BTB輪行箱に自転車つめこみ、ホノルルセンチュリーライドへ!準備から帰宅までのすべて【海外・飛行機輪行】
そこに行けば〜〜どんな夢も〜〜〜
かなうと〜〜いうよ〜〜〜〜
こんにちは!ニャンCです。
自分の自転車でしらない海辺、しらない山、しらない街を走りたいなら……そうです、輪行ですね。
その中でも、素早く遠くへ飛んで行ける、いわゆる「飛行機輪行」のお話です。
ザックリ言えば、飛行機輪行に必要なのは2つだけ。
それは「いいかんじの容れ物」と「自分の自転車が己の手元を離れて運ばれていく心構え」
それが用意できれば、飛行機輪行はこわくない!初心者にだって門戸は開かれているよ!ということをお伝えしたい!!
さあさあ、自転車を持って未知のライドに繰り出そう〜〜
まずこの記事では『海外編』をご紹介します!
JAL国際線で輪行『ハワイ ホノルルへ!』
使用した輪行アイテム:BTB輪行箱(スタンダード)バンドつき (※スタンダードは現在販売終了しているので、現行品はBASICとなります)
自転車:カーボンロード
いつ:2017年9月
目的:ホノルルセンチュリーライドに参加
他の荷物:預け入れサイズのスーツケース (🍋65L/🍖100L) (結構ガッツリ)
航空会社:JAL
今回の輪行の『特別な』サービス
まず、先に言っておきますね。この輪行では特別ルールが適用されました。
国際線での輪行といえば、荷物の縦・横・高さ3辺の合計を203cm以内に収めてね、超えたら超過料金を払ってね。というルール。
しかし、今回に限っては「ホノルルセンチュリーライド」に参加するということで、203cmを超えた箱でも「無料で受け付けてもらえる受託手荷物 2点」のうちのひとつにカウントしてあげますよ〜という内容のJALの自転車無料運搬サービスがあったんです。これはJAL協賛イベントならではですね。
なお、申し込み時に箱のサイズと全体の重さを申請しました。
BTB輪行箱を選んだ理由
上記の通り特別ルールが適用されたため、輪行箱も使いやすさ重視で、大きめの『BTB輪行箱(スタンダード)』(120cm×38cm×78cm=3辺236cm)を選びました。
『大きめ』の利点は、ペダルやサドルを外さなくてよい=初心者向き、というところです!
また、これはフタをするのにガムテープを使わず、太めのマジックテープのベルトで閉じるタイプなので、空港での開封チェックにも対応しやすいかなと思ったんです。(結局、行きも帰りも開封検査はなかったのですが)
それから価格が5,000円ちょっとくらいというのも魅力でした。プラスチックダンボールやセミハードケースは1万〜6万〜…とぐっとお高いですからね。
購入は公式オンラインストアのBTB@WEBショップで通販です。
が!もう私の買った『BTB輪行箱(スタンダード)』は販売終了に向かっていく様子で、今選ぶとしたら『BTB輪行箱(BASIC)』になるかと思います。
行き(家→成田→ホノルル)
▶︎▶︎梱包&発送
私たちは自転車の入った巨大な箱を自力で運ぶ手段を持っていませんでしたので、空港までは配送を選びました。
というわけで、まずはQLライナー(佐川急便)に取りに来てもらう予約です!
出発の1週間前に電話して、3日前に取りに来てもらいました。
箱は組み立てちゃうとデカイので、箱詰めは発送当日に。
自転車はホイールを外して逆さまにして箱の中へ。私の自転車(44インチ)はそのまますっぽり入ったのですが、tomtom(夫)の自転車(53インチ)はサドルを下げないと入りませんでした。
実際の箱詰めの感じは公式の動画にてどうぞ。
シューズやヘルメット、ウェアなども中へ。ヘルメットはぶつかると駄目なので、本当は預け入れ荷物じゃないほうが良いのでしょうが…。せめて段ボール(BTB輪行箱の付属品)に入れて、クッション材としてウェアつめつめ。
佐川のお兄さんに引き渡して、完了です。
ちなみに配送の価格を比較検討しようと思ってJALエービーシーにも電話してみたのですが、自転車の取り扱いをしなくなっちゃったようなので、成田空港に箱詰め自転車を送るならQLライナーになるんじゃないかなと思います。
東京・千葉・埼玉・神奈川からの発送で片道1箱3,250円(くらいだった気がする…)で、成田空港で受け取る時にQLライナーのカウンターにて支払いました。
なお、JCBカードで払うと15%OFF!15%OFFはでかいぞ!持っててよかったJCB!!
▶︎▶︎日本:空港にて(預け入れ)
まずはQLライナーのカウンターにて自転車を受け取り&お支払い。
空港のカートはBTB輪行箱を置くとスーツケースが乗らないサイズ感だったので、片手にカート、片手にスーツケース。カートは持ち手をグッと下に押さないと動かないタイプで、片手押しに苦戦。冒頭の写真がその様子です。レモンの下は苦悶の表情。
そうやってモダモダしていたら、通りすがりのJALスタッフさんがカウンターまで一緒に押してくれました。や、やさしさの塊〜〜!!
