7/4 姫事絶対値 Zepp Shinjukuワンマン 所感
今後の人生で忘れられないであろうライブがまた1つ増えてしまった。
2022年の大晦日。
オタ友たちと我が家で酒を飲んで年を越し、小腹も空いてきて酒も枯れたし、買い出ししつつ初詣でも行くか〜という事になり、皆で近所のコンビニへ向かった時、店の前でこのツイートの動画を見た。
Zepp Shinjukuでワンマン…今年春にオープンするというあの箱かよ。しかもチケ代100円?
あまりにも情報量が多すぎた。行こうとした神社は予想以上の混み具合だったので、初詣には行かなかった。
2023年へと年が変わってからも、相変わらず姫事絶対値は今まで通り素晴らしいライブを重ねていた。メンバーの生誕ライブや、鹿鳴館での6周年ワンマンなどの節目となるライブ、目黒鹿鳴館で月2回行われる定期主催ライブでは、フロアのオタク1人以外を全員引き上げさせてメンバー対1人だけに向けてリクエストされた1曲だけを唄うライブ、フード付きのディナーショー形式などの特別なコンセプトのライブを繰り広げたりと、それらは何度観ても面白く、新鮮なものだった。
時季は3月になりZeppライブのチケットが発売された。姫事は今までに通っていた現場とも界隈が全く違う為、まだライブを観たことがないというオタクが周りの知り合いには多く、初めて知ってもらうには絶好の機会だ。100円というお手頃な値段ということもあり、チケットを数十枚購入して色んなオタクに配布した。
その為にも、最近なかなか行く機会の無かった現場へも足を運んでチケットを配布したり…。受け取ってくれて本当にありがとうございました。
そんなこんなでいよいよ当日の7月4日。
少し早めに会場前に到着した。実はドクターストップがあったり、ダイエットの為や願掛けを兼ねてこのライブの為に長らく禁酒をしていたが、この日は2ヶ月ぶりの飲酒だった。いやあ、酒が美味い。
当日までに40枚ぐらいチケットを配布しており、仕事や体調の都合などで当日来られなかった人もいたが、今まで通っていた現場であるヤナミュー、キスエク、リリカオのオタクや飲み友達のオタクなど、30人近くの知り合いが集まってくれて、挨拶できたのは壮観だった。
そして18時30分のスタートに合わせて10分前ほどに会場へ入場した。地下深く潜ったZepp Shinjukuは初めて来る会場だ。フロアに入った瞬間、意外と人が多くて驚く。1500人キャパに対してチケットが800枚超は捌けたそうなので、半分ぐらいは来るだろうか?と考えていたが予想以上に多く見えた。
最前ブロックへ行き、開演を待つと、程なくしてステージの幕が開いてライブが始まった。
まさかのバンドセットだ。しかも何故か普通のバンドの楽器編成ではない。ホーン隊やストリングス隊までいる。これは全くの予想外だった。
後から知ったが、姫事メンバーも入れて総勢17名と云うバンドメンバーは4月にこの箱がオープンして以降の最大人数で、同月にこのステージに立った東京スカパラダイスオーケストラのメンバー14名をも上回ったらしい。笑
基本的にはバンドサウンドがメインの楽曲ばかりなのにストリングスやホーン隊を入れる余地はあるのかと疑問に思っていたら、まさかの全遍オリジナルアレンジ。すげぇよ。
しかし、せっかくのワンマンライブなら、バンドセットであることを告知すればいいのにとは思ったが、これに関してはプロデューサーであるDAICHIさんがライブ後に書かれたnoteを読んで、理解することができた。
ライブの感想に関しては、長くなるのでなるべく簡潔にしたいところだが、本当に素晴らしかった。あまりにも楽しすぎたゆえに時間が一瞬で過ぎ去り、記憶が無いライブというのはかなり久々に体験する事が出来た。こういう素晴らしいライブというのは特典会が無くても満足できるんだよな。もちろん終演後に行ったけど。
姫事はフロアのノリが元々激しいほうだが、今回は全員が高まっていて、バックバンドを含めたメンバー全員の熱量と、フロアのオタクの熱量のマッチ具合が、間違いなく今まで体験した姫事のライブの中では最高潮のものだった。
また、自分はフロアやサーフで盛り上がるフロアというのは今まで体験してこなかったので(ヤナミューに通い始めたのもリフト禁止にレギュが変わって以降の為)、ガンガン上げてもらえて嬉しかったです。
セトリ全体を見ても、緩急を重ねつつ「雨音」「冬空缶コーヒー」など、個人的に好きな曲も総て披露してくれて嬉しかった。
やはり今回のハイライトとも云える曲としては「Repeat negative morning」「絶対値」の2曲が挙げられるだろう。
この記事を読む人の中には姫事絶対値をよく知らない人もいると思うので改めて説明するが、結成時からのグループコンセプトとして「君のLIVE IDOL」と云う一対一の立ち位置が標榜されている。以下に引用する歌詞を見れば解る通り、どちらの2曲もそんな関係性を唄った歌詞だ。
姫事絶対値というグループは2017年5月の始動から6年2ヶ月という期間、全く不変のメンバー5人のまま活動を続けている。この群雄割拠の地下アイドル業界ではグループが1年間続くだけでも凄い事だし、1人の加入脱退も無い強固たるグループというのはほぼ皆無に近い。
まして、メンバーの中でも、まみむめももえはタピオカ屋「春水堂」の正社員としてライブの日以外はフルタイムで働き(グループとしての活動を軸にする為、副業OKの会社を選んだと云うのだから懸ける熱意は本物だ)、雪幸ユイは家庭の事情で昨年からは東北に移り住み、平日は働きつつ週末のみ上京してのライブ参加、一ノ瀬恵麻、君遠ミテル、ゆうらの他メンバーもバイトをこなしつつライブ活動をするというハードな日々を重ねている。
そういったバックグラウンドを考えると、グループのアンセムとして尚更この歌詞は響くものがあるだろう。
終盤のMCでさらっと告知されたが、丁度1年後の2024年の7月3日に恵比寿リキッドルームでのワンマンライブが行われることが発表された。
姫事のホームグラウンドである目黒鹿鳴館は2024年1月に閉店および移転することが発表され、今後の活動はどうなるのかというのは些か気になっていたところではあるが、とにかく来年までの活動の見通しが立ってくれたことは本当に嬉しいと思う。
そして、今回のライブ動員は合計で502名だったという。
勿論、100円と云うチケットの安さや物珍しさに釣られてきた人や招待された人も多くいただろうが、これは今まで姫事絶対値が積み重ねてきた歴史の成果であることは疑いようがないだろう。
そして、そんな5人だからこそ、来年のリキッドルームのワンマンもこの5人で、今回を超える素晴らしいライブをまた繰り広げてくれるに違いない。強くそう思った。
P.S.
来てくれた知り合いのオタクの皆様へ。
おれの方から半ば強引に押し付けた相手もいましたが(笑)、おれがめちゃくちゃハマっている様子を見てか、真剣に興味を抱いてあちらからライブを観てみたいと表明してくれたり、平日の火曜日だというのにこの日の為に予定や休みを調整してくれた人、推しメンの特典会にまで行ってくれた人も居て、本当に感謝しかない。
あのツインテールの子が自慢の推しメンゆうらちゃんです。
この場を借りて、改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
P.S.2