シーコン(SCICON)に自転車つめこみ、飛行機・電車・バス・レンタカーに乗ってみた in 石垣島【国内・飛行機輪行】
こんにちは、ニャンCです!
さて、飛行機輪行『海外編』に続き『国内編』です。
ーー海外編の復習!
ザックリ言えば、飛行機輪行に必要なのは2つだけ。
それは「いいかんじの容れ物」と「自分の自転車が己の手元を離れて運ばれていく心構え」
それが用意できれば、飛行機輪行はこわくない!初心者にだって門戸は開かれているよ…
というわけで、この記事では国内編をご紹介します!
JAL国内線(JTA)で輪行『沖縄 石垣島へ!』
使用した輪行アイテム:SCICON(シーコン) AEROCOMFORT 2.0 TSA バイクバッグ
自転車:カーボンロード
いつ:2018年9月
目的:石垣島一周ライド(個人旅行)
他の荷物:機内持ち込みサイズのスーツケース
航空会社:JTA(JAL)
“シーコン”というのはメーカー名でありバッグの名前は”エアロコンフォート”なのですが、通称”シーコン”ってことで、以下、よろしくお願いします!
シーコンについて!
一応、前回のダンボール箱での飛行機輪行を経て、
・空港まで運送サービスを使わず自力で運んで、送料を節約したい
・家での収納時に適度に小さくなるといいな
・パッキングは簡単な方がいいな
など、もっとこうだったらな…!というポイントが出たので、海外通販で安くなるのを狙ってGETしました!
シーコンの購入について
ご覧の通り、みんな大好き「海外通販サイトPBK」で購入したPBKモデルです。
ホノルルセンチュリーライドで同じようなバッグがずらりと並ぶ様を見ているので、目印になるかなと思い、通常verとは違うデザインを選んでみました。
気になる購入金額はひとつ3万5,860円です(+受け取り時に関税)
3万6,000円になったら買ってもいいな、と狙いを定めブラックフライデー近辺は毎日毎日PBK、Wiggleあたりの価格をチェックしていたのですが、全然希望の価格まで落ちず。。。
それでも毎日粘り強く見続けていたら、なぜか3月くらいに突然3万5,860円になったので、すかさずGETした次第です!!
ちなみに3.0もあったのですが、お値段が8万円くらいしたことや、2.0よりちょっと大きいことなどもあり、ここはあえて旧モデルの2.0を選択!
今回の輪行のルール
今回はJAL(JTA)の国内線なので、シーコンを受託手荷物として預けつつ、機内持ち込みOKサイズのスーツケースを持って行きます。
無料で預かってもらえる範囲は下記の条件だったのですが、
■3辺(縦・横・高さ)50cm×60cm×120cm以内
■ひとり20kgまで
■個数制限なし
まず、シーコンはサイズが(縦(厚み)・横・高さ)25cm×118cm×90cm なので、はみだしちゃってますよね。でも、
スポーツ用品などで規定サイズを超えるものについては、航空機の貨物室に搭載可能な場合に限りお預かりいたします。
出典:JAL お預けのお手荷物
というルールの適用により、超過料金なしで預かってもらえるというわけです。
ちなみに預かってもらえるサイズは各航空会社・搭乗する飛行機の貨物室の大きさにより異なるので、とくに小型の飛行機に乗る場合は事前に航空会社のwebサイトを要チェックですよ〜!
さて。これで規定サイズ超えは許してもらえたものの、これで受託手荷物の枠は使い切ってしまいましたので、残る荷物は機内持ち込み可サイズのものとなります。
これをいつもの旅行のテンションで、でっかいスーツケースに荷物を詰め込んでしまったりすると、超過料金の餌食になりますのでご注意を〜!!
行き(家→羽田→石垣島)
▶︎▶︎シーコンに自転車を詰め込む
パッキングはまさに楽オブ楽!
前後のホイールを外してバッグの両サイドの大きなポケットに突っ込んで、フレームは中の金具に立てるだけ。百聞は一見に如かずです。公式動画でどうぞ!
中でもお気に入りなポイントは、0:40くらいのリアディレイラー保護金具。
シンプルな形のちょっとしたパーツなのですが、これがいい感じにディレイラーを守ってくれているのです。輪行時、いちばん危ないのはディレイラーですからね。
▶︎▶︎東京:電車移動してみた
空港へはシーコンとスーツケースを両手に電車で向かってみることにしました。
シーコンを自力でゴロゴロと引っ張っていくことにより、家〜空港までの自転車の送料(2人で往復12,000円くらい)をカットできるというわけです。でかい。12,000円はでかい。旅先でちょっといい食事ができますね!
シーコンをゴロゴロしてみた感想としては、実に快適そのもの!!