専用受付カウンターにて預け入れです。
確かここで「運搬中、何かあって自転車が壊れても仕方ないです」みたいな書類にサインしました。
その他、オイル入ってますか?ボンベ入ってないですか?などの確認が口頭でありました。
ちなみに今回は渡航先がアメリカなので、ボンベはNG。ボンベに関しては飛行機に乗せるのがNGなのではなく、行き先がアメリカなところがNGの理由です。
横に倒すときはどっちが上か聞かれて、「こちらを上に」の紙を貼り付けてくれます。その後「そっと倒していいですか…!」と言われながらX線検査。箱を開けてのチェックがある場合もあると聞いていたのですが、今回はなし〜!
▶︎▶︎ハワイ:空港にて(受け取り)
さて、約7時間の空の旅を終え無事ハワイに入国すると、このように並んでおりました。
イベントに出るときは同じような箱がズラリ並ぶので、自分のものが目立つようにしておいてね!と言われていたのですが、日程的に結構前乗り気味だったのでまだ人数も少なく、すぐ見つかりました。よかった〜!
▶︎▶︎ハワイ:空港→ホテル
今回の旅行はツアーではなく個人手配で行きました。ですが、ちょっとJTBを通して購入したモノがあったので、JTBカウンターにて受け取り。そのついでに、タクシーってどこから呼ぶんでしょうか…?とJTBのスタッフさんに聞いたら、タクシー呼んでくれました。テヘ
来てくれたのはチャーリーズタクシー。チャーリーズタクシーなら公式サイトを通して日本から事前予約できるみたいなので、自転車を積むならあらかじめワゴンタイプを指定しておくとスムーズかなと思います。こういうやつね。
後日、チャーリーズタクシーを利用した友人曰く、予約したタクシーは空港の公衆電話から日本語デスクへ電話して迎えに来てもらう仕組みとのこと。日本語デスクがあるのは、なんだかんだで安心よね〜。
さて、タクシーが来たので自転車×2、スーツケース×2、人間×2を乗せてもらってホテルに出発!
なお、残念ながら自転車は横倒しになりました。し、しかたないよね。「もしかして二台に分かれてもらうかもよ」的な雰囲気もあったので、一台に詰め込んでもらえただけでヨシとしたい!
お値段は大型荷物料を入れて48ドル(5,500円くらい)でした。ちなみに、カードリーダーの調子が悪くてクレジットカードが使えませんでした。ゆるいぞ、ハワイ。
滞在中
▶︎▶︎ホテルにて(ひとつめ)
今回最初のお宿はオハナ・ワイキキ・イースト by アウトリガー。
設備はちょっとオールドなムードではありますが、立地は抜群。ホノルルセンチュリーライドのスタート地点へのアクセスもgood◎
チェックインまではまだ時間があるので、荷物をホテルに預けてさっそく遊びに行こうと思ったのですが…「すぐに部屋を用意するから、ちょっと待ってて!」とフロントからストップが。どうやら自転車の箱×2が大きすぎて荷物預かり部屋に入らなかった模様。
というわけで、チェックイン時間前にも関わらず、エレベーターホール横の変な形の広い部屋を用意してくれました。
なおこの部屋、夜になってから気がつくのですがエレベーターの音が轟音でした。
……でも、広いしねえ…親切に用意してもらった部屋だしねえ…ってことで、結局最後まで滞在し続けたのですが、睡眠中ずっとゴウンゴウン聞かされてきたせいか、しばらく夫婦間でエレベーターのモノマネが流行りました。睡眠学習。わはは。
ちなみにお部屋では自転車を箱から出した後は、前輪だけ外して立てて置いていました。Instagramで海外自転車乗りがやっているのを見てマネっこです。
そしてホノルルセンチュリーライド当日は完全に組み上がった状態の自転車を部屋から担いで、外直通のエレベーターにて脱出。
正直、ホテルからの脱出方法はこれで良かったのかわかりません…。スマートな脱出方法が知りたいよー!だれかーッ!!
