2023年。

2022年がもうすぐ終わる。
街はしーんと静まり、厳かな雰囲気に包まれる。明日もきっと太陽が昇る。
みんな「初日の出」とやらを見たり、「初詣」とやらに行ったりするのだろうか。揃って「御節料理」なんかを食べて。

2023年、混乱の序章となるかもしれないが、大事を小事で終わらせるも、大事を大事にするも、一人ひとりの選択と心がけ次第である。
踊らされず、操作されず、しなやかに。
明るく、元気に、強かに。
平和でありますように。

話は変わるが、あらゆるものが成熟しノウハウ化された昨今。
「ブランディング」「フォーマット」「ノウハウ」では通用しなくなっていくだろう。

SNSは綺麗で分かりやすい投稿だらけだし、新しいお店は皆綺麗で素敵な感じだし、商品のパッケージはどれも綺麗でスタイリッシュ。
見た目では差別化できない。
ビジョンでは差別化できない。
美辞麗句では差別化できない。

そのもの、自体を見るようになる。
そのもの、自体が見られるようになる。

表玄関でフルメイクに貸衣裳を着て「私はこうでぇす！」と叫んでも、誰も見向きもしないし、信じない。そこら中に着飾った人が立って、皆マイクを持って叫んでいるから。
表玄関を開けっぱなしにして、裏舞台までそのまま見せて。
何なら、部屋の中で寝巻きのまま、ぼそぼそ喋ることで「そのもの」を分かってもらえる。「そのもの」を信用してもらえる。

そんな時代。

それっぽい箱を作ること、それっぽいものを作ることはいくらでもできる。
テクノロジーが、ノウハウが、人が、助けてくれる。
本当に大事なことは何か？
本当に大事なものは「すぐに作れる」か？
長い時間、熟成させる覚悟はあるか？

良いお年を。