車輪がイマイチという噂を聞いていたのですが、段差にはちょこちょこ引っかかるものの、大変順調に最寄り駅に到着し、午後遅めのフライトだったので電車が空いている時間に滑り込み成功。
車内でのお邪魔度はまあ、いつもの輪行と同じくらい+α…という感じなので、やはりはじっこの車両のはじっこのスペースで慎ましくしているのが、良いですよね。
羽田空港へは品川から京急線で行くルートを選択。「ホームの前のちょっとした階段の前に、ちっちゃいエレベーターあったよね…?」という、うっすらした記憶を頼りに行ったのですが、エレベーター、ありました。大荷物に優しい仕様だ〜
品川からの京急線はもうみんな大荷物のツーリスト大集合。話す言葉は違えど、荷物を素早くパズルのように詰め込む連携プレー。そうして閉じ込められた夫がこちらです。
道中、なんだか私のシーコンだけ動きが悪いなあと思っていたら、自転車のサイズが小さい(44インチ)ため、シーコンの皮がダルン…となり、ちょっと引きずり気味だったのが原因でした。
トップチューブ上で締めている中のベルトをギュギュッと締め直すことで解決しましたよ。
▶︎▶︎東京:空港にて(預け入れ)
チェックインカウンターに行くと、シーコンのファスナーを開けて目視で確認がありました。
「自転車ですね!工具やボンベ、オイルは入っていますか?」という感じでした。
ボンベなどの見せる可能性があるものはまとめてトップチューブバッグなりサドルバッグなりに入れておいたので、スムーズにチェックしてもらえました。
※※※ちなみに後日発覚したのですが、チェックを通過したものの、所持していたフィニッシュラインの小さいオイル(赤キャップ)は、チョイチョイ没収報告が多くある製品でした。持ち込むなら「セラミックウェットルーブ(金キャップ)」がいけるらしいので、次回はコレにしますう…
なお、目視での確認があったのでX線検査はナシで重量計測へ。
重量は13kg…と出ましたが、シーコン自体が8.9kgあるので、自転車の重さは約4kg??うーん、モンスターマシンかな??(多分、はかりに乗り切っていない)
そのほか横倒しにする場合どちらが上がいいかを確認されて、注意書きの紙を貼ってもらったり、「輸送中いろいろあって、壊れても仕方ないよね?」という書類にサインをして預け入れ完了!
▶︎▶︎石垣:空港にて(受け取り)
ベルトコンベアで流れてくる荷物を眺めていると、ほどなくしてベルコトンベア横の扉からシーコン登場。よくブログなんかに書いてあるパターンでスムーズにGET!
▶︎▶︎石垣:空港→離島ターミナル:バス移動してみた
石垣空港から出ているカリー観光のバスでホテルのそばの「離島ターミナル(竹富島行きなどの船が出ているところね)」のバス停まで行きます。
空港から離島ターミナルまで500円です。予約などの必要はなく、普通にバス停に並んでいたら乗れますよ〜
普通の市バスサイズだったので、運転手さんに荷物ごと乗っていいか聞いた上で、シーコンもろとも乗車です。
どうも、普通の市バスサイズだったり、観光バスサイズだったりするみたいです。今回は市バスサイズで、こんな感じ。
▶︎▶︎石垣:離島ターミナル→ホテル:レンタカー乗ってみた
離島ターミナルに着いたら、徒歩数分のニコニコレンタカーにて、予約していた日産マーチをピックアップ。
ニコニコレンタカーのお兄さんの説明が超スーパーメガトン丁寧だったため、外で待っていた私は荷物番をしながらひたすら蚊とバトっていました。
マーチの後ろの座席を倒すと、荷物スペースに横…いやナナメ倒しにシーコンが1台だけ乗ります。そう、1台だけね。
というわけで、tomtom(夫)が自分の自転車を乗せて先にホテルへGO!私はシーコンを押したり引いたりしながら、徒歩でホテルに向かいます。
その距離約650m、徒歩8分ッ!!
夫『荷物を置いたらUターンして、かならず迎えに行くからね。』
しかしわたくし、tomtom(夫)の迎えが来る前に自力で辿り着いてしまいました。
これ、普通の輪行袋だったら徒歩8分の距離に100億時間かかってたと思う。素晴らしいなあ、シーコン。
なお道中、イシガキノラネコに先導されながら夕暮れの道を進むイベントなどが発生しました。う〜ん、エモ。
シーコンをいろいろなレンタカーにのせてみましたが、やっぱりN-BOXが一番良かったですね。
◎N-BOX:シーコン2台をタテ置き可能、バックミラーで後ろがちょっと見える。
○タント:シーコン2台をタテ置き可能、バックミラーで後ろが見えない。
△マーチ:シーコン1台のみナナメ置き可能。
滞在中
▶︎▶︎東横イン石垣島にて
今回のお宿は、心の自室・東横イン!
ツインルームのベッドの足元側にシーコンがぴったりという具合で、導線もバッチリ&快適。
自転車は乗る前にシーコンから取り出して、乗りおわったらまたシーコンへ収納。ひと2人・シーコン2台、仲良く過ごしました。
ここで余談なんですけど、東横イン石垣島ってスイートルーム的な広さの「デラックスツイン」があるんですよ。でっかいベッド2台に、ローテーブルとソファつき。自転車乗り垂涎の広々仕様!