▶︎▶︎ホテル間移動
ラスト1泊だけロイヤルハワイアン(魂の実家)へ。
スーツケース(100L/でかい)に1台ずつ乗せて運ぶ荒技に及びました。
当初の計画は「1人が自転車2台を手押し、1人がたたんだダンボールを運ぶ」かな?と思っていたのですが、ダンボールの底とかはガムテして組み立ててあるんですね。なので、崩すのがめんどくさくてねえ…
後日、夫いわく『このとき、シーコン買おうって思った』
とのことでした。
▶︎▶︎ホテルにて(ふたつめ)
ロイヤルハワイアンでは朝からビーチのパラソル&チェアを予約していたので、荷物を預けて早速ビーチへ。
やっぱり大きいホテルなので巨大な荷物の預かりも問題なさそう。
程よい時間になってチェックインを済ませて部屋に入ると、自転車はクローゼットに入っていました。1台だけ。1台だけ!!??もう1台は!?と慌ててフロントに電話したものの「運びましたよー!」の答え。
………。
フロントにすっとんでいくtomtom(夫)、自力で奪還。いや〜〜よかったよかった。
帰り(ホノルル→成田→家)
▶︎▶︎ハワイ:ホテル→空港
ホテルでタクシーを呼んでもらいます。
夫『デカイ荷物があるので大きいタクシー呼んで欲しいって英語でなんて言うの…』
ニャンC『I have big ニモツ、I want big taxi…』
とモダモダしていたら、コンシェルジュさんが日本語ネイティブでした。行きも帰りもラッキーだけで乗り切るスタイル。
コンシェルジュさんが呼んでくれたのは、チャーリーズタクシー。チャーリー再び。
なお、帰りは自転車をタテ置きで積んでくれました。やるな、チャーリー。
しかし相変わらずカードリーダーが不調でクレジットカード使えず。ゆるいぞ、チャーリー。
▶︎▶︎ハワイ:空港にて(預け入れ)
行きとは異なり、たくさんの参加者と共に帰国の途に。ホノルルセンチュリーライド参加者の自転車が集められています。
こうやって見ると、シーコン半分、ダンボール半分、ハードケース少々、オーストリッチのOS-500少々、という感じでしょうか。
運びやすい車輪のついたシーコンやハードケースから先に運ばれて行き、ダンボールもズリズリと。残ったオーストリッチはボテンッと倒れていたので、人様の自転車ながらちょっぴりソワソワ。
冒頭でも書きましたが、飛行機輪行に必要なのは2つ。「いいかんじの容れ物」と「自分の自転車が己の手元を離れて運ばれていく心構え」
誰に運ばれても大丈夫な容れ物に、誰に運ばれてもいいようにきちんと詰める。事前にできるだけのことをして、あとは、任せるしかないのですよね〜〜。
▶︎▶︎日本:空港にて(受け取り)
約8時間の空の旅を経て日本に到着!
行きの時と同様、自転車はベルトコンベアに乗ってくるのではなく、既に床に並べられていました。もう結構受け取っている人もおり、まあまあスムーズに自分の自転車をGET!
帰りもQLライナーで運んでもらうので、空港内のQLライナーのカウンターにて自転車を預け、自分たちは荷物を持って電車で帰路につきます。いい感じのリムジンバスが出ていなかったので、やむなく電車に。旅行帰りの電車ってつらいよねえ。
輪行箱、家での収納
今まで大活躍してくれた『BTB輪行箱(スタンダード)』ですが、ここに来て初めてのトラブルです。
ーー想定していたように、しまえなかった。
ぺたんこにできるので、クローゼットの奥にでも入れておけばいいよね。と思っていたのですが、全然入らなかった。誤算であります。
スタンダードはたたんだサイズでも155cm×80cm×15cmというサイズ感。長い辺が私の身長ほどあるわけで。
スタンダードで唯一ぐぬぬ…となったポイントが、この「たたんでもデカイ」ってところでしょうか。
実は、現行商品のBASICはこれが仕様変更されており『たためるタイプ』になっているんですね。スタンダードの4分の1ほどになるそうです。う〜ん、いいじゃない。
ちなみに、スタンダードは2〜3往復使えると言われたのですが、たためるBASICは1〜2往復と書いてあるので、たためる仕様になったことで耐久性はちょっぴり下がったのかな?でも、たためる利点は大きいと思います〜!
飛行機輪行 海外編のまとめ
以上!イベント参加ということで、ちょっと甘やかされ仕様でしたが、私たちの初めての飛行機輪行はこんな感じでした。
ホノルルセンチュリーライドのようなイベント以外の海外輪行を視野に入れている場合、やっぱり203cmルールに則った箱にしておくに越したことはないと思うのですが、203cmルールに則った箱だと、ホイールだけでなくハンドル、サドル、ペダル、ディレーラーも外すことになるので…初心者的にはちょっとビビっちゃいますよね。
もちろんこれを機に色々出来るようになってやるぞ!ということであれば大変すばらしいことですが、ビビって「来年にしよう」「ちゃんとできるようになってから行こう」って尻込みするくらいなら、用意されたサービスに甘えよう!?
初心者だって飛行機輪行、チャレンジしちゃっていいんです!
でも、ぜひやってほしいのは「最新情報を調べること」
去年大丈夫だったのに今年はダメ。なんてのは、よくあることですからね〜。
飛行機輪行の先は、いつもとは違う鮮やかすぎる景色。ソーダみたいな海、キラキラの太陽。恐竜がいそうな巨大な山。
そう、海外ならではの景色の中を走るのは最高に刺激的です!
さあ、レッツ飛行機輪行!そして行こうぜハワイ〜〜!!ハワイ行こうぜ〜〜!!!