音源に触れたのだけど、マスロック風のイントロから激情の歌唱が載り、王道のサビに移る流れが秀逸。未だライブは観たことがないので、いつか観てみたい。

11位
水湊そあ「glitter」


元々は2人組ユニット「link laze」に所属していたそあちゃんのソロデビュー曲。いやもうMVがひたすら可愛い。曲も声質と合ってて素晴らしい。

10位
まちだガールズ・クワイア「星ノ栞」


LiLii Kaonaのプロデューサーの三嶋道人が提供した楽曲。
三嶋氏は先述したメジャーセブンスとナインスを多用するコンポーザーで、それが同氏の曲の個人的なツボの1つだと思うんだけど、この曲でもそれが遺憾無く発揮されている。まちガのこのアルバム自体が捨て曲なしの名盤なので、正直どの曲を選ぶか迷った。

9位  
cana÷biss「わたしたちの戦争」

新潟を拠点に活動する5人組グループの両A面シングル曲。
彼女たちに多くの楽曲を提供している三島想平(cinema staff)が同じく作曲している。同氏による名曲「HIGHLIGHT」は直球なギターロックだったけど、こちらはマスロック風の捻った楽曲でこちらはこちらでかなり格好良い。

8位  
シンダーエラ「Cage」

クロスアイデア所属の4人組。前年からは残響レコードの提携によりポストロック風のダークで重い音楽を提唱し始めたが、これはその流れを汲んだ上で、美しいハーモニーで爽やかさを孕んだ名曲。
アルバム『sins』に収録されている楽曲の中でも「YHWH」「Pride」とかなり悩んだのだけども、この曲を選んだ。
これらの2曲も映像を含めて素晴らしいので良かったら聴いてみてほしい。

7位  
SPECIAL CHEESE MENU「CELEBRITY IMAGE」

「アイドルラップコレクティヴ」を標榜するTAPESTOK所属の3人組のラップユニット。四つ打ちやドラムンベースのクラブサウンドにナンセンスなリリックという組み合わせには最初から惹かれるものがあり、初見からすぐにハマった。
この曲は、スローで重いトラックにセレブへの想いを馳せるという、これまた深いようでナンセンスなリリックが載った1曲。2022年は多くの名曲をリリースしており、これまたどの曲を選ぶか悩んだものの、この曲にした。
ライブでは「セレブ セレブ なれる」というフックに\オレモー/の合いの手を入れると楽しい。

6位  
LiLii Kaona「彼岸に咲くは狐の灯火」

惜しくも7月に解散してしまったLiLii Kaonaの、解散ライブでも最期を飾ったラストシングル。
完全に終りを意識した楽曲と歌詞で、解散は本当に悔やまれるものだった…。

5位  
Village in Maier「Justice」

今年に結成されたばかりのパンク系ユニットの1曲。何かのきっかけでたまたま耳にしたんだけど、2000年代の懐かしい匂いがする哀愁メロはたまらなくツボで、何回もついリピートしてしまう。

4位  
XOXO EXTREME「ADELHIDE」

3月からライブで披露されていたキスエクのシングル曲。まさかのNARASAKI(COALTER OF THE DEEPERS・特撮)の提供曲ということで、プログレというよりは7弦ギターの重いリフを据えたDjent風の楽曲となっている。Cメロに入る前のブレイクに於けるアルペジオがめちゃくちゃ好きですね。
元々はディーパーズのアウトテイク曲だったらしく、本人のサイトでもディーパーズ版の音源が公開されている。

3位  
姫事絶対値「雨音」

姫事のシングル曲。
前のめり気味の性急なツービートにピアノリフと美メロが絡む名曲。ライブで観ていてもかなり独特な空気を創り出す1曲だと思う。
どの曲を選ぶかこれまた迷ったけど、音源で特に聴いていたこの曲にしてみた。

2位  
間宮まに「硝子と夢の4月」

間宮まに(ヤなことそっとミュート)の生誕ライブで披露されたソロ曲。
作曲はヤナミューの多くの曲でも提供しているJ.ogが担当している。アイドルの生誕ソロ曲というと、本グループの音楽性と外した方向性になることも多いが(13位のミシェルタマネちゃんとか)、同氏の持つ轟音ギターロックの要素が遺憾無く活かされた名曲。
これヤナミューでやっても良かったんじゃないの

1位  
CHICKEN BLOW THE IDOL「退屈」

姫事と同じ事務所、McDogに所属する4人組の楽曲。
これ、大名曲です。葬式に流したいレベル。
スローテンポから一気にツービートのメロコア調に流れ込む、ELLEGARDENの「Make a Wish」のような展開はマジで否応なしにテンションが上がる。
ラスサビへ向かうブレイクのこの箇所の歌詞。

退屈なんて言わないで
いつか終わりはあるからさ
無駄な話をしようよ
君とならなんだっていいよ…いいんだ

刹那的な本質を唄った素晴らしい歌詞で本当に良い。ライブで観るたびに泣いてしまう。特にここのパートのライブ版の絶唱は素晴らしいので観てみてほしい。
あまり長々と語ってもしょうがないので止めますが、この曲が2022年リリースのアイドル楽曲の中では堂々の1位です。

最後に

ここまで読んでくれた方はありがとうございました。
アイドルソングは何百曲と毎年リリースされる中で埋もれてる楽曲が大半だと思うけど、今まで知らなかった好きな曲がここで見つかれば幸いです。それでは。

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