今回は気づくのが遅くて予約できなかったのですが、お値段もプラス2,000円くらいなので、次の機会にはデラックスしたいぞ〜〜
帰り(石垣→羽田→家)
▶︎▶︎石垣:ホテル→離島ターミナル→空港:バス移動してみた2
レンタカーは返却済みなので、ホテルから離島ターミナルまで徒歩で向かいます。
離島ターミナルからのバスはカリー観光再び。今度は観光バスサイズで、バス下の荷物入れにセルフで入れる仕様でした。シーコンちゃんにはしばし横になっていただくことに。
▶︎▶︎石垣:空港にて(預け入れ)
今度は目視でのチェックはなく、X線の機械へ。
行きと同様に「壊れても文句言いません」の書類にサインし、横倒しにする場合どちらが上かのシールを貼り付けてもらいます。
あと、ちょうどこのとき安室ちゃん引退の夏だったので、アムロジェットが運行していましてね。「ささ、シーコンちゃん、安室ちゃんと一緒に写真とってもらいなさいな」とシーコンを並べていたら、スタッフさんに「お撮りしますよー!」と声をかけられ、並ばせられて照れ笑い。
そしてわたし、来た時よりあきらかに日焼けしているゥ…!南国の太陽は刺激的だぜ!
搭乗までの時間はお土産を物色したり、フードコート的なところで八重山そばを食したり。八重山そば、この旅でめちゃめちゃ気に入ってしまったのよね〜〜
ってことで、私の愛する海ぶどうがトッピングされた「海ぶどうそば(写真奥)」なるものをオーダーしたのですが、ひとこと言わせていただくと「海ぶどうは、あたたかい汁に乗せない方が、おいしい」
八重山そばはおいしい。海ぶどうもおいしい。でも、合体させておいしいかどうかは、また別のお話なのだ…
▶︎▶︎東京:空港にて(受け取り)
ごらんあれ、ベルトコンベアに乗って流れてきました。
まあ、こういうパターンもあるよ。あるのよ……
▶︎▶︎東京:空港→家:リムジンバスに乗ってみた
旅行帰りの電車移動はつらいよね〜帰宅ラッシュに揉まれたくないよね〜…というわけで、リムジンバスに乗り込みます!
シーコンについてはリムジンバスのスタッフさんに荷物スペース(バスの下の、パカッて開くところね)に入れてもOKか聞いてみたところ、「自分で入れる」という条件でOKに。
これはあれですね、つまり「自転車が壊れても自己責任だよ」ってことです。
ここでもシーコンちゃんには横になってもらいます。
そうしてリムジンバスでウトウトしながら帰宅!旅行帰りのリムジンバスは楽チン〜最高じゃ〜〜
シーコン、家での収納
収納用の袋が付いてきたので、袋に入れて、自転車部屋に転がしています。
袋に入れるとおよそ106cm×29cm×24cmくらい小さくなります。
そうね…例えて言うなら、アザラシ…、アザラシが部屋に転がっているくらいのサイズ感。クローゼットにも入る大きさだと思います。マンション暮らしで一部屋自転車部屋にしている我が家的にも、許容な大きさ。
そう、『海外編』で使ったBTB輪行箱は”たたんでも小さくならなかった”ことだけがネックだったので、ぬりかべサイズからアザラシサイズになったと思えば、実にOKOKです!
飛行機輪行 国内編のまとめ
ささ、というわけで、シーコンを使っての国内線輪行はこんな感じでした。
もう結論から言って良いですか?
シーコン買ってよかった〜〜〜〜!!!!
パッキングは簡単、移動は快適、耐久性もGOOD!あと、かっこいいよね。かっこいい。
全てにおいて楽チンなので、気軽に飛行機輪行したいッ!そういう気分にさせてくれるアイテムとしては、お値段以上、シーコン。
しいて言うなら、今回は結構、横倒しになるシーンが多かったので、「横倒し」という観点で見るとBTB輪行箱などの「ハコ」の方が強そうだなあと思いました。
シーコンはメタルの硬いフレームが入っているのは底部だけで、他は厚みのあるナイロン生地+部分的にクッションという構造なので、正直なところ、あんまり横倒しには強くなさそう…。
あっ、でも今回は自転車もシーコンも、どこも破損せず無事帰還しましたよ!
あとは『海外編』でも書きましたが、飛行機輪行挑戦してみるか!となったらぜひやってほしいのは「最新情報を調べること」
去年大丈夫だったのに今年はダメ。あの会社はOKだったのにこっちはダメ。なんてのは、ありえるお話ですからね。
でも、ちゃんと知れば全然怖くないですよ、飛行機輪行!
さあ、飛行機輪行という翼を手に入れて、いこうぜ南の島!
石垣島を一周しながら、トロトロ肉食べようぜ〜〜!!!