男女といふものの不思議
ある時、女性から、相談を、受けました。
お美しい、お世辞ではなくね、読者モデルには確実になれるであろう女性から。
「彼が、振り向いて、くれません」
件の彼クンは、危険な香りのする、インテリジェンス系ハイスペック・池面。
ある種のカリスマ性があり、たしかにこーゆー女性に好かれそうだなァ、と思いました。
でも、彼クンは、パッパラ・パー。
ワタクシは、申し上げました。
「彼クンに振り向いてもらいたいならば。ママンに、なりなさい」
「彼クンと、一番合うのは、ヤンキー・不良系ドスコイ女子です」
「アナタは真面目だから、ヤンキー・不良系には、なれないでしょう。でも、ママンには、なれる。ドスコイは厳しいかもしれないが、彼クンが好きならば、プチ・ドスコイを、目指しなさい」
「哀しいことを、言いますが。彼クンに合わせても、あなたの欲しいものは、手に入りません。あなたが欲しい、憧れの彼は、彼クンでは、ないのです」
「アナタのようなタイプは、枯れたジジイにヨシ・ヨシしてもらって、ジジイがジジイだと思えるようになったら、若い優しい系池面か、同世代の理系マジメ系男子が良いですよ」
「彼クンに振り向いてもらうために努力しても、無駄、です。アナタの幸せには、なりません」
彼女は、溜息をつきました。
最後のほうは、話を聞かずに、ブチ切れて、帰って、いきました。
その後、どうなったと、思います?
彼クンに、彼女が、できました。
髪の毛染めた、ヤンキー・不良系女子です。見るからに、パッパラ・パーで、やや骨太で肉厚。人によって好みの分かれる、タイプです。
また、彼女が、やってきました。
「なんで、あんな女性を、選ぶんですか?見る目が、無さ過ぎじゃあ、ないですか?」
「いいえ。彼クンは、見る目が、あります」
「あのミス・ドスコイが、彼を、成長、させます。上手くいけば、ケコーンまで、行くでしょう」
彼女は、また、怒って、途中で話を遮り、帰っていきました。
1年後、彼クンは、ミス・ドスコイと、結婚しました。
明るく、根性ある、ミス・ドスコイ。
あっちこっちに彷徨っては返ってくる、を繰り返していた、彼クンですが。
数年後、子供が生まれてからは、肩車・パパンに、なりましたw
ミス・ドスコイの尻の下に、敷かれ。
子供たちに肩の上に、乗っかられ。
彼・クンは、安定、といふものを、手に入れました。
彼の居場所は、尻の下。
振り回され、どやされ、成長、する。
彼クンは、知っていました。
自分が、欲しいものを。
自分に、必要なものを。
「人から見てどうのこうの」
じゃあ、ないのです。
相手選びは、生命力の、強さです。
相手選びは、価値観の、集大成です。
嘘が、つけません。
相手を見れば、そこに、答えが、書いてあるからです。
良い、悪い、では、ないのです。
「その人」といふものが、映し出される。
そして、その生き様が、歴史となり、顔になる。
糧となるかゴミとなるかは、本人次第。
そういうもの、なのです。
うまくいくには、こう、という法則は、あります。
「正解」は、人によって違います。
「正解」を選べない人が、います。
「正解」を自然に選んでしまう人も、います。
人を映し出す鏡、なのです。
配偶者って。
不思議、でしょう。